アトランティス世界開放 その22
アトランティス世界開放 その22
現れる壊れた機械をさらに壊し、完全に動かなくする作業染みた戦い。
途中、ガンヴァリオンが参戦して変わってくれた……二人で何か話していたな。
「完成しましたか」
「現状において、出来得る限りのことは」
「充分です。ゲートは正常に稼働しているようですし、これならば皆さんを迎え入れることができるでしょう」
すでに冒険世界とアトランティス世界を通じる門は出来上がっており、次々とメカメカ団に所属する休人たちが訪れている。
一気に大量の人数を送り込んでも、安定化に成功した空間は揺るがない。
誰もが利口に通るのであれば、問題なく使えるだろう。
「…………」
「……あの、先生?」
「いくつか、懸念がありまして。まず、冒険世界以外の世界に所属する休人たち、彼らがどのようにここを訪れるのか」
「それは……冒険世界に一度来てもらうんですかね?」
「大部分の人はそれが可能です。ですが、そうではない方々も居ますので」
たとえば犯罪者、出禁扱いの彼らは次元門での来訪が許されない(一部例外有り)。
……密入界が発覚すれば、『超越者』による制裁を受けることだろう。
他にも縛りの関係で一つの場所にこだわったり、また長期的な[クエスト]の影響で来れない者など……いやまあ、こちらについてはだいたい個人の問題だからいいのか。
「……それこそ、別の場所を中継してここにのみ来る仕様とする、などですかね?」
「えっ……あ、あの──」
「何と都合がいいのか。休人たちが勝手に築いた場所があり、そこは始点となる場所とほぼ同一の存在。冒険世界の方を繋ぎとし、そのまま直通とする……なんて仕事が増えたりするかもしれませんね」
「できなくはないですし……いちおう、実績はありますもんね」
彼らが今の拠点、機械大陸を築く際に大規模転移は行っている。
それは『プログレス』込みだったが、あの頃よりも彼らの技術も向上していた。
マキナの存在、そしてアトランティス世界という機械の発達した環境。
──廃棄物からでも得られるその知識を、彼らは糧としていく。
なんてことを考えていると、脳裏に通知音が鳴り響いた。
内容は……言うまでもない、どうやらバッチリ観ていたようだ。
「せ、先生……あの、[クエスト]の内容が更新されたんですけど」
「そういうことでしょうね。とはいえ、これが最後でしょう。イベントスタートのため、張り切ってやりましょうか」
なんせ現物はいくらでもある。
人員も増えたし、足りない知識は俺が出そう──デスマーチの始まりだ。