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人工ナノマシン 中篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

人工ナノマシン 中篇

さっそく実験を開始。

人工ナノマシンを魔力ゼロの空間に散布、火の玉を浮かべるよう命令を送った。

いくつかの要項を確認していたが、10秒ほどで火の玉は消失。

……長くは持たないのにコストが掛かる、現状の評価通りの結果である。

「──検証終了っと。一先ず使えるチップの全パターンチェックは済んだな」

初級機術用のチップは全部で20ほど。

それらを組み合わせていくのだが、理論上組み込めるチップに限度は無かった。

ただそれは、あくまで制限を持たない人工ナノマシンだからこそ。

そして、むやみやたらにチップを組み込んでも、強大な事象が起こせるわけでは無い。

「同じチップは一つまで、形状は問題ないが歪だと正しく機能しなくなる。ただ、これはあくまで初級だからな気がする……いろいろと簡単過ぎるんだよな、初級のチップは」

たとえば下級の場合──『火』、『球』、『放つ』と簡単な命令が多い。

だが休人たちが仕入れた情報によると、上位版のチップは少々異なるようで。

主にそれらは動詞──『燃え盛る』、『凍てつく』、『吹き荒れる』といった事象をさらに強化できるようなものが多いらしい。

チップ自体は存在するし、方法はともかく手にして使うことはできる。

……が真っ当な方法で検証している皆さんでは、まだそちらを調べられていない。

「……チップの複製、あるいは新規製作なんかができれば早いんだが」

《残念ですが、現状では……それらにも、アトランティス世界の理が用いられているようでして。創るための施設も確認されていないようで、あくまで賜り物であるという認識となっているようです》

「賜り物ねぇ……まあ無理って言うなら仕方ないさ、頑張りに期待しておくとしよう」

まったく新規が無いというわけではなく、あくまで今は無理というだけ。

……そりゃあ使いこなせていないのに、さらに数が増えてもってことだろう。

「初級の場合は属性一つに形体を一つか、その後どうするかで三つ組み込むのが無難か。問題は、そんな魔法なら下級どころか見習いでもできそうなことに掛かる費用……だな」

《一度限りであれば、効率よく魔物討伐の依頼を達成していけば一般の休人でも必要量を稼ぐことはできます。しかし、戦闘をすべて機術で賄うには……》

「あくまでアトランティス世界用か。これを外の世界でも使えるようにするには……」

《こちらも同様に、アトランティス世界の救済が必要となります。魔力を前提とし、それらをナノマシンとして置換する。そういった技術を確立させる必要があるでしょう》

自身の周囲限定、あるいは自分の魔力をと制限を設ければ何とかなるはず。

……あるいは休人なら、もっと簡単に解決できなくないか。