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アトランティス奪還作戦 その06

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アトランティス奪還作戦 その06

海中活動のプロな休人によって、1キロ先の異形を捕捉できた。

近づけば近づくほど、精神汚染を防ぐ包帯がどんどん黒ずんでいくことを確認する。

異形の姿、その詳細は不明。

見ようと思えば汚染が加速してしまう、ゆえに俺やメカメカ団が身に纏う機体の場合、情報の自動処理が行われている。

俺から見たソレは、タコに近いナニカ。

ただしそこにクジラのような姿と巨体、その尾の部分のみを胴体と同じくらいの大きさの触手に置換したような見た目だ。

なお、タコであってクジラではない。

──触手が前面に出て、鯨のような部分が後ろを向いているのだから、そちらがメインだと思っていいだろう。

「──といった風に私には見えていますが、この認識で大丈夫ですかね?」

『我々も同じようなものだ。包帯の消耗も軽微で済んでいる、提供感謝しよう』

「在庫の方はございますので、少しでも減っていれば御声掛けください。お安く提供しますので」

『ははっ、それは遠慮しておこう』

軽快な会話をしてくれるアクアトルマリンだが、彼らは現在機体を用いてその異形と戦闘を行っている。

彼らが武装を使うたび、タコの触手部分が激しく揺れ動いていた。

クジラの部分は叫ぶように口を開き、ノイズのようなものが耳に届く。

『マジでキモイ声……』『ひぃいい!』『耐性が無いと影響を受けるようだな……先生とやら、そちらは?』

「特に影響は無いですね。視覚だけでなく、聴覚の面でも上手く防げているようです」

『興味深いな……機体は別にしても、その認識しないことによる汚染の防止か』

「メカメカ団の本部で、販売しているようですのでぜひ」

メカメカ団が用いているものと同等か……という問題はともかくとして、少なくとも対策の一種として販売するとは言っていた。

異形の姿を多く記録し、行動パターンを集める目的があるとのこと。

俺は深く関わりたくないので、その辺は遠慮しておいた。

閑話休題 SANちチェック

そうこうしている間に、戦闘は終了。

異形はこの場を離れた──討伐できたわけでは無い、単純な火力不足であった。

『やはり倒すだけの力は無いか……要改善、と上層部には挙げておこう』

海の魔物は強い、大気中よりも魔力の濃度が高いからだ。

異形にそれが当て嵌まるかは謎だが、巨体に見合ったタフさを有していた模様。

ロジカルシリーズは戦闘可能環境の拡張が可能なものの、純粋な戦闘能力は備わっていない。

それらを補うのが別途用意する武装なのだが……メカメカ団では、まだ純粋に火力のある武装がまだ多くは無かったりする。

特に、水中の場合は。

爆発や衝撃波、ビームなどなどいろいろと地上では使える武装が、水の中だと大きく減衰してしまっていた。

──メカメカ団は初期、自分たちの理想を叶えるための武器造りをしていたからな。

ロジカルシリーズという機体に合わせた武装は、まだまだ発展途上なのだ。