アトランティス世界開放 その23
アトランティス世界開放 その23
アトランティス世界と冒険世界は繋がったが、休人たちの活動拠点は冒険世界だけではないという問題……せめて、イベント世界ならば所属などの軋轢は起きない。
ということで、[クエスト]内容が更新。
現在のアトランティス世界←→冒険世界となっている移動経路を、アトランティス世界←(冒険世界)→イベント世界と改変する。
──行き当たりばったり、現場は阿鼻叫喚の地獄みたいな状況だけども。
「おい、なんかいい感じの部品が取れたけどどうだ!?」「変換効率175%? はあ、ぶっ壊れかよ!?」「リペア系使える奴早く来てくれ!」「[ログアウト]してるヤツも呼びだせ! 祭りだ祭り! 修復祭りだ!」
ある者は壊れた機械をバラして部品を取り出し、ある者は個々の部品を解析してはその使用方法を周囲に共有させる。
またある者は残骸を直し使えるようにし、さらにある者はこの場に居ない有用な能力を持つ休人たちを招集するべく動く。
「……まあ、とても楽しそうですね」
『先生も手伝ってくれよ!!』
「ふむ……ポーションの自動供給、あとは修復に必要な材料の提供までです。これ以上は野暮というもの、宿題です励んでください」
『ちくしょう、やってやらぁ!!』
方向性は違えど、彼らは機械が好きな機械ロマンクラン。
見たい者、動かしたい者、集めたい者……それらが三人以上集まって集合知を出す。
そこに俺という異物は不要。
せめて最低限、作業に掛かる時間を阻害する要素を減らすことが役割だ。
ドローンを展開、この場にポーションをばら撒かせ永続的な身力の供給源とする。
ポーション酔い? 中毒症状? 質が良ければ問題無しです(蘇生薬)。
無限の動力(人力)を手に入れた彼らの作業速度が上がっていく中、俺は少し離れた場所へ移動──メカメカ団の誰かが置いたであろう、箱型の装置の前へ。
「さて──マキナさん? すでにこちらに来ているでしょう?」
『ありゃりゃ、バレちゃいました?』
「それ、通信装置ですからね。隠していないのですから、分かって当然です」
『ぶーぶー、もっと盛り上がるような台詞をくださいよー』
俺たち休人がいつでも知人とやり取りできる[メニュー]を使える以上、通信装置は本来無用の産物……これはマキナの居る本部の設備と接続するための装置だ。
サーバーに溜め込まれた彼らの知識、また解析などで得た情報もそこに集積している。
作業効率はこれによってUPする……が、そもそもそれを行っているのがマキナだ。
ならば当然、彼女自身もここに居る。
正確にはここ『にも』居る──精霊が自然のある所ならばたいていどこにでもいるように、機械在る所にマキナ在りなのだから。