アトランティス世界解放 その08
アトランティス世界解放 その08
アトランティス世界 廃棄孔 最深部
各世界の限定職業、それらは該当する世界でのみ就職することができる。
現在、アトランティス世界は就職に必要な『場』が失われ、誰も新規で就けない状態。
だというのに、現地の住民たちはその開放も含めてうちの家族に就職するよう頼んでいるらしい……接敵は必須、直ちにサポートアイテムを送る必要があった。
「──ということで、到着です」
お祭り会場での作業は一時中断、アトランティス世界へ渡った俺。
こちらもまた一種のお祭り騒ぎ、仮設で組まれた拠点が点在し賑わっている。
《廃棄孔周辺に出現する機械から、使える部品を集めているようですね。彼らにそれを渡すことで、分解・再構築を依頼できます》
「使い方がある程度定まったわけですか」
《現状では、完成品を模倣することが限界のようですが。一部『プログレス』なども組み合わせ、拡張性を与えているようです》
廃棄されているだけあり、何かしらの問題があったりする機械。
休人たちはとにかくそれらを作り直し、できることを模索しているようだ。
失敗を恐れず、死すら厭わぬその姿勢により解析は着々と進行中。
結果として、魔法のような機械技術をごく一部のみ再現できるようになっていた。
「……アレらは、どういったもので?」
《あちらですと、周辺を索敵し侵入者が居れば即座に警報を鳴らすようです。そして、そちらは本来観測できない光を観測可能となる視覚補助デバイスです》
「なるほど……では、これなどは?」
《それですと──》
仮設住居を巡り、それらがどういったものなのか『SEBAS』から解説を受ける。
なかなかに興味深いものから、ネタだろうとしか思えないようなものまで多種多様だ。
何度も言っているがここは廃棄孔、価値が無いからこそ捨てられた機械が多い。
……さらに言うと、ほとんどの機械は特定の部分が空の状態となっているようだ。
「やはりですか……制御チップ、ということではありませんね。いったい、どういったものがここには埋まっていたのでしょう」
《破損した状態でそれらが残されていた機械から、様々な形でアプローチを掛けているようですが……結果は芳しくありません。ですがそれゆえに、分かることがあります》
「──理に関わるようなモノ、ということですかね?」
《ご明察です》
復元した形状はチップのようなモノだったらしいが、中身を調べようとしてもすべて消去された状態だったらしい。
いろいろと謎は多い……が、それらを調べるのは他の人たちに一先ず任せよう。
俺が優先すべきなのは家族の支援──ここに来たのも、それが目的なのだから。