アトランティス世界開放 その06
アトランティス世界開放 その06
アイスプル
面会時間ギリギリまで、『修羅』から情報収集をし──特級職【究学師】及び世界限定職【科法師】&【魔学者】という、アトランティス世界にとって重要な部分を知った。
就職者の数が特級職の解放に必要らしく、その点ほぼすべての職に就ける休人の存在には価値がある……が、最初はそのことは隠しておいた方が良いらしい。
「まあ、それはそうか……俺とかごく一部は例外だけど、基本的に職業はビルドに合わせたモノ以外組まない方がいいもんな」
職業は理論上、いくつでもセットできる。
種族レベルに応じた上限はあるものの、そこさえ満たせればレベル1の職業をその上限分まで……なんてことも可能だ。
が、それは実用性に欠ける。
複数の職業に就いている場合、それぞれの相性次第で発動できる能力が制限されたり、ステータス補正がマイナスになってしまう。
名称的に【科法師】と【魔学者】は、少なくとも物理戦闘職には合わない。
だが彼らがアトランティス世界に行き、就職を義務付けられれば……。
「弱体化するし、苦情も殺到だな。その辺も含めて調べておかないといかんか」
結局のところ、就いてみないと詳細は分からないし特別な仕様があるかもしれない。
その点も含めて、行かないと……後回しだなこういう辺りは。
「そういえば……『SEBAS』、装置の方はどうなってるんだ?」
《すでに設計図を読み取り、製造工程に移っているようです。マキナのサポートもあったようですが、空間固定をモノにしました》
「依頼して正解だったな。俺はいろいろとズルをしたけど、アイツらは正攻法でやってくれたはずだ……後で理論とか、教えてもらった方がいいかな?」
アイスプルには多種多様な魔物が居て、それぞれが異なる能力を有している。
……その中に居るのだ、空間関係に強い魔物が。
その能力を解析し、原理を究明。
空間を固定するだけでなく、拡張したり希釈したり、真空状態にして断裂させる……といった技術も完成した。
とはいえ、あくまで裏技的な学習方法。
0から学んだわけではなく、100に至ったモノから 逆算的に導き リバースエン 出している ジニアリング ──身にならないやり方だよな。
「『メカメカ団』に渡した情報は、その基礎的な部分だけだったんだが……相当に頭のいい連中が多いのか」
《マキナの情報によりますと、現実で創作物のようなロボットを実現させるため、高度な知識や技術を身に着けていると》
「そりゃあ何とも……スキルとかの補助もあるわけだし、そういう連中が本気になれば意外と何とかなる…………のか?」
残念ながら俺ではその辺は分からない。
彼らに委ねた以上、俺にできることは待つこと──と支援物資として貴重な素材をこれでもかと送り込むことだけだな。