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446話 ハンデ戦③

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446話 ハンデ戦③

剣が地面へと突き刺さり、両者同時に動き始めた!

ベルはそのまま真っ直ぐ突き進み、一方相手チームはメンバーの1人が剣を持ちベルに立ち向かった

キン!

リキン「腕で止めた!?」

リキンが剣で斬りかかったが、ベルは左手の手首辺りでリキンの剣を止めていた

ミノ「防御魔法は使ってませんよね!?」

ベル「違うよ、これは攻撃魔法でも防御魔法でもなく強化魔法、ハンデの中に強化魔法に関しては含まれてなかったから遠慮なく使わせてもらうよ」

ミノ「書き忘れてた……まぁ今は仕方ない、わかりました!」

ベル「んじゃ、そういうことで」

リコン「っ!おっと!?」

ミノのその話を聞き、ベルはリキンの剣を弾いてよろけさせ、おでこにデコピンを1発かましてチームの下まで吹き飛ばした

ベル「多分今ので半分くらい削れたんじゃないかな?」

リキン「…まじだ」

自分の体に張りつけた紙人形の数値が一撃で半分も減っていることに驚いていた

ベル「はいはい、後方の3人はもっと早く魔法を打たないと実戦じゃ使い物にならないよ!」

開始から約5秒、今も後衛の魔法使い達はまだ詠唱をしていた

ベル「相手が凄腕の魔法使いだとしよう、そんな相手にのんびり詠唱してちゃこんな感じで」

『汝の魔法を無へと帰す』

ベルが声に出してそう詠唱すると、相手チームの唱えていた魔法が全て解除されてしまった

ミノ「あれ!解除された!?」

タミミ「何あれ」

チルネ「何が起きたの?」

リキン「何が起きたんだ?」

相手チームは何をされたのかよくわかっていなかった

ミノ「何をしたんですか!」

ベル「今のは対象の発動中の魔法を強制的に解除する解除魔法だよ」

ミノ「そんな魔法あるんですか!?」

ベル「運用は難しいけど存在はしてるよ」

ミノ「なるほど、また教えてもらいます」

ベル「そうだね、教えるのはまた今度…今は戦いに集中しないと……ね?」ニヤ

ベルはそう言いながら悪い笑みを浮かべた

ミノ「っ!多分一気に攻めてくる!みんな構えて!」

ミノの言葉にチームの全員が瞬時に対応した

ベル「さてはミノがリーダーかな?」

ミノ「っ!?」

ベルは瞬時にミノの横へと移動し、ミノはベルの声に反応し持っていた杖で薙ぎ払おうとした

ベル「お、ありがと、貰ってくね」

ミノが杖を使って薙ぎ払おうとしたが、薙ぎ払うことはできずに杖を奪われてしまった

ミノ「チッ!杖を取られた!だから杖がない私の魔法はあんまり期待しないで!」

タミミ「うん」

チルネ「わかった!」

リキン「了解!」

ベルはミノの杖を奪って元いた場所へと戻っていた

ベル『保護魔法 付与』

「さて、どうしよっかなぁ」

リキン「オラァ!」

リキンはミノの杖を取り返そうとベルに斬りかかった

ベル「教えその1、仲間の武器が取られてしまったら、その武器は相手の武器となる可能性があることを頭のどこかに入れておきましょう」

コン!

リキンの剣を避け、背後から奪った杖を使って頭を叩いた

リキン「でりゃァ!」

リキンは振り向く勢いのまま斬りかかった

ベル「おっと……ちょっと掠ったから100削られたねぇ、いい判断だ」

リキン「よし!」

リキンの剣はベルの右足を少し掠っていた

ベル「でも、実戦の場合は頭叩かれた時点で真っ二つになって死んでるからね?」

リキン「はい!」

ベル「さぁ…かかってきな」

リキン「行きます!」

そう言いながら斬りかかった

キン!

