第二回コラボイベントその後 その06
第二回コラボイベントその後 その06
イセ村の高額景品は、[マイルーム]を訪れることができる門。
本来なら招けない非知人も呼べ、無法を働けば強制追放できる便利機能付き。
「……なるほどな、女神様パワーか」
EHO版のイセ村でその存在を知った、これまでのイセ村全体でご都合主義だった部分担当だった女神様。
どうやら彼女により、イセ村のフィールド限定でそういったことができるようだ。
何なら時間操作すらできると……ただし、いくつかの条件付き。
「えーと何々……フィールドの異界化、及び媒介となるアイテムの存在が必要となりますねぇ。つまり、どういうこと?」
《アイスプル内で展開する場合、その場所のみ迷宮のような状態となります。女神の影響が及ぶのはその内部のみ、門がその媒介として機能するようです》
イセ村のフィールドは前回コラボにおける最高額景品、[マイルーム]や支配領域の一部をイセ村仕様とし、そこでイセ村に関連する理が機能するようになる。
特有の植物が育ったり、源流不明な川から魚が釣れたり、虫が獲れたりもする……命の創造とかそういう部分も含め、女神様パワーだったというわけだな。
もともと一部、理の関係でアイスプルの中でも独立した環境となっていたが、時間操作云々の関係でそれが明確になるわけだ──偽装大陸での扱い方も、要検討である。
「時間操作が世界全体には及ばないと……たとえば[マイルーム]も?」
《はい。時間操作は加速ではなく、あくまで時間帯の調整。早朝のみ、また夜のみに出現する生物の捕獲を目的としたものです。そういった用途のため、影響が及ぶのはあくまでもイセ村に関連するモノのみとなります》
……[マイルーム]は個人のプライベートエリアとして機能し、許可を出した者以外は入ることのできない安全な場所。
そのため、EHO内で冒険はほとんどしないで[マイルーム]に籠もりっきり……なんてプレイの仕方をする休人も居たりする。
なので、彼らのような人種であればぜひとも時間操作を求めると思ったのだが……さすがにそこまで都合よくはないらしい。
まあ、ゲーム版だと日時を操作することもできたのだが、そこはあくまで個人でプレイするゲームだからこそ……MMOでそういうことは、そりゃあできないよな。
「なあ、機能としてアイテム干渉権限ってのがあるんだが……これって、そういうことなのか?」
《はい。自分のみ、フレンド、誰でもといった形で、アイテムにどこまで干渉できるか選択可能です。触れることはできても回収できない、機能を使うことができない……そのような仕様にもできます》
「なるほど、あのゲーム機とかにも使えるわけだ。持っていることは自慢したくても、使わせたくない……なんて人も満足だな」
うん、絶対に設定しておこうっと。
これならば、フィールド内を荒らされるということも無くなる……穴だらけだの建物崩壊だの、後処理が面倒そうだしな。
すでに検証は済んでいるのだが、イセ村仕様のフィールド内で大規模な破壊行為は困難だ……EHO仕様のアイテムは、内部において尽く弱体化してしまう。
それでも、『プログレス』やらスペックが落ちてもなお効果を発揮するヤバいものが持ち込まれると、ごり押しできたりする……そういう輩も含めて、追放可能なんだろうな。