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462話 ドルナードヘ出発!

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462話 ドルナードヘ出発!

学園を出てから特にトラブルはなく、無事に王都を出ることができた

システィーナ〔冒険者の皆様、ここからは周囲の警戒と生徒達の様子を見ながら護衛をお願いします〕

システィーナは冒険者に合図を送り先に進んだ

{システィーナはベルが渡した念話を使っている}

そしてその言葉を聞いた冒険者達は少し警戒を強めた

ベル「ボルト、じゃあ合図送っていい?」

ボルト「そうだな、失敗することは万に1つもありえないが一応確認しておいてくれ」

ベル「わかってるよ、盗賊の討伐隊に俺のとこからも数十人行ってるから確認ぐらいはするよ。じゃあ合図するね」

ボルト「あぁ」

ベル『念話〔今王都を出たから討伐隊も出発していいよ、終わったら報告よろしくね〕』

ケカルダ〔分かりました〕

盗賊討伐隊も同時に出発した

ボルト「今更だがどうしてお前はこっちなんだ?」

ベル「学園長に許可もらってるよ?」

ベルは不思議そうに聞いた

ボルト「何故だ?」

ベル「討伐隊からの報告とかしないといけないから終わるまでは自分の班でもここでもどっちでもいいって」

ボルト「そうか、でも俺みたいなおっさんとじゃなくて友達と一緒にいた方がいいんじゃないか?」

ベル「まぁボルトがそれでいいなら俺は自分の班に行くけど」

ボルト「そこはお前の好きにしろ、お前がどっちが楽しいかだな」

ベル「じゃあ迷うことなくあっち行くよ」

ボルト「そうか、じゃあまた後でな」

ベル(なんか無理やり追い出されてる感あるけど、まぁいいか)

「じゃあまた後で報告しに来るね」

そう言ってベルは自分の馬車へ戻った

ベル「ただいま」

テレス「あ、ベルくん……もうお父さんとのお話終わったの?」

ベル「うん、こんなおっさんと一緒じゃなくて友達のとこに行ってこいだってさ」

テレス「お父さんらしいね」

テレスは笑いながらそう言った

ベル「1人だと退屈だと思って話し相手ついでにいてあげたのにさ?」

ハンク「それは多分ベルが楽しめるようにしてるんだろ」

ベル「俺が楽しめるように?」

ハンク「それかテレスのためにこっちに行かせたとかな」

テレス「私のため?」

ハンク「まぁどうかは本人に聞かないと分からないけどな」

ベル「そもそも俺が楽しもうと思ったら馬車なんか乗ってないよ、だからテレスのためだろうね」

テレス「ベルくんは馬車好きじゃないの?」

ベル「まぁね」

テレス「どうして?」

不思議そうに聞いてきた

ベル「だって遅いしやることないし退屈じゃん?」

テレス「じゃあ一緒にお城に行く時とかも退屈してたの?」

ベル「その時はテレス達といるからから退屈には感じないよ、でも用意しておきましたって言われて1人で乗る時は退屈で死にかけてる……いや、死んでるかも」

(本当は退屈な時はピクシーが遊んでくれるんだけどね)

テレス「ベルくんでも退屈になるんだね……ベルくんが退屈で死にかけてるとこちょっと見てみたい」

ミーファ「誰でも退屈にはなるでしょ」

レミア「多分退屈なのは誰でも変わらないと思うよ?」

ベル「移動の時とかは話し相手がいないと退屈だね」

(どこでも一瞬で着くから関係ないけど)

テレス「ベルくんは移動の時飛んでいくから関係ないじゃん」

ベルが転移やゲートなどが使えるのは学園では内緒にしている、その為学園や同級生の前ではベル達のみ伝わるように隠語として転移などを飛んでいると言うようにした

ベル「だからこそ馬車は遅くて退屈なの」

テレス「じゃあ退屈なら遊ばせて?」

ベル「何で遊ぶの?」

テレス「ベルくんの綺麗な髪で」

ベル「それ俺が楽しいとか関係ないよね?」

テレス「うん、私達が楽しむの」

テレスの手元には既に髪をセットするための道具が複数揃えられていた

ベル「拒否権はあるのかな?」

テレス「ベルくんが嫌ならやらないよ?」

ベル「そう、じゃあ俺は適当に周りの警戒しとくから勝手に遊んで」

テレス「やった!ベルくんいつも髪を結んだりしてないからずっとやってみたかったんだ!!」

ミーファ「私も混ざっていい?」

レミア「私も手伝うよ」

テレス「じゃあみんなでやろっか」

馬車の真ん中に移動できる椅子(木箱のようなもの)を置き、ベルはそこに座ってその後ろにテレス達が並んだ

ベル「俺はここから動かないから好きなように遊んでね」

テレス「任せて、私達が可愛くしてあげる」

そう言ってテレスは作業に取り掛かった

ハンク「そんな自由のやらせていいのか?」

ベル「ハンクの髪伸ばして巻き込んでやろうか?」

悪い笑みを浮かべながらそう言うと

ハンク「やめてくれ、そもそもそんなことできないだろ」

ベル「残念ながら俺の手によって俺の兄さんが被害者になりました」

ハンク「できるのかよ」

ベル「どうでしょう?」

怪しげな笑みを浮かべた

ハンク「どうせできるんだろ?……あ、もしかしてベルはわざと髪伸ばしてるのか?」

ベル「伸ばしているというか勝手に伸びる」

ハンク「それは誰でも伸びるだろ、切ったりしないのか?」

ベル「切れるなら切りたいよ?でも呪いでもかかったように切れないの」

(本当に切ろうと思ったら制限全解除して斬る系の付与もりもりで全力の手刀とかしないとダメなんだよね、それにそんなめんどくさいことするくらいならこのままでいいよ)

ハンク「そうだったのか?」

ベル「うん、なんならアダマンタイトとかの硬い金属でハサミ作って切ってみたけど刃が欠けたり折れたよ」

ハンク「やべぇな、そんな強度を持ってるくせにそんな綺麗なのか」

ベル「多分やろうと思えばこの髪でドラゴンとか倒せる」

ハンク「それは流石にないだろ」

ハンクはベルの言った冗談に笑って返した

ベル(冗談じゃなくて本当にできるんだけどね、操作できるし好きに伸ばせるし)

「まぁね」

ハンク「…話は変わるがもしかしてベルが女の子みたいな見た目なのはその髪も原因の1つなのか?」

ベル「は?」

ハンクがそう聞くと、ベルは「こいつマジか」と言うような表情をした

ベル「そんなわけないじゃん、俺の髪が短くても顔は変わらないんだから一緒だよ」

ハンク「じゃあ元々女顔なんだな」

ハンクはうんうんと1人で頷き、1人で解決していた