身内観光 その08
身内観光 その08
ルリと俺とでマリモリに加護を授けた。
何だか締まらない感じではあったが、加護自体は[ステータス]にしっかりと表示されていたようだ。
「それじゃあ、私はまた行くわね」
「……くれぐれも」
「はーい」
念押ししておけば、しばらくは大人しくしているだろう。
俺とてルリの行動すべてを禁じたいわけではない……周りへの影響を抑えたいだけ。
アイスプルの管理者権限も、こういう時には使えない。
ルリは現人神なので、そちらは星の権限でどうにかできるものではなかった。
失名神話の神々や神話に登場するようなアイテム、神器級の代物ならあるいは……。
まあ、俺とかならともかく、ルリみたいな人気者はほとんど無理だろうな。
「それじゃあ次は……『SEBAS』」
《はい》
「ちょっと作りたい物ができたから、代わりに見ておいてくれ。何かあったら報告してくれ、すぐに俺も見るから」
《畏まりました》
ドローンによる監視体制はバッチリ。
俺じゃないと手に負えない事態でもない限りは、二種類のドローンと仕込み武器で何とかしてくれるだろう。
そう考えながら、俺もまた移動を開始。
向かう先は生産用の建物、そこでさっそく作業に取り掛かる。
「マリモリの アレ ・・ ……あの子は要らないって言っていたけど、ああいう形の無いモノ以外のお詫びの品があった方がいいだろう」
アレ自体は当魔物の『プログレス』が必須なものだが、技術次第で再現はできなくもないだろう……その中に、今回のような事態が起きないよう対策も注ぎ込めればなお良し。
「やっぱり結界が一番なんだろうけど……藻だからな。遮る、いやフィルターみたいな濾す機能が必要になるか?」
水が生態的に必要な種族なのだ。
その中で光合成みたいな感じで魔力を取り込み、変換してエネルギーとする……今回はそれが過剰だったから興奮してしまった。
ならば一定以上の魔力濃度となった際、それらを自動的にカットできるフィルターを用意できれば……今回のような事態は、防ぐことができるだろう。
それが可能となりそうな知識を:DIY:で検索、加えて創作物からアイデアを拝借して拡張性を広げていく。
「水である必要は……いや、水の性質さえあればいい? そもそも水は液体だけじゃなくて、固体や気体だって理論上は水だ…………なら、イケるか?」
人が使う魔道具のようなタイプはダメ、どちらかと言えば付けているだけである程度勝手に使える 装飾具 アクセサリー みたいな形が好ましい。
試せる素材は無尽蔵、使える技術も数多。
必要なのは根気と発想力……失敗してもいい、どんどん作ってみよう。