507話 説明を受ける
507話 説明を受ける
バンカラに案内されて売り物コーナーを見て回っていると
カミル「ねぇ、ベルドはここに売ってる武器で何がいちばん強いのかわかるの?」
ベル「強さの定義にもよるかな」
今話しかけてきたのは4年生Aクラスのカミル、伯爵家の長男でベルとはそこそこ仲がよかったりするよ
カミル「なら武器ランクで言うとどうなの?」
ベル「ランクだけで見たら……あそこにある1番上の剣かな、あれはランクで言うと伝説級」
壁に飾られている剣を指さした
カミル「伝説級!?伝説級って言うとあれでしょ?勇者とかが使うような武器」
ベル「そうそう、まぁあれは実戦用ってわけじゃなさそうだけどね」
ベルが指さした剣は見た目だけなら勇者が使うようなかっこいい剣なのだが、剣にもかかわらず刃がなかった
{正確には模造刀のようなもののため、例え刃をつけたとしても実戦などに使うと簡単に折れてしまうよ}
カミル「実戦用じゃなくても伝説級になるの?」
ベル「実戦用でも観賞用でも剣であることは変わらないからランク自体は付くよ、ただランク自体は神様がつけるものだから何を基準にランクをつけているのかは神のみぞ知るって感じかな」
カミル「神のみぞ知る…ね、じゃあ剣に効果とか付いていたら変わるの?」
ベル「それは本職がいるんだからその人達に聞いた方がいいよ、流石に俺も効果とランクの関わりはあんまり知らないし」
カミル「それもそっか、後で聞いて見るよ」
ベル「そうしな」
その後も少しの間店の中を見て回っていると、バンカラに集合するように言われた
バンカラ「準備ができたから鍛冶体験を始めるぞ、昨日も来たやつらはカルに付いていってそれぞれ体験させてもらえ、今日が初めてのやつはワシが面倒を見てやるからな」
その指示通りに昨日来た子達はカルに付いて工房へと入っていった
バンカラ「今日来たお前ら3人はまずは工房の見学だな、ワシについてこい」
そう言われ、今日来た3人はバンカラに続いて工房へと向かった
バンカラ「あ、工房に入る前に説明な、まず炉には近づきすぎるなよ、普通に燃えるぞ。次に指示されたもの以外の道具には基本触るな、鉄ってのは一定の温度になると赤くなってわかるが、赤くないからってむやみに触ると火傷する可能性があるから気をつけろよ」
ルンカル「わかりました」
カミル「わかりました!」
ベル「はい」
バンカラ「じゃあ見学する前にこれをつけろ」
そう言って工房入口横にかけられていたエプロンをそれぞれに1枚ずつ渡した
{燃えにくい素材で作られた鍛冶作業用のエプロン}
カミル「これは?」
バンカラ「それは飛び火とかで服が燃えないように守ってくれるエプロンだ、鍛冶作業やってるやつはみんなつけてるぞ」
カミル「わかりました!」
それを聞き2人はすぐにエプロンをつけた
{ちなみにベルは貰って直ぐつけていたよ}
バンカラ「みんなつけたな、じゃあ工房へ入るが暑いから覚悟しろよ」
そういい終わり、バンカラは売り場と工房を仕切っている扉を開いた
扉が開くと同時に中からかなりの熱風が吹き出してきた
ルンカル「想像以上に暑い」
カミル「これはしんどい」
ベル(暑さも体験のうちだと思って服の体温調節機能を切ってるけど、結構暑い)
ベル以外の2人は工房へ入っただけで辛そうにしていた
バンカラ「そんな調子じゃ体験も何も出来ねぇぞ?」
ルンカル「…頑張ります」
カミル「やります」
ベル「お願いします」
バンカラ「よし、じゃあ始めるぞ。ここはかなりでかい店だから鍛冶作業をする場所が全部で10箇所ある、普通は1箇所か2箇所だな。まずどうする?ワシが1から剣を作るところを見るか、それとも他の奴らが作ってるやつを見るか、どっちがいい?」
ルンカル「…どっちがいいんだ?」
カミル「わからん」
ルンカルは2人へ聞いてきた
ベル「ここで1番いいの作れる人って誰ですか?」
バンカラ「自分で言うのもあれなんだが…ワシだ」
ベル「ならその仕事を見せてください」
ルンカル「じゃあそれでお願いします!」
カミル「お願いします」
ベルの意見に2人は賛成のようだった
バンカラ「わかった、ただ詳しく説明しながら作業するから普段ワシが作るものよりは質が落ちるかもしれん、そこは気にしないでくれ」
ルンカル「わかりました」
カミル「はい」
バンカル「まずここだと剣とかの素材になる鋼を作る職人が作ってくれた鋼の塊を持って作業場へ移動する」
鋼の塊を持って作業場へと移動した
ベル(説明ってそこからなんだ)
ベルは表には出ていないが心の中では笑っていた