第二回コラボイベント後篇 その35
第二回コラボイベント後篇 その35
アイスプルの魔物住民たちと共に、最終ステージに挑戦開始。
強力な大艦隊が空から現れるが、魔物たちは真っ向から挑み破壊の限りを尽くす。
「ドローンの映像はバッチリ……よし、風兎もここで観るか?」
『いや、遠慮しておく。それよりも、直接見に行った方が早いからな』
風兎はそう言って、さっそくこの場を離れて住民たちの下へ。
ドローンにチラチラ風兎が映るようになるのだが……まあ、それは置いておこうか。
「映像として、お金が取れるレベルで盛り上がってきたな……[ドラグキャリー]とか、もう独りでクリアできそうな感じだもん」
それは全身を武装で包む、二足歩行の竜。
背中や両腕に取りつけた砲台や粒子砲を、自らの能力で超強化してぶっ放している。
一つひとつが機体による攻撃を遥かに上回る火力を秘め、艦隊の一部に命中すればその尽くを破壊する……まさに大艦、その大きさも含め強大さを示していた。
「まあ、固有能力が無いと本当は小さいんだけど……環境が整わないと強くなれないんだよな」
大きさに合わせた武装を持つのではなく、大きな武装があるからその大きさになった。
そんな能力を有する[ドラグキャリー]、もともとのサイズはちょっと大きな蜥蜴程。
アイスプルの魔物たちは、後から固有種や『プログレス』に目覚めている。
なので自分のやりたいことに合わせて力を発現させていて、ちょっと特殊なんだよな。
「風兎みたいになりたい[ラヴィンド]、風兎の力を吸っていた[マガツミカヅチ]……それに『プログレス』組も風兎っぽさを持つ能力だったり、本当好かれてるもん」
《彼らの象徴的存在ですので。ああした行動も、彼らからも好印象なのでしょう》
「俺的には過保護かな、って思うけど……まあ、家族のことを言われると納得しちゃったしな」
そういうやり取りはすでに済んでいた。
傍から見て、俺の初期支援はやり過ぎと言われてしまったし……まあ、他との軋轢が無くて良かったと思うよ。
まあとにかく、風兎が魔物たちを大好きなら魔物たちもまた風兎が大好きなのだ。
独りで強くなる固有種は少なく、何だかんだ相乗効果を持つ個体が多い。
武装で身を包む[ドラグキャリー]も、自身に搭乗する者を強化する能力を持つ。
……大きくなった姿で、風兎に乗ってもらいのんびりしてもらいたかったんだとよ。
「地上組は……うん、問題なさそうだな。そりゃあそうか、上空がアレだから」
普通なら上から攻撃が降り注ぎ、その防御や回避に忙しいはずの地上。
ではなぜそれが無いのか、それは上空での戦いがその行動を取らせないから。
雷や閃光が迸り、雨が降り注ぎ、現実が捻じ曲がる……機体が無い上空では、やりたい放題な魔物たちが大暴れの真っ最中だ。