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アトランティス奪還作戦 その21

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アトランティス奪還作戦 その21

穴掘り、そして壁(床)掘り。

発動条件を満たすため、底まで掘り下げた時点で足場を壁に切り替え、とにかく鶴嘴を振り降ろしている。

現在使用中の“ピックピッケル”、その効果は採掘判定の増加。

1を2や3にするだけでなく、前提さえ満たせていれば0を1にすることができる。

「石、石、石、亜空石、石、石、石…………石!」

しかしながら、結果は無残。

掘っても掘っても目的の品は出ず、作業の継続を求められる。

なお、途中で出た『亜空石』は、空間を捻じ曲げているタイプの迷宮の壁を掘った際に超低確率で出現する鉱石。

かなり貴重なんだが、今回はハズレ。

だが逆に言えば、こういったアイテムが出てくる以上、お目当ての品が出る確率も決してゼロでは無いと言える。

「ええい、早く出てください!」

石ばかりが出てくるのはある意味仕様。

本来採掘できない場所で、大したスキルレベルも有していない作業者が、仕様外のアイテムで採掘を行っているので。

自動的に回収されていく石ころ、その数がどれだけ増えようと目的の品は現れない。

なお重量ペナルティで負荷が発生するが、結界で強制操縦中なのでほぼ無意味。

それでも出てくるアイテムは石、石、石。

そもそも出現するかどうか怪しいものを、勝算も無く求めているわけだからな……運任せの神頼みである。

「石、石、石、石──■■石! 中身は……ブラックアウト!?」

《旦那様、ハズレです》

「了解、再挑戦です!」

詳細は聞かないが、鑑定しようとしたところを遮ったのでそういうことなのだろう。

迷宮はアトランティス世界のモノだが、今は同時に某神話の影響も受けている。

特に今は陣取り合戦の真っ最中、そこに割り込み制御できないエネルギーを掠め取ろうとしていたのだが……求めていない方が形になってしまったようだ。

「くぅ……状況は!?」

《例の発現者が後方で集中、他の方々が時間稼ぎに徹しています。どうやら会話から察するに、かつて観たトップランカーの一撃を再現しようとしています》

「最高にカッコいい展開じゃないですか……これは決まりますね!」

タイムリミット、迷宮が再び正常化すれば俺の目論見は阻止されてしまう。

汚染された守護者が居なくなれば、某神話の影響が無くなり世界の管轄に収まる。

不安定な現状だからこそ成立する、バグ的ドロップを狙う俺の作戦──アトランティス世界が管理する理物を奪い帰還する、そんなやり方ができるのも今だけなのだ。

「ラストスパート!」

《装置をフル稼働します。しばらく使用できなくなりますが、よろしいでしょうか?》

「ええ、問題ないでしょう!」

結界の流動速度を高め、鶴嘴を振り下ろす速度を上げる。

人体の限界を超える速度で動き、採掘を続けた俺たちは──