第二回コラボイベント後篇 その22
第二回コラボイベント後篇 その22
イセ村コラボに新たに導入されたのは、行動評価に応じた女神様の奇跡。
……が、それで可能な道の整備や建物の建造をすでにやってしまっていた。
「──というわけで、門をお願いします」
「分かったぞなもし」
「…………」
「…………」
「……いやあの、この後は?」
「神殿に村長の要望を伝えてくるもし。申請が通ったら、門が解放されるもし」
俺がやってきたイセ村では、登場したことの無かった女神様。
イセ村で時間操作ができたり他の村と繋がる門があったのは、彼女のお陰だという。
そんな彼女の力を用いて、村を一気に発展させることができる。
…………村の発展を終わらせてしまい、やることのない俺が選んだのは門の解放。
最初期のイセ村シリーズに登場していたシステムで、特定の村を訪れることができた。
他の作品のシステムが組み合わさり、今回のコラボだと不特定多数の村へ向かえる。
「いくつか確認しても?」
「なにもし?」
「すでに達成済みとなっているものですが、本来こういった形で解放した場合はどのように対処されたのでしょうか?」
「ああ、そのこともし」
門は既存の関所を用いるのでどうなるか分かるが、何も無い場所から突然現れるのか、あるいは過程があるのかと気になったのだ。
「そうもしねぇ……そのどちらでもある、と言えるもし」
「といいますと」
「無から創るとなると女神様の負担が大きいもし。だからそれらは、女神様の御力で別の場所で一から準備しているもし」
曰く、時間を遅くしているんだとか。
建設に時間が掛かる建物も、そうして別の場所で完成させてから移送する……転送だけなら低コストで済むようだ。
開拓もほとんど同じ。
女神様の使徒が休人が居ない間に村の外の時間を操作し、傍から見ればほとんど一瞬で開拓を行ってくれるようだ。
「本当は言えないもしが、村長はもうほとんど自分でやってしまったもしから、教えることが許されているもし」
「他にも何か言えないことが?」
「…………」
沈黙は肯定、つまりまだ隠されたコンテンツがあるわけだな。
昔からやっていたゲームにも、そういう要素があるというのはなかなか面白いな。
「門の解放はすぐにでも?」
「問題ないもし。ただ、同じように門を繋げた村が無いと、繋げる先が無いから意味は無いもしよ」
「……まだありませんかね?」
「その辺は神殿に聞いてみないと分からないもしよ」
「では、私も同行しましょう。何か問題はありますか?」
特に無い、とのことなので俺も神殿へ向かうことになった。
ある意味、イセ村において役場と同じくらい重要な建物である。