511話 体験させてもらう前に
511話 体験させてもらう前に
工程の説明が終わり、鍛冶の体験が始まった
バンカラ「始める前にお前達がやることを伝える、お前たちがやるのは鋼を伸ばす工程と切っ先と茎を作る所までだ」
ルンカル「それだけですか?」
バンカラ「そうだ、せっかくやるんだから武器として使えるものを作って欲しいからな、刃の斜めのとことか刃をつけるのは難しいんだ、下手したらせっかく伸ばした鋼が折れる可能性もあるかな」
ルンカル「分かりました」
バンカラ「じゃあまずは…おい!手ぇ空いてるやつ二人いねぇか?空いてる奴いたらワシんとこ来てくれ」
大きな声でそう呼びかけた
?「俺空いてるぞ」
?「俺も空いてますぜ」
バンカラの呼び掛けに対し、すぐに2人が集まってきた
バンカラ「すまねぇな、ビントはこいつに鍛冶体験をさせてやってくれ」
そう言ってバンカラはルンカルの肩に手を置いていた
ビント「わかった、体験は昨日やってたことと同じでいいんだよな?」
バンカラ「そうだ、頼んだぞ」
ビント「任された…おまえ、名前は?」
ルンカル「ルンカルです」
ビント「ルンカルか、俺はビントだ、今から俺が面倒見てやる、着いてこい」
ルンカル「よろしくお願いします!」
そう言ってルンカルは一礼してビントについて行った
バンカラ「じゃあピルカはこいつを見てくれ」
そう言って今度はカミルの肩に手を置いた
ピルカ「俺でいいんすか?」
バンカラ「問題ない、頼んだぞ」
ピルカ「ま、任されました!」
ピルカはどこか嬉しそうにしていた
ピルカ「俺に着いてきな、しっかり教えてやるからな!」
カミル「お願いします」
カミルも一礼してついて行った
バンカラ「じゃ最後はお前だな、お前は俺が見てやる」
ベル「お願いします」
バンカラ「じゃあ何を作りたい、剣か?それとも槍か?」
ベル「剣でお願いします」
バンカラ「わかった、準備するから待っとれよ」
そう言って準備を始めた
{準備と言っても使う鋼を取りに行ったり、ベルに使わせる手袋を取りに行ったりなど}
バルカラ「待たせたな…これ渡しとくからワシが折り返し鍛錬を終わらせるまでには手袋つけとけな」
ベル「分かりました」
それを聞いてバンカラも作業を始めた
それから少しして
ベル「どうして俺の担当なんですか?」
バンカラ「ワシがお前の担当の理由か?」
ベル「そうです」
バンカラ「そんなもん簡単だ、適当なやつに帝王様を任されんだろ、だからワシが担当することにした」
ベル「別に気にしなくてもいいんですけど」
バンカラ「ワシが気にすんだよ、それに今だから言うがここの職人は全員お前が帝王様ってことを知ってるから、体験が始まる前にもし帝王様が来たら誰が担当するってあいつら全員に質問したら全員が絶対やりたくないって答えたかんな?」
ベル「なんで?」
理由がわからず不思議そうに聞いた
バンカラ「そんなの簡単だ、帝王であるお前に怪我されたらたまったもんじゃない、だから誰もやりたがらないんだよ」
ベル「別に怪我ぐらいどうってことないでしょ、俺は冒険者とかやってるわけだし」
バンカラ「それでもだ、ワシら一般人が帝王様を傷付けでもしてみろ、怖くて夜も寝れんわ」
ベル「例え怪我をしたとしても、鍛冶は元々怪我とかしても仕方ないような仕事って知ってるから別に何もしないけど、そういうものなの?」
バンカラ「そういうもんだ」
そんな会話をしつつ、バンカラは着々と折り返し鍛錬を終わらせていた