アトランティス世界開放 その19
アトランティス世界開放 その19
アトランティス世界 ???
空間の歪みを装置で安定化し、少数精鋭でアトランティス世界へ向かう。
ただし、歪みはあくまで通路……未だ悪路と呼べる道を進んでいった。
「──ここが、アトランティス世界?」
「[マップ]……ええ、間違いないようですね。ここが我々の目指していた、科法と魔学の世界アトランティスです」
「あ、あの……手伝ってくれませんか?」
「ああ、悪い悪い。よいしょっと──ようこそ、アトランティス世界へ」
穴は底に。
俺たちはそこから這い出る形で、アトランティス世界への侵入を果たした。
……ただし、歪みから唐突に方向が変わるせいで、出るのに一苦労したが。
俺は魔術、ガンヴァリオンは機装でどうとでもなったんだけどな。
そんな突発的なアクシデントもあって、一言目の感想は疑問形な二人。
俺は[メニュー]経由で座標を確かめながら、辺りを見渡す。
「……廃棄孔というのは、どうやら間違いないようですね」
「うっひょー、宝の山じゃねぇか。だが、これは……ヤバいな」
「凄そうなモノばかりなのに、これが全部廃棄物ですもんね……見ただけ分かる複雑さと精巧さなのに」
冒険世界に落ちてきていた廃棄物は、本当にごく少数──穴のある隅の方まで押し流された物だけだったのだろう。
視界一杯、見渡す限りの機械を観察しながら俺たちは会話を続ける。
言っている通り、かなり高度な機械がゴミとして捨てられているのがこの場所だ。
つまり地上(?)には、これらをゴミ扱いできるぐらいに高性能な物がいくらでも存在するわけだ……明らかに発展度に差がある、これを警戒しないわけにはいかない。
「だが、着いた瞬間に包囲されてるって最悪の状況は免れたんだよな? ちょっと前のイベントのムー世界、あそこと同じなら侵入自体はバレているわけだし……」
「そこが謎なんですよね。残念ながら、今の我々にそれを知り得る術がありません……なので今は、できることをしましょう」
「…………! あっはい、頑張ります!」
「孔の方、出てくる方向も上手く調整したいですね……そういった部分も含め、まずは安定化を図り、試してみましょう」
「分かりました、やってみます」
彼が運搬部隊の代表だったのは、単独でも臨機応変な対応ができるから。
その分時間は掛かるが、だからこそ護衛にガンヴァリオンが付いている。
「何も無ければそれでいいのですが……さすがにそう上手くはいかないようですし」
「「!!」」
「ここは私が。お二人は、ご自身の為すべきことに専念してください」
ガンヴァリオンは戦闘だけでなく、ナノマシンでの補助も行わなければならない。
暇なのは俺だけ……遠くから聞こえる稼働音に対応できるのは、俺しかいないのだ。