メタトギア その01
メタトギア その01
冒険世界 迷宮『メタトギア』
技術の発達や機械技術トップについて話しつつ、本題である『メタトギア』を知る。
……かつて、機械仕掛けのドラゴンが出てきたらしい。
「──ようこそいらっしゃいませ、先生!」
「ええ、お世話になります」
「ささ、どうぞこちらへ……」
翌日、俺は『メカメカ団冒険世界支部』の拠点が置かれている、迷宮の一角を訪れていた──機械大陸を築いた際、そこへ繋がる次元門は用意してあったからだ。
特定の世界のみ、またその他多くの使用制限などがある代わり、各世界の管轄から外れ彼らメカメカ団と機人族たちが自由に使えるという取り引きになっている。
俺は彼らに先生と慕ってもらえるぐらいには、情報提供で恩を売っておいてあった。
そのため連絡一本で即日使用許可が下り、直接迷宮に乗り込むことができたわけだ。
「ここがメタトギアですか……なんだか、異なるVRゲームをやっているみたいですね」
「そうですね、この迷宮だけでスチームパンクものができるぐらいにはいろいろとありますよ。あっ、申し遅れましたね。自分、ここのサブオーナーをやってますキキカイカイです。以後お見知りおきを」
「……先生と、お呼びください」
「はい、よろしくお願いします」
名前は名乗らず、握手を交わす。
サブオーナーを名乗る彼は、交わした手を離す……ことなく、そのまま俺に詰め寄ってきて──
「と、ところで先生、少し前に挙げられていた例の内容ですが……」
「……。ああ、『純魔力式増幅炉における効率』についてですね」
「はい。アレについていくつかご質問したいことが……」
そんなこんなで、聞かれたことに対して俺は(カンペを見ながら)返事をする。
そうこうしていると、周囲には多くの人々が集まってきた。
「……なるほど、やり方次第で階級式を超えることはできるかもしれない、ということですね」
「理論はともかく、要は単純な足し算引き算ですよ。静謐性、制御性……それらを取り除き、その分だけ性能を高める。言うのは簡単ですからね」
「いえ、先生はそれを可能にする回路を実際に教えてくれるじゃないですか!」
「所詮は机上の空論ですよ……皆さんのような優秀な技術者の協力が無ければ、試すこともできません」
うるさい、暴走する、そんなエンジンを誰が好き好んで使うのか。
……まあ前者については、そういうのが好きな連中が使っているらしいけども。
階級式動力炉(自動でエネルギー生成)は希少で、滅多に出回らない。
それはここでも同じらしく、だからこそ魔力式が基本的に求められている。
より効率よく、それを求める集団の一つがここ。
そんなこんなで、俺は歓迎されながらこの地を訪れたのだった。