リキン「あっ!」

リキンの剣はベルの持つ奪った杖に絡め取られて空へ飛ばされてしまった

ベル「持てないからこれ返すよ!」

そう言いながら後衛の3人が集まっている方へ杖を投げた

ミノ「みんな離れて!」

タミミ「きゃあぁ!」

チルネ「無理ぃ!」

横回転して飛んできていた杖に2人はまともに当たってしまった

ミノ「2人とも大丈夫!?」

タミミ「怪我はないけど数値があと100しかない」

チルネ「私も」

ミノ「ごめんね、私が杖を取られたから」

2人の被害を見てミノは反省していた

タミミ「ミノは悪くないよ」

チルネ「悪くないよ、だから安心して」

ミノ「2人の分まで私が働くから、離れてて」

ミノがそう言ってベルの方へ目線を向けると

ミノ「っ!?」

ベル「あら?残念だけど、君のお仲間さん…もうやられちゃったよ?」

そう言うベルの手にはリキンの持っていた剣が握られ、その横にはリキンが倒れ込んでいた

少し巻き戻り、ベルが杖を投げた所へ

ベル「んじゃ、これは貰うね」

そう言って今度はリキンの剣を奪った

ベル『保護魔法 付与』

「剣士が剣を取られました、さてさてどうする?」

リキン「殴る!」

拳を構えてベルへと突っ込んで行った

ベル「それでもいいけど、こういう時のためにナイフとか短剣とか簡単に持ち運べる予備の武器を持っておきなさい」

ドサ

リキンは殴りかかっていたが、ベルに軽くチョップされて倒されてしまった

{杖で頭を叩かれた段階でかなり数値がギリギリになっていたよ}

そして時は巻き戻る

ミノ「リキン!」

ベル「さてどうする?近接相手に魔法使いはどう戦うのが正解かな?」

ミノ「……悪いけど2人とも!左右に展開して発動の早い魔法で牽制をお願い!」

タミミ「うん!」

チルネ「わかった!」

2人同時に魔法の詠唱を開始し、そのまま左右に展開を始めた

ベル(いい連携だね)

「これはまずいな、テレス!リキンをお願い!紙剥がしたら起きるから!」

グサッ

ベルはそう言いながら持っていた剣を地面に刺し、リキンをテレスのいる方へ放り投げた

{投げられたリキンは無事にテレスに回収されました}

とん

どん

ベル「まずは数値の少ない君たちからだ」

そう言って最初はタミミが標的となった

タミミ「私近接は無理ぃ!」

そう叫びながらベルに軽くチョップされてあっけなくやられてしまった

ベル「魔法に当たるのをお構い無しに突っ込んだから今ので500まで減ったよ、そして次はチルネだ」

グサッ

剣を地面に突き刺し、今度はタミミの杖を奪った

ベル『保護魔法 付与』

「避けるんだよ!」

そう言ってからベルはタミミの杖を槍を投げるようにチルネを狙って投げた

チルネ「ちょちょちょ!ちょっと待っ!」

ドカン!

投げられた杖はチルネの手を少し掠ったようだ、掠ったことによりチルネの数値は無くなりその場に倒れていた。

一方投げられた杖は生徒達を守る結界に突き刺さって止まっていた

{生徒を守る結界は2つ張っていて、1つは杖が突き刺さっている方、こっちは投げた物などが跳ね返ったりしたら危ないため刺さったりして受け止める結界。もう1つは攻撃を一切通さないベルが普段使う結界の2つで生徒達を完璧に守っている}

ベル「さて……あとはミノ、1人だけだよ」

ミノ「時間はあとどのくらい?」

ベル「1試合10分で行こうと思ってるから、あと3分くらいかな」

ミノ(勝てないからちょっとでも時間を稼いで時間切れを狙ってみよう、先生なら聞いたことなら答えてくれるはずだし)

「そうですか、じゃあ先生の数値は?」

ベル「杖を投げた時にチルネから飛んできた魔法に当たったからあと200だよ」

ミノ「そうですか、じゃあ先生は私の数値は気になりませんか?」

ベル「先生の感覚で言うと、ミノの数値はあと700かな」

ミノ(…当たってる)

「どうしてそう思うんですか?」

ベル「杖を確実に奪うために少し強めに叩いたの、だからそのくらいかなって思って」

ミノ「なるほど、じゃあ……」

(聞くことがない!)

そう言って少し考え込んでいた

ベル「どうしたの?時間稼ぎは終わりかな?」

ミノ「じゃ、じゃあどうして目隠しをしているのに私達の位置を完璧に把握できたんですか!」

ベル「大きく分けて2つかな」

ミノ「2つ?」

ベル「そう、まずは気配探知、そして魔力視の2つだね」

ミノ「気配探知は知ってますけど、魔力視?」

ベル「簡単に言うと魔眼の1種、魔力を見ることができるんだよ、だから視界が目隠しで暗くても魔力は見えるからね、だから完璧に把握できたの」

ミノ「魔力視って魔力感知じゃないんですか?」

ベル「魔力感知は自分の魔力を伸ばし、自身の魔力に触れた別の魔力を感知する魔法、魔力視は魔力を使わずに魔力自体を目で見るから別物だよ」

ミノ「なるほど、先生が魔眼まで持っているのは知りませんでした」

ベル「まぁ言ってないしね、というわけで時間稼ぎはいいから魔法撃ってきなよ、先生は動かないから」

ミノ「……」

ベル「動かないから大丈夫だって、一撃で倒せるように強いの頼むよ」

ミノ「……わかりました」

ミノは疑いの目を向けながらも詠唱を始めた

ミノ『ファイヤーバード!』

「いけぇ!」

炎でできた鳥がベルの方へまっすぐと飛んで行った

ベル「世の中にはこんな魔法が存在するよ」

『我に降かかる災いを全て跳ね返せ 反射』

ベルの前に白い壁が出現し、そこへ炎の鳥がぶつかると、そのまま真っ直ぐ発動者のものへと戻って行った

ミノ「何それ!そんなの聞いてないよォ!」

そう言って逃げようとしたが

ベル『汝の動きを止めよ 拘束』

今度はそう唱えると、ミノの足元からツタのようなものが伸びてきて、ミノの足を掴んで動けないようにした

ミノ「こ、こんなの聞いてないぃ!!」

そう叫んでいるミノに炎の鳥にぶつかり、ミノの数値がなくなりその場へ倒れ込んだ