442話 魔力回路を治す②
442話 魔力回路を治す②
あれからかなりの時間が経過し、空が少し明るくなってきた頃
ピクシー《アミ様への魔力回路の付与が終了致しました》
ベル《終わった?》
ピクシー《はい、無事に付与できました》
ベル《なら良かった、ピクシーもお疲れ様》
ピクシー《ありがとうございます、あとは付与した魔力回路がアミ様の体に馴染むのを待つだけですね》
ベル《どのくらいかかるの?》
ピクシー《魔法の練習を始める時間によりますね》
ベル《今日も昨日とほとんど変わらない時間にやると思うよ?》
ピクシー《でしたら大丈夫ですよ、その時までには完全に馴染んでいます》
ベル《そう、じゃあ気をつけた方がいいことはある?》
ピクシー《1つだけありますよ》
ベル《なに?》
ピクシー《魔力回路が体に馴染む前に魔法を使ってしまうと魔力回路が崩れてしまう可能性があります》
ベル《え?そんな脆いの?》
ピクシー《はい、マスターは金魚すくいなどにつかうポイの紙って分かりますか?》
ベル《流石にそれくらいなら馬鹿な俺でもわかるよ?》
ピクシー《なら良かったです、馴染む前の魔力回路を例えるならポイの紙ほど弱いですよ》
ベル《じゃあ魔力操作とかもダメな感じ?》
ピクシー《いえ、魔力操作だけなら問題ありませんよ》
ベル《じゃあ何がダメなの?》
ピクシー《魔法を使う際に体の外に出ていく魔力放出がダメですね》
ベル《じゃあペンに魔力を込めるのは?》
ピクシー《特に問題はありませんが念の為に止めて置いた方がいいですね、魔力を込めるのも一応魔力が体の外に出していることになりますから》
ベル《了解、あとは何かある?》
ピクシー《気を付けた方がいいのはそのくらいです、なのであとはいつも通りに過ごしてもらえば問題ありません》
ベル《そう、じゃあ1つ気になったこと聞いていい?》
ここまでの会話で気になることがあったようだ
ピクシー《なんですか?》
ベル《なんでも魔力回路をポイで例えたの?》
ピクシーが例えで出したポイが気になっていたようだ
ピクシー《それは簡単ですよ、ポイを水に通すだけならそう簡単には破れませんよね?》
ベル《うん、金魚すくいはすくって水から出した時に破れるからね》
ピクシー《はい、なので魔力を水に例えました》
ベル《そういう事ね、ようやく理解した》
ピクシー《良かったです、ちなみに外に出してはいけない理由は分かりますか?》
ベル《ピクシーのその例えならポイの紙で包んだ水を外に出すからじゃないの?》
ピクシー《そういうことです、体の中は魔力で満たされていると言っても過言ではないので、その場所から外に出すのは危険ですからね》
ベル《だよね》
その後は特に会話はなく、ベルは数分間一点をじーっと見つめていた
ベル(よし、可愛い寝顔を見て癒されたし、そろそろ戻ろうかな)
ピクシー《何してるんですか》
ベル《癒し?》
ピクシー《どうして疑問形なんですか》
ベル《聞かれたから》
「また明日みんなで魔法の練習しようね」
ベルは小さな声でそう言いながらアミちゃんの頭を撫でてあげていた
ベル(まぁ明日って言っても今日なんだけどね)
ピクシー《朝の5時にそれ言いますか》
その後すぐに自分の部屋へと戻って行った