第二回コラボイベントその後 その12
第二回コラボイベントその後 その12
二つ目の箱の中身は、未鑑定の飛行物体。
鑑定しても情報は不鮮明、かろうじて未知の世界の産物ということが分かった。
「箱の中身はどっちも解析しないと手を出せなさそうだし……暇になったな」
現実でも同じこと、 箱 ガチャ の中身を調べる際のテンションのピークは開ける瞬間。
中身が分かってしまえば、後はだいたいそれをどうするかという作業的なものに。
少なくとも、時間を待つ必要があるこの状況はまさにそれだ。
もちろん、『SEBAS』が行ってくれているからこそなのだが……それはそれ。
「……ああ、そういえば変更点とか気になってはいたんだっけ。ちょっと試してみようかな──“神持祈祷:カードキャスター”」
女神に祈りを捧げ、手にするのはカードを顕現する擬似権能。
媒介となる装置が腕に取りつけられ、同時にその使い方が脳裏に浮かぶ。
「変更点、変更点……あった、これか。それが分かるように表示されているのも、大衆がそれを望んでいるから、なのか?」
多くの者がカードバトラーという作品の再現を望み、実現したのが『プログレス』による擬似権能にして星能。
一人の願望では叶わない事象を、複数人のものを束ねることで可能とした数の力。
それゆえに、合議制のような形となり全員が納得のいく仕様で無ければならない。
ルール変更はそれを明示する、というのも分かるようにするためだろうか。
どうやらイベント終了後、初回起動時には必ずその情報が使用者に伝わる仕様らしい。
「基本ルールは……特に何も無いな。で、一部カードに枚数制限……そのカードには目印が付くと…………見れば分かるか」
現実に登場しているカードは実例として表示されているのだが、EHO版のカードについては情報を秘匿するためか不明。
だが、それらのカードにも表示されていたものと同様に、枚数制限が分かるように印が刻まれるようになった、それが分かれば充分だ──手持ちにそれらしきものがあるので。
「『騎士王』、【倣慢魔王】とその関連カードはだいたいか……『プログレス』も、そういう感じみたいだな」
俺の『プログレス:ネバーギブアップ』の上位互換に、『コンテニュー』というものが存在する……名前からお察しだが、条件と成長方針次第で復活時完全回復などもできる。
強力無比な『プログレス』、人の願望を読み取り生み出されるその擬似権能は、やはりカードとして登場させるには一つひとつが強過ぎたのだ。
そんなこんなで、そもそも試合中に出せる『プログレス』の枚数などにも制限が入ったのが今回のアップデート…… 現実の カードバトラー 運営会社も頑張っているようです。