ジェネレーター 中篇
ジェネレーター 中篇
マキナによって現実で言えばたった一日、それだけで人工ナノマシンは新たな動きを見せた──休人は機人族になることで、それをほぼ自由に生み出し使えるようになった。
俺は俺でロジカルシリーズを用いる案を思いついたのだが、『SEBAS』によるとアトランティス世界の理を秘めたアイテムが必須なため、現状では困難なんだとか。
「先生、よく来ていただきました!」
「状況は?」
「……マキナと先生がいつの間にか出していた機関──ジェネレーターを求め、かなりの休人が集まっています。その処理に追われてどの部門も大慌てですよ」
「……ははっ、いつの間に連名に。私は雛型のみ、設計から製造までやったのは彼女ですよ。まったく困ったものです」
ナノマシン製造機関、ジェネレーターと呼ばれるようになったらしいパーツを求め、休人たちが殺到している機械大陸。
その対応にてんやわんやなメカメカ団の本部を訪れた。
申し訳なく思う気持ちはあるが、それはそれとして頼みたいこともあるからな。
毎度お馴染み、俺対応係にでもされたのかもしれないド・ライブ氏の下へ。
移動時、何やら慄くような視線を向けられながら個室へ。
「……それで、本日はどういったご用件なんでしょうか?」
「実はですね──」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「はい?」
「ふーふー。すみません、気が動転してしまい……最近、アトランティス世界のイベントが終わってからは特に。何というか、意図的に誘導されている気はしますが……皆さんがメカを楽しんでくれるのは嬉しいですよ?」
突然俺の発言を遮ったり、何やら語り出したりと少々お疲れの様子。
……俺とマキナだけでなく、他からの何かされていたのかもしれない。
「嬉しいんですが……」
「──こちら、ポーションで割ったお茶となります」
「ありがとうございます…………凄く癒されますね、美味しいです」
「恐縮です」
ほぼ原液の万能薬をぶち込んだので、効果は絶大です。
胃痛なんてへっちゃら、ただしリセットする感じなので 永続ではない さいはつする ぞ。
「落ち着いてきました……先ほどは、すみませんでした。改めて、ご用件をお伺いさせていただきます」
「実はロジカルシリーズとして、新たなに人工ナノマシンを生成する機関を私も開発してみたのですが──」
「あ゛あああああああああ!」
「ド・ライブさん!?」
「分かってましたけど、いやそうなるだろうなとは思ってましたけど! 意見として出てきてもできなくて、先生に助言していただこうとは思ってましたけど! こんなに早いとは思わないじゃないですかぁあああ!」
「──お茶、お代わり用意しますね」
「……はい」
まあ、そういう注文が入るのは当然と言えば当然か。
だからこそ対応できず、頭を抱えていたところに俺登場。
できるようになったなら、その対応もしなければならない。
……できるにしても、もう少し余裕ができてからの方が良かったわけだ。