457話 2回目の魔法の練習
457話 2回目の魔法の練習
あれから何事も無かったためベルはピクシーと会話しつつ見守っていた
ピクシー《マスター、ひとついいですか?》
ベル《どうしたの?》
ピクシー《今更ですがマスターが子供達の魔力眼を一時的に使えなくしている理由はなんなんですか?》
アミちゃん以外の子は魔力眼という魔力を視認することのできる目を持っている、だがベルはそれを早い段階で封印していた
ベル《あぁそれね、それは俺の個人的な感覚なんだけど、魔力操作を魔力眼がない状態である程度できるようになって、感覚を掴めてきた頃に魔力眼を解放して魔力を見えるようにしたらもっと扱いが上手くなると思うんだよね》
ピクシー《確証はあるんですか?》
ベル《特にない、だからただの勉強かな》
ピクシー《勉強ですか?》
ベル《うん、学園とかに行ったら魔眼なんて持ってる人少ないでしょ?》
ピクシー《確かにそうですね、魔眼の中から魔力眼を授かる確率はかなり低いです》
ベル《だから友達とかが魔力操作に苦戦している中、自分だけ魔力眼で楽してるってなんか変だと思ってね》
ピクシー(スキルを授かってるんですから楽してるとかないと思いますけど)
《そうですか》
ベル《あと大きな問題なのがこの子達はまだ魔力を抑える方法を知らないでしょ?だから魔力が見えてたら一緒にいるだけで周りがほぼ何も見えない》
{簡単に言うと濃い霧の中にいる感じ}
ピクシー《確かにそれはありますね》
ベル《まぁ魔力を抑えれるようになったら魔力眼を使えるように戻してあげるつもりだよ》
ピクシー《ブレスレットではなく別の魔力を隠す魔法具でも作ってあげればいいのでは?》
ベル《最終的にはそれもありかな、でも今はまだしない》
ピクシー《どうしてですか?》
ベル《魔力を抑えるのって案外魔力操作の訓練になるから》
ピクシー《そうですか》
そんなことを話していると
ベル「ん?魔力濃度が上がった?」
突然訓練所の魔力濃度が一気に上昇した
ピクシー《っ!マスター!ヒナ様の魔力が暴走しているようです!》
ベル「え!ヤバっ!」
ベルは直ぐにヒナちゃんの下へ駆けつけた
ヒナ「べ、ベルお兄ぢゃん…体いだい」
そういうヒナちゃんは涙を流しながらしゃがみこみ震えていた
自分ではわかっていないようだがヒナちゃんの体からはとてつもない量の魔力が溢れ出している
ベル「大丈夫だよ、お兄ちゃんに任せて」
そう言いながらベルはヒナちゃんを抱きしめながらスキルを使った
ベル『魔力暴走の沈静化』
スキルを使ったことにより、ヒナちゃんから溢れ出ていた魔力が収まった
ベル(無理やり抑えるスキルだから反動が凄いや)
『偽装』
「もう大丈夫だよ、怖い思いさせちゃったね」
ヒナ「ごわがっだよぉー!」
ヒナちゃんはベルに抱きついて大きく泣き始めた
魔力暴走を起こすと体内で魔力が暴れ回って操作が効かなくなり体にかなりの痛みが生じる、その為魔法を習い始めたばっかりのヒナちゃんは訳の分からない身体中の痛みでとても怖かったことだろう
{魔力暴走の症状としては魔力が暴れ回るさいの痛みや魔法が勝手に発動して周囲を破壊したり、最悪の場合は魔力回路を破壊されたり、体が爆発して死んでしまう}
ベル「ごめんね、お兄ちゃんがちゃんと見てなかったから」
とても申し訳なかそうな声でそう言った
ベル「みんなもびっくりさせたね、ごめん」
他の子達も異変に気づいて見に来ていた
メル「ヒナちゃん大丈夫?」
ベル「大丈夫だよ、びっくりしたから泣いちゃったの」
メル「良かった」
ベルの言葉に心配していたみんなが安心していた
アヤ「何があったの?」
ベル「昨日1人で魔法の練習はしたらダメって教えたでしょ?」
アヤ「確か魔力暴走がなんとかって言ってたよね?」
ベル「そう、それがヒナちゃんに起きたの」
アヤ「それほんとに大丈夫なの!?」
アヤは驚いて大きな声でそう聞いた
ベル「魔力暴走は直したから今のヒナちゃんは魔力暴走の痛みでびっくりして泣いちゃっただけだよ、だから安心して」
アヤ「昨日魔力暴走したら魔力回路が壊れちゃうとか言ってたけど大丈夫なの?」
ベル「魔力回路が壊れたり死んじゃうのは処置が遅れた時だよ、今回は直ぐに直したから大丈夫」
アヤ「なら良かったわ」
アヤちゃんも安心したようだ
ベル「みんなも魔力量が多いからいつなってもおかしくないよ、だから十分気をつけること、もし魔力操作がちょっとでもおかしいと感じたらウリエルかお兄ちゃんに聞きに来ること……いいね?」
メル「うん」
ミラ「わかった」
ヘングル「うん」
アヤ「わかったわ」
キラ「すぐ行くね」
サクヤ「わかった」
アミ「うん」
みんな返事はしていたが、誰も再会しようとしなかった
ベル「もしかして怖くなっちゃった?」
ミラ「…うん」
ベル「そっか、じゃあみんなちょっとまっててね」
〔ウリエル、ちょっと魔法具作ってくるからこの子達のこと見ててくれる?〕
みんな「うん」
ウリエル〔お任せ下さい、ヒナちゃんはどうしますか?〕
ベル〔まだ体が震えてるからそのまま抱っこして連れてくよ〕
ウリエル〔わかりました〕
そしてベルはヒナちゃんを抱き抱えて転移して自分の部屋へ向かった