アトランティス世界解放 その18
アトランティス世界解放 その18
廃棄孔 新造区画
ナノマシンを動かすプログラム、こちらの住民が作れないでいたソレをあっさりと完成させてしまう『機械皇』。
俺も(余計なプログラム付きで)貰ったそのデータを使い、ナノマシンを励起させ光らせる装置を作ってみた。
──そして数日が経過。
俺と『機械皇』は、様々な機械が明滅を繰り返す空間に居た。
廃棄された残骸ばかりがあった廃棄孔、だがここにある機械は正常に作動している。
残骸を拾い集めては、修復して使えるようにする作業を繰り返し続けた。
幸い、俺の作ったリモコンで最低限修復すれば使える機械は調べられたからな。
ナノマシンが生きていた機械を中心に、とにかく集めた機械を徹底解剖。
現在はそれらを使い、異形を率いる神話への対抗策を練っていた。
『……やはり無理だな。神性が特殊過ぎる』
「機械での神殺しは難しいですか」
『無理だと言っている。少なくとも、神級の存在には通用しない』
「さすがですね。異形であれば通用すると」
例えば、俺がイベント世界で遭遇した(してない)目玉だらけの異形。
ああいった存在にならば通用する、そんな機械を開発した『機械皇』。
なお、ずっとここで作業をしているわけだが、俺は時折ここを離れている。
……[ログアウト]だけでなく、他所の情報を貰ったりな。
一番重要なのは冒険世界に行き、現状の報告を『騎士王』にすること。
方々から苦情が出ているようで、報告が義務付けられてしまったのだ。
『その程度であれば、冒険世界であっても可能だった。魔獣クラスの素材や希少な鉱石、そういった要素が必要ではあったがな』
「……やはり、純粋な機械では」
『そんなはず無かろう。お前たちが言うその機械とは、前提となる動力が違う。魔力を電気に変換する、その過程があろうと元は魔力なんだぞ? 万物に魔力が宿る以上、純粋の定義がそもそも異なる』
「……そうでしたね」
魔力をまったく含まない存在は、逆に極めて珍しいとのこと。
それこそ、人為的に用意した環境でも無ければ手に入れられないほどに。
『だがこの世界はその例外だ。魔力ではなくナノマシンが世界を覆い、増殖していく。つまり純粋な機械と呼べるだろう……それゆえに、今があるわけだが』
「えっと、ナノマシンではなぜできないのでしょう? 魔力の代わりとして機能していたのならば、同様の性質を発揮することもできたのでは?」
『さてな。少なくとも、ナノマシンを調べた限りではそういった結果だった。理由はここに居るだけでは分からないだろう』
「現状を解決する、あるいは過去を調べるかですね……まあ、そこは私たち休人の活躍次第ということで」
開発した機械については、メカメカ団に量産してもらう流れとなっている。
いろいろ作っておいたので、ぜひとも活用してもらいたい。