アトランティス世界開放 その14
アトランティス世界開放 その14
隠しエリア、製造ラインでの中枢掌握も終えてようやく目的地に辿り着ける。
……その直前でいろいろと問題はあったようだが、まあ過ぎたことだ。
マキナによるハッキング、及び強制停止命令の発動。
結果として、機械の解析を行っていた面々の不満が爆発していた。
解析などが失敗判定となり、十全な状態に戻るまでペナルティが掛かるのだ。
あともう少しで終わっていた……と掌握を済ませていたグループに語っていたな。
報連相、社会人であれば守るべきソレを果たしていなかったからこその問題。
それは俺が動くことになったあの戦闘とも似た出来事、だからこそ揉めていた。
「とはいえ、戦闘部隊の皆さんは製造ラインから飛び出す機械たちの対処。運搬部隊の皆さんで、まさか情報伝達に齟齬が生じることになるとは……」
『……すみません』
「ハッキングを行った皆さんは目的を優先した。対する解析を行った皆さんもまた、メカメカ団にとって益のある行為をしていた……どちらが悪いというわけではありませんが、優先順位が問題でしたね」
集団に意見のぶつけ合いは付き物。
主義主張が違うからこそ、行動にズレが生じ軋み合う。
運搬部隊の面々とて、そうした考え方に違いがあったわけだ。
……ぶっちゃけ俺は傍観していただけなので、どうとでも言えるんだよな。
◆ □ ◆ □ ◆
最奥
「──それでは皆さん、お願いします」
『はい!』
空間の歪み、その前に立つ運搬部隊。
各々が異なる手段で収納していた部品を取り出すと、設計図を見ながらそれらを組み立てていく。
「なあ、先生。ここって何か出るか?」
「少なくとも、迷宮側から送り込んでくることは無いでしょう。それをさせないため、先ほどのハッキングを行っていたわけですし」
「なら、あっちからなら……」
「ええ……だからこそ、皆さんには今も身構えてもらっているんですよ」
先んじてエテーテルドライバーを交換し、フル稼働可能な状態にした戦闘部隊。
運搬部隊が組み立てているワープゲート、アレは空間に作用する代物だ。
ゆえに最悪の可能性を想定している。
廃棄孔から落ちてきていたアトランティス世界の機械、少なくとも俺が一度目に来た時はそれが降ってくることは無かった。
だが、これまでもこれからもそれが続くわけでは無い。
……『騎士王』の知る限り、何度か迷宮の難易度が上がった時期があるようだ。
突如固有種が出現したり、機械の武装が全体的にアップデートされたり……そういった出来事が稀に発生する。
──クエストとして受けたからだろうか、そういうナニカが起きる気がするんだよな。