438話 補助アイテムを作る②
438話 補助アイテムを作る②
ヒナちゃんの方へと移動した
ベル「モナさん、ちょっといい?」
モナ「どうしました?」
ヒナちゃんから少しだけ離れた場所へ移動した
モナ「離れましたが何かありました?」
ベル「うん、ヒナちゃんが作った結界を叩き割って欲しいの」
ベルは突然そう言った
モナ「…せっかく頑張って作っているのに可哀想では?」
ベル「そうなんだけど、感覚を掴むならこれが早いからね」
モナ「一応理由を聞いても?」
ベル「もちろん、ヒナちゃんがやってる結界魔法って魔力の消費がわかりにくいと思うから手伝ってもらおうと思って」
モナ「分かりました、ですが結界を割るだけで魔力の消費がわかるんですか?」
ベル「うん、でも厳密に言うと結界を維持する方法が2つあるから、その1つだけがわかるって感じ」
モナ「…私もある程度の魔法の知識はありますが、そんなのありましたっけ?」
ベル「あるよ、結界は一定の魔力値を込めて維持するものと、魔力を流し続けて長時間維持するタイプがあるの」
モナ「ではヒナちゃんがやっているあれは?」
ベル「あれは後者だよ」
モナ「なるほど、では知識として欲しいので質問いいですか?」
モナは結界に興味津々だった
ベル「何かな?」
モナ「ベル様の言っている2種類の結界はどのようなメリットデメリットが存在して、どのような場面で使うのですか?」
ベル「まず前者の一定の魔力値を込めて維持するもの、これは予め結界自体に魔力を貯めておいてそれを使って結界の維持と防御する感じ」
モナ「魔力を使うのは維持する魔力だけなんですか?」
ベル「いや、攻撃を与えられた時にそれ相応の魔力を消費するよ、だから最初に込めた魔力が少ないと維持する魔力と防御する魔力がなくなって簡単に割れちゃう」
モナ「なるほど」
ベル「これのメリットは魔法具とかで一時的に防御するとかには便利、デメリットは最初に込める魔力=結界の耐久値になるから1度に込められる沢山の魔力が必要だから魔力の少ない人が高耐久な結界を張るのには不向きだね」
モナ「そういうことなんですね、ではもう1つの方は?」
ベル「後者の魔力を流し続けて長時間維持するタイプは1度結界を生成したら魔力を込めることで半永久的に維持できるものだよ」
モナ「半永久的にとは?」
ベル「攻撃された時は1つ目と同じようにそれ相応の魔力を消費するのは変わらないんだけど、こっちはいつでも魔力を込められるから魔力回復薬とか飲み続けてずーっと維持できるの」
モナ「確かに、後からでも魔力を込められるので魔力回復薬が使えますね」
ベル「でも魔力回復薬を飲みすぎてもお腹がパンパンになっちゃうから永遠に張ることはできないから半永久的ってこと」
モナ「そういうことですね、ではメリットデメリットは?」
ベル「まずメリットは発動や維持が1つ目に比べたら簡単、デメリットは瞬時に高耐久な結界を張ることはできないよ」
モナ「2つ目の方は高耐久にできないんですか?」
ベル「うん、1つ目は1度に沢山消費する代わりに瞬時に硬い結界を張るの、でも2つ目は低い耐久値から時間をかけて徐々に魔力を込めていくことで魔力の少ない人でも高耐久の結界を張れるよ」
モナ「ありがとうございます、勉強になりました。では最後にベル様ならどちらを使うのですか?」
モナは最後にそう問いかけた
ベル「俺はどっちも使わないよ?」
モナ「そうなんですか?」
ベル「うん、この2つの結界は発動の仕方が違うだけで構造はほとんど一緒なの、だから俺は2つのいい所だけを取った結界を使ってるよ」
モナ「いい所だけを?」
ベル「そう、1つ目から1度に沢山込める代わりに瞬時に展開できるところと、2つ目の方からいつでも魔力を込められるところを取った結界だよ」
モナ「ベル様が普段使っている結界はそれなんですか?」
ベル「そうだよ?」
モナ(1度に魔力を沢山込めた高耐久の結界を瞬時に複数同時展開するあたり、やはりベル様はおかしいですね)
「ありがとうございます、あと私は結界を使えないので知らないのですが、結界に込めた魔力って解除したら帰ってくるんですか?」
ベル「込めたら最後、自分で解除しても魔力が帰ってくることは無いよ」
モナ「そうなんですね、勉強になりました。では私はどうすればよろしいでしょうか」
ベル「じゃあとりあえず道具を作るから先に説明だけお願いできるかな?」
モナ「お任せ下さい」
返事をしてモナは説明に向かった