第二回コラボイベント後篇 その30
第二回コラボイベント後篇 その30
権能に対抗しうる存在の話、あるいは特異存在による類を見ない変質。
世界は多様性に溢れていて、その分だけ面倒な展開が待っているのだと嘆息した。
──アレから数日が経過している。
連戦を重ね、擬似レイドが無事終了するまで戦い続けて戦闘データを集め続けた。
俺たちは『プログレス』の詳細を知っている……が、実際の運用方法は分からない。
職業や装備、あるいは[称号]。
単体でも充分な力を持つそれらを、複数組み合わせることで生まれるシナジー。
休人は死んでも蘇るため、無茶無某を繰り返して原人では入手困難な力も得やすい。
それらの使い方を見よう見まねで覚え、自分でも活かせるものが無いか考察していく。
学びになることは多かった。
ファンクエ本来の魔王を倒すだけの実力を持つ休人たち、そして彼らはさらに開示していない切り札のようなものを保有している。
カンペ、というか『プログレス』についてはほぼすべてが分かるからこその推察。
……遺失したはずの職業っぽい能力を使う奴も居て、いろいろ参考になったよ。
「コラボも終盤だな……うん、ポイントもきちんと溜まってる。これなら全部のアイテムと交換できそうだ」
カードバトラーの入賞景品なども、相応にお高くなるポイントさえあれば入手可能。
……実力が無い分、数をこなさないといけない辺りはだいぶ辛かったよ。
他のコラボも同様に、一部の者のみが無償で得られる景品をポイント消費で得られるようになるというシステム……まあ、全部ではなくトロフィーなどは無理なようだが。
アイラブコラボのPV登場権など、特殊なものは抽選やら人数制限などがある。
……そういったものは争奪戦だ、ポイントも多めに必要になるだろう。
「まあ、そっちは風兎が大暴れしているからいいとしよう……『SEBAS』、そろそろやってみようか」
《よろしいのですか? 先に検証班の方々に進めてもらおう、ということでしたが……》
「クリア者が全然出てないらしいしな……攻略方法の確立、やってみようぜ」
それは、前半でお預けを喰らったインベードガーディアンコラボの最終ステージ。
ゲーム版とEHO版、双方で好成績を出すことで──後半になって解放される。
最後の部分がネックで俺は足止めを喰らったのだが、アレ以降もここだけはやらないで残していた……他のコラボも忙しかったし、確実に手間だという予感があったからだ。
なので[掲示板]である程度、情報が出てからやろうと思っていた……のだが、予想通りの難易度だった模様。
いちおうクリア者はいるようだが、確実性のある方法とは言えないらしい。
それでも、序盤や中盤の情報は出ているので……やってみるとしますか。