第二回コラボイベントその後 その09
第二回コラボイベントその後 その09
ファンクエの景品は、回復アイテムや素材アイテムが回収できるフィールド。
ここまでは想定できていた……問題は、同じくフィールドだったもう一つの方。
「スゥ……よし、インベードガーディアンの方について教えてくれ」
飛来する宇宙船から、地球を防衛するという最古に近しいゲームタイトル。
アイテムの内容が予想できたファンクエと違い、あのゲームにその概念は乏しい。
登場しているものは、宇宙船や戦車など戦闘系の乗り物。
少なくとも、素材らしいものについては見かけなかったはずだが……果たして。
《畏まりました。インベードガーディアンのフィールドなのですが、特段素材を採取できるという場所ではございません》
「……うん、続けてくれ」
《はい。独自アイテムの創造という理が無い代わりに、他のコラボ作品とは異なる要素がございます。イセ村のフィールド同様、一部ルールの強制化に近いものです》
「ルールの強制化……えっと、つまり?」
インベードガーディアンのゲーム内容をおさらいすると、空から降りてくる宇宙船が地上に到達する前に撃ち落とすというもの。
相手も砲撃してくるので、設置されたトーチカなどを使いそれを回避する必要がある。
──というのが主な、それこそ初期の仕様のはずだ。
「……侵略に対する何かしらのルールか?」
《その通りです。インベードガーディアンにおける理、即ち侵略者とその防衛。外部からフィールドを設置した場所へ許可なく踏み入る場合、侵略者には防衛兵器に対する致命的弱点が付与されます》
「触れたら死ぬとか……そういう感じ?」
《設定次第では、そうなるかと。ミニサイズとの戦車と戦闘機のラジコンが景品としてございましたが、あれらにも同様の効果が付与されておりますので、[マイルーム]でも侵入者への迎撃として用いることが可能です》
おぉう、想像の何倍も酷い。
少なくとも、知人のみが入ることを許される[マイルーム]であれば、所有者がその気にならない限り迎撃などしないはず。
一種のお遊び、別の景品として存在していたレプリカの宇宙船(自動修復機能付き)を撃ち落とす際に便利な機能……ぐらいのものだったに違いない。
──が、これが本当に土地の守護者やら星の守護者の手に渡ったからさぁ大変。
侵略者がその影響下に収まった場合、触れたら即死レベルの攻撃が飛んでくるのだ。
これまでの積み重ねなど関係無い。
なぜならその空間において、侵略者とは誰であれ入って来た時点で侵略者足り得るのだから。
《インベードガーディアンとは古く、多くの者がそうしたゲームであると地球に住まう者たちが認識しております。それを覆すことができない限り、侵略者は決してこのルールから逃れることはできません》
「……一番のとんでもフィールドだよ」
《また、現在は元祖インベードガーディアンの要素のみとなっていますが、これがもし特殊兵器などが導入された、後続の作品も組み込まれた場合──》
「…………レーザーだのシールドだの、はたまた時間停止か。何でもありになるな……」
《ただし、ルール適応範囲を広げる場合には相応のコストが掛かります。初期状態の[マイルーム]であればともかく、星一つを覆う規模となりますと……》
まあ、それはそれとして防衛に大変役立つものが手に入るわけだ。
……ただまあ、設定は弄ってあくまで死なないようにしておこうかな。