アトランティス世界解放 その06
アトランティス世界解放 その06
休人の中でも、かなりイベントの情報を先行して得ているクラン『メカメカ団』。
条件付きでそれが手に入る、そんないい状況に持ち込めた。
あちらの人類と遭遇し、交流することで情報を少しずつ得ているそうだ。
……例の神話が地上を侵食している現状、それがどう影響していくのやら。
「──これで一先ずは良いでしょう。あとで公認マーク取得のチェックでもしてもらいましょうかね?」
しばらくは屋台巡り、及び人形たちによる新規屋台の設営に徹していた。
無ければ造ればいいということで、許可を得た場所に大きめの屋台を造ってみたり。
なお、お祭りにおける屋台には本来規約などもあったりするのだが……今回、祭りの客は休人たちがメインなので、彼ら限定の催しであればかなり緩い決まりとなっている。
少々危険なロシアン○○、中に魔物が紛れている○○掬い、魔道具を用いた的当てなども若干の危険性が含まれていたり……と、いろいろあるが体験は自己責任ということに。
オープンな会場なので原人たちも来るし、従魔などに体験させる場合もある。
しかし危険性を孕んでいるものは、彼らにはそもそも体験させない決まりだ。
屋台の安全性を示す証、それこそがメカメカ団の公認マーク。
マキナによる特殊加工が成され、細工不可能な超高度な技術が使われているぞ。
閑話休題 バレたらそくほばく
そうして時間が過ぎていけば、イベントの進行度にも変化が生じる。
──うちの家族も参加しているのだから、当然と言えば当然なのだが。
「おや、連絡が…………おっと、ルリたちからみたいだな」
ルリとショウ、それぞれがほとんど同じタイミングで送ってきた連絡。
届いたその内容を見てみると、何やら面白いことになっているようだ。
いったん新設中の屋台の中に入り、人形たちにも誰も居れないよう指示。
プライベートな空間を確保したところで、誰も居ない場所に声を掛ける。
「『SEBAS』、いっしょに確認してほしい。少し意見が聞きたい」
《では、拝見させてもらいます》
内容を一言で纏めると、アトランティス世界の人類と接触したというもの。
──ただし、科法と魔学、異なる集団とそれぞれ接触したようだが。
「【科法師】と【魔学者】、それぞれへの就職を勧められたみたいだな。それに就けば、より多くの情報を開示する……そんな流れになったみたいだ。けどまあ、事前の情報もあるから俺に相談して来たわけだ」
《就くことで発生するメリット・デメリットの有無、それらの確認ですね?》
「むしろ俺が知りたいところなんだが……それに、メカメカ団の面々にはまだ発生していないイベントなんだよな」
先行集団よりも速く、彼らに密接に関わるイベントを引くとは。
……さすがはうちの家族、とんでもないフラグ回収能力である。