LNCrawler

人工ナノマシン 後篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

人工ナノマシン 後篇

人工ナノマシン及び機術の検証中。

一通り試せることは行ったのだが、やはりネックとなるのは使い捨てかつ高価な点。

アトランティス世界では、大気に満ちるはずの魔力を置換しナノマシンが増産される。

同様の仕組みを、限定的な範囲で考える必要があるが……休人ならば、あるいは。

「まあ、それは置いておくとして。次はもう一つの方を試してみよう──科法だな」

詳細を詰めるところは『SEBAS』に任せてあるので、俺は俺で簡単にできることをやっていく。

それは【科法師】版のナノマシン運用法である科法、念じるだけで使えるという便利だが使い手を選ぶものだ。

「もう一回人工ナノマシンを撒いて…………ほいっ!」

技名などは特に無く、何もかもすべてが自由な仕様となっていた。

とにかくこうしたいと強く念じれば、その思念をナノマシンが受け取ってくれる。

やがてナノマシンが俺の思念に応え、特定の場所に集まり──発火。

機術で最初に試した“火球”、それを科法でやってみたわけだ。

「…………時間は?」

《旦那様の宣誓から、十秒ほどです》

「遅い、遅過ぎる……これは権限が足りていないから、とかそういう理由か?」

有志によると、権限次第で発動速度も変わるらしい……無料と有料の会員の違いかな?

これはナノマシンどうこうより、個人に付与された権限側の問題。

なので人工だから天然ものならばという話ではなく、また権限を上げられない今はどうにもならない致命的な部分でもある。

──そう思っていたのだが。

《……いえ、[掲示板]に挙げられた情報やメカメカ団のデータから見ても、速度限界が生じるのは複雑な事象を発現させた場合となります。機術で言うところの“火球”を再現する分には、すぐに顕現するはずです》

「…………そういうことか?」

《……おそらくは》

本来は問題はなく、何なら二職分の権限がある分マシなはず、そんな中俺が使おうとしたら低速度となった……さて、どんな理由?

「──思考速度とか、関係ある?」

《それに加え、明確なイメージを伝える集中力のようなものが関わってきます》

「あーうん、納得納得。向いてないのか」

集中する、ということ自体は俺だってそれなりにできる……が、俺はあっちにふらふらこっちにふらふら、性分なのか注意散漫と言われることが多い。

風兎にも対『死天』の試練で修業した際、似たようなことを指摘されている。

狭く深く……ができないのだ、また広く浅くというわけでもないとも言っておこう。

「何か対策はあるか?」

《一部のスキルや装備を用い、思念強度や思考速度のシステム的強化は可能です。また、代理脳なども方法の一つです》

「……後者のヤツ、創作物だとマッドな感じになってそう。こう、脳みそが浮かんでいるみたいな」

《間違ってはいません》

まあ、絶対に科法を使いこなす必要があるわけでもないからな。

……もう少し調べて、情報が纏まったら一度あそこに行ってみよう。