アトランティス世界解放 その12
アトランティス世界解放 その12
機械大陸の端、そこから辺り一帯を俺の屋台設営場所にしてもらっている。
遠くはあるが、その分(メカメカ団は)お得なのでちらほら客は来るんだよな。
「そろそろデータも集まってきましたかね」
ここでの売り上げだけでなく、人形たちが各地を巡って得た需要と供給。
それらを基に新たな屋台を設営、お試しで売っているんだよな。
わざわざここまで来る観光客、あるいはメカメカ団のメンバーにそれらの感想を貰ったりして、品質向上に努めていた。
「多少の特殊性はありますが、それでもこれだという目玉は無いんですよね……幅広さだけが売りとなっていますね」
飲食物だけでなく遊戯系の屋台も網羅し、ここに居るだけで一日を潰せるぐらいにはいろいろと並んでいる。
強いて言うなら、家族の希望だった屋台に関しては他以上のアップデートを実行中。
まだまだイベントで忙しいだろうし、その間に完成させておきたい。
「…………んー」
《いかがなさいましたか?》
「その、行きたくはないんですが、職業に関してはやはり気になりまして。目に見える餌だと分かっていても、食いつきたくなるんですよね」
家族のためのモチベーションはそのまま、しかしやはり興味は捨てきれない。
できることはある程度聞いている、だからこそその可能性を探求してみたかった。
「……ただ、使いこなせそうにないですね。システムの許す範囲という意味ではなく、単純に私の技量として。もちろん、『SEBAS』の補助があれば別として」
しかしながらこれが問題だ。
そもそも魔力に絞っても、魔法や魔術だけでなく魔装や魔動に高度な魔力操作など多くの運用方法が存在する。
果たして俺はそのうち、どれほどを使えているのだろうか。
試練を突破する過程でほんのちょっぴり修行したものの、かなり付け焼刃だった。
「特に、アトランティス世界のソレは扱いが特殊ですからね……どこでも扱えるようにする、というところまでは私でもできますが、十全に扱えるかは……難しそうです」
《お任せください。職業の開放、及び世界の理を解析できた暁には、旦那様がそれらを望むがままに振るえるようサポートさせていただきます》
「……いづれにせよ、今は待つしかないんですよね。少なくともそれを選んだのは私、ある意味自業自得の待ちぼうけですね」
苦難困難の果てに得るものには感動を覚えるかもしれない……が、触手やら少し前には怖気を覚える目玉なんかともエンカウントしている。
……やっぱり、少なくともアレらが居る間は嫌なんだ!
ここで大人しくしていよう、なーに俺をここから連れ出すような展開はもう無いはず!