第二回コラボイベント後篇 その26
第二回コラボイベント後篇 その26
コラボエリア モンパズ
村を訪れることができる者たちを、予め選別しておくことに。
利用率は下がるだろうが、それ以上に住民や村への被害を抑えることができるからだ。
「──地獄だ」
さて、場所は変わってモンパズコラボ。
いったい後半は何をやっているのかと思えば──ヘルモードの解放である。
これまでの地獄の更に上を行く、難易度の向上……初心者を篩に掛け、限られた者しか挑めないような極悪モードを搭載していた。
具体的な内容を挙げると、まずジェムの回収時間が極めて短い。
またエッ君の付き添いが無くなり、攻撃も防御も自分で行わなければならなくなった。
攻撃はともかく問題は防御、通常の手段は通じず回復のジェムでダメージを上回る量を確保していないと強制的に固定ダメージが発生する。
……そして当然ながら、これまでの仕様同様にこちらの攻撃はほとんどカット。
何らかの形でジェムを媒介にしないと、膨大な生命力を削り切れない。
「俺には『貧弱な武力』と『闘匠』があるからいいけど……こりゃあ複数での挑戦推奨なわけだ」
さすがに独りでのクリアは想定していないようで、最大八人まで同時に挑戦可能だ。
……俺はパーティー枠ギリギリまで、人形たちを突っ込んだけども。
それぞれ【人形師】や【操縦士】に就いており、パーティー枠を使う代わりに人形たち自身で更に人形やドローンを能力の効果対象として組み込み使うことができる。
そのすべてに対し、『統天』の効果を働かせれば──『貧弱な武力』の確定ダメージ1という効果を、共有することが可能。
本来とは少々違った使い方。
配下の弱点入れ替えや強みの強化などに用いられるのだが、パス自体は繋がっているのだから主から配下に送ることも可能。
それを使い、敵に対してとにかく散弾をぶちまけていけば……塵も積もれば山となる。
…………決して、ジェム集めに走るのが面倒になったわけではないぞ?
「フィールド効果なのかモンスターの特殊能力なのか、そもそも出てくるジェムに偏りがある気がするし……この辺って、解析とかのスキルがあれば分かったのか?」
《そのようです。詳細鑑定や解析などで、情報を詳らかにすることができるとのこと。ただし、個人差があるようです》
「ふむ……というと?」
《スキルや職業のレベル、またこの世界での知識獲得量。また実地での学習など……行動のすべてから、開示される情報量に差異が出ているとのこと》
防御はだいたい『 懲戒亀甲《ターディナ》』を構えれば無力化可能、範囲攻撃意については人形たちを一時的に別空間 パーティー枠の人形は従来の収納が不可能 へ避難させての対処だ。
俺自体は“乱雑転移”を『SEBAS』に代行してもらい、安全な場所へ退避。
意外と知らなかった情報を聞いていた……うん、俺は最低限の鑑定しかできないのよ。
「うちは『SEBAS』が代わりに保存しているデータを直接転写してくれているからそれでいいけど、解析系の能力があればもっと多くの情報が得られるってことか?」
《少なくとも、未知の固有種などとの戦闘時に有益な情報を得やすいかと。最上位職や遺製具の中には、誰も把握していない情報を条件次第で開示できるものもあるようです》
「ほぉ、そりゃあ欲しい…………うん、どうにかならないかねぇ?」
少なくとも、透視ができる固有種は居るからな。
その辺りを少々弄繰り回し、透かして視れる部分を拡張すれば……面白くなりそうだ。