アトランティス奪還作戦 その07
アトランティス奪還作戦 その07
ロジカルシリーズを身に纏ったメカメカ団だが、異形を追い払うことはできても討伐はできなかった。
もともと守ることがメインだったことも理由の一つだが、純粋な性能不足もある。
機体に合わせた武装、その水中戦闘用が開発されるまでは……時間が掛かるだろうな。
『──間もなく目的地だ。だが、最後まで警戒は怠らないでもらいたい』
アレからも何度か異形が近づいてくることはあったが、早期発見できたこともあり退けることはできた。
そのうちの二回ほど、メカメカ団ではなく水中活動のプロ休人が担当した……のだが、問題が起きている。
『先生、容体はどうだろうか?』
「……一先ずは、安定しました。迷宮に入り次第、それに特化した回復能力を持つ方に依頼しましょう」
『『────』』
一度目の迎撃は上手くいった。
きちんと装備を着込む休人たちだったし、包心帯も適時巻き直していたので問題なく追い返すことができた。
しかし、問題は二度目。
参加したのは軽装な見た目の休人、そして俺…………嫌な予感がしたんだよな。
──そして、それは的中。
精神汚染にやられてしまったのだ。
今は沈黙状態にあるが、少し前までは発狂していたりする……当人は例の隔離空間に居るはずなので、あくまでアバターがだが。
包心帯はきちんと機能していたが、それを上回る速度で精神汚染が進み。
前線で戦っていた彼らには包帯を巻き直す時間も無く、そのままSAN値チェック。
なお、以降の戦闘はメカメカ団が担当。
残ったプロの皆さんには、治療を行うために艦内に居た俺と二人も含めた護衛をしてもらうことに。
『……以降は雇用するにも、条件をいくつか設けた方が良さそうだな』
「全員が全員、ということでは無いでしょうがそうですね。十全な準備をしたうえで、問題があれば補填を行うというのがベターなものでしょう」
なお、ベストな方法としては俺の希釈ゼロな万能薬を使え一発で治せるだろう。
……が世間一般的なコスト面、またほぼ俺に依存してしまう観点からこれは無しだ。
なので第二案、そもそもとしてきちんと精神汚染へ対策しておく、を選ぶ。
ロジカルシリーズも多少は汚染を受けており、絶対に防げるというわけでは無い。
あくまで長持ちするだけ、残っているプロの休人もスキルや『プログレス』の効果で同じく耐性があったようだ。
以降はその部分も募集要項に記載し、適した者を選んでいくしかない。
──まあその辺については、迷宮に到着してから考えてもらうとしよう。