アトランティス世界解放 その02
アトランティス世界解放 その02
拓真から、仕事中に始まったアトランティスイベントの情報を……聞く前に。
俺が先行して入手していた情報を、相談も含めて話すことになった。
「──ということで、いろいろとホラー展開も待っているかもしれない。くれぐれも、危ないことはしないように」
「「…………」」
「……いや、父さんが真っ先にしそうって顔しないでほしい」
「…………!」
「そこ、期待しない」
拓真は現実で、もう少し某神話について調べるらしい。
俺が帰宅後にやること──それは家族に対する注意喚起である。
拓真にも話した情報、そして来訪時に得ていたいくつかの情報。
あえて伏せた職業の詳細など、話せるだけ話し懸念事項なども伝えておく。
「父さん、ネタバレって知ってる?」
「うーん、【究学師】云々の話のことだと思うけど。結局、どっちかの陣営で目立っていけば自然と知れた情報だと思うんだよ。伝えたかったのは、この対立だ」
「……お父さんが教えてもらった頃と、今の状況が違うかもしれないからね」
「正解。あの廃棄孔の先が、どうなっているのか分からない。【科法師】と【魔学者】、どっちかの陣営が完全に占有している可能性も無いわけじゃない」
ナノマシン使いらしい【科法師】だとは思うが、【魔学者】も機械を用いて魔力を操ることがあるとのこと……魔動と似ている部分があるんだよな。
事前に『修羅』から聞かされていた、職業就職に関するメリット・デメリット。
…………結局のところ、孔から這い出ないと何も分からないんだよな。
「三人とも、もうアトランティス世界に行ってるんだったか?」
「俺はまだ、この後約束してる」
「私は……まだいいかな」
「私もまだね。翔といっしょで、準備ができたら入る予定よ」
「そうか……休人がどういう扱いを受けるか分からない以上、くれぐれも目立たないように…………ってのは難しいだろうから、不当な対応をされないよう、ある程度誇示する感じがいいかもしれないな」
俺にはできないが、翔や瑠璃ならばできること──こいつらはヤバい、と思わせるだけの実力の証明。
すでに廃棄孔から外へ出ようとしている休人も、ある程度の強さは有しているだろう。
だがある程度、では足りないのだ──手を出してはいけない、そんな強さが必要だ。
「父さんはしばらく、廃棄孔周りの環境をよくするお手伝いかな? あと、機械大陸で休人が勝手にやってるお祭りもちょくちょく見てみる予定だ」
「…………遊んでない?」
「調査、調査だから。あとでみんなにもオススメとかを教えるよ。で、それぞれで楽しんだり家族で楽しんだり……いろいろとやってみないか?」
「! それよ!」
瑠璃の琴線に触れたのか、机を叩き立ち上がる。
子供たちは……おや、意外とまんざらじゃない反応だ。
「アナタをお祭り大使に任命します! 必ずや、私たちの満足のいく案内をして!」
「はっ、仰せのままに! ……じゃあ、みんなどういう感じの屋台に行きたいか教えてくれ。それっぽい屋台を探しておくから」
と、そんな会話をしてから俺たちは各々EHOに[ログイン]。
──よーし、イベント中に為すべきことが決まったぞ!