アトランティス世界開放 その10
アトランティス世界開放 その10
失われた通路、それを掘り出すためのドリル、そして──大規模破壊に対するお仕置きモンスター。
ロボスーツに身を包み、巨大ドリルで掘削すること僅か数十分。
俺の脳裏に過る死の警鐘が、ソレの出現を察知していた。
「……皆さん、来ますよ」
「! おい、作業中止! 全員備えろ!」
『おう!』
ドリルを[インベントリ]に仕舞い、代わりに取り出すそれぞれの武装。
これまた一回り大きい物ばかりで、それに見合うスペックを誇っていることだろう。
……それでもなお、敵わなかったであろう存在なのだ。
ガシャンガシャン、と歩行音を響かせながら現れたソレに俺たちは警戒を行う。
「先生、タイプは分かるか?」
「あくまで、危険かどうかだけなので……」
「王か騎士か、将軍か……どれなんだか」
ここ、メタトギアに出現するお仕置きモンスターは、確認されている限り三種類。
──個体での戦闘特化の騎士、他の機械を支配する将軍、どちらも兼ね揃えた王。
破壊度合いや破壊場所など、そういう様々な要因などがあるらしいが……今のところ、出現する個体を確定する方法は分かっていないらしい。
だからこそ、そのすべてに対応できるような装備が今は重要らしい。
そして、今回お仕置きモンスターとして選ばれたのは──
「アレは…………王ですね」
「ッシャア! アタリだ!」
「……いちおうハズレ扱いなんですけどね」
周囲に多様な機械を従え、己自身もまたガチガチに機械仕掛けの武装に身を包む、頭上に王冠を乗せた3mほどの人形。
それを見た瞬間、ガンヴァリオンは歓喜の声を上げた。
……目をギラギラとさせ、すぐにでも突っ込んでいきそうな様子。
「先生、イイよな!? いいってことにすれうぜ! よし、おめぇらイくぞ!」
『うぉおおおおおお!』
「いや、まだ何も言って…………はぁ、仕方ありませんね」
かつて彼は、この王と呼ばれる機体と遭遇・戦闘し──敗北しているとのこと。
それがエテーテルドライバー関連アイテム導入前、そして今はそれを使っている。
リベンジ戦をしたくとも、最近は機械大陸関連で忙しく、またどうにか時間を確保して挑んでも王が出てこない……なんてことが続き、未だに果たせていなかった。
そして今、再び相対している。
従えられていた他の機械をクランメンバーに任せ、彼は王の下へ急接近──その一回り大きい機械の拳を全力で振るう。
「……あ、あの、先生。自分たちは……」
「一纏めになってください。護衛予定の方も行ってしまうことは想定外でしたが……まあ私が守りますので」
運搬部隊の面々は戦闘には加わっていないので、俺が彼らを代わりに守っておく。
機械だと乗っ取られる可能性があるし……アレにしておこうか。