529話 魔石の説明
529話 魔石の説明
魔道具店マグテルに来てから簡単な魔道具を作る工程を見せてもらい、それについて軽く説明を受けただけなのに、いきなり魔道具を作ってみようと言われた
ベル「いきなりですか!?」
マグメル「ここに来たなら早くやりたいかと思ったんだけど、そうじゃないの?」
さも当然のようにそう聞いてきた
ベル「工程を見たからといっていきなり作れるようなものじゃないと思うんですけど」
マグメル「そんなことないよ、何事も挑戦が大事、最初は失敗したっていいから私の言う通りにやってみて」
ベル「…わかりました」
返事はしているが、表情を見る限り納得はしていないようだ
マグメル「まずは実際にやる前に水を出す魔法陣を何回か紙に書いてみましょうか」
ベル「描く練習はさせてくれるんですね」
マグメル「一応ね、魔法陣ってのはちょっと間違えたりすると起動しなかったり、起動しても大変なことになる可能性があるから気をつけないといけないよ」
ベル「わかりました」
マグメル「じゃあ1回描いて見せるから、私が描いたようにあなたも描いてみて」
そう言って直ぐ、紙に水を出す魔法陣を描いていた
マグメル「これと同じように描いてみて」
そう言いながら紙とペンを手渡してきた
ベル「はい」
紙とペンを受け取って素早く紙に魔法陣を描いた
ベル「これでいいですか?」
マグメル「…本職の私よりも早くて綺麗に描くのやめてもらっていいかな?」
ベルの描いた魔法陣は本職のマグメルの描いた魔法陣よりも綺麗に描かれていた
ベル「知りません」
ちょっとした文句を何事も無かったかのように受け流した
マグメル「……まぁいいわ、これだけ描けたら魔法陣は問題ない、実際に魔道具を作ってみよっか」
そう言ってベルに魔法具を作るための各種道具を渡した
ベル「使う道具って意外と少ないんですね」
渡された道具は魔法陣などを書く筆と魔法陣を書くための特殊なインクだけだった
マグメル「そうね、魔法具にする前の素体の加工は別の人がやるの、私みたいに魔法陣とかを素体に組み込んで魔道具へと加工する職人は基本的に筆とインクさえあれば作業できるから少なくて当然ね」
ベル「このインクは普通のなんですか?」
マグメル「それは普通のインクに砕いた魔石の粉と魔力が込められた特殊なインクだよ」
簡単に説明してくれた
ベル「魔石?……魔石って砕いたら爆発しませんか?」
マグメル「するね」
ベル「ならどうやって砕くんですか?」
マグメル「簡単だよ?ただ魔石から魔力を全部抜けばいい、そうしたら爆発する理由の魔力もないからただ魔力を通しやすい石になるよ、あとは普通に砕くだけ」
魔石は内部に魔力が込められた状態で砕いたりすると、内部に込められた魔力が一気に外部へ放出され、それと共に爆発を起こす
ベル「魔力を抜けば爆発しないんですね、知りませんでした」
マグメル「爆発の原因になる魔力がなければただの綺麗な石でしかないからね」
{魔石は石というより宝石に近いよ}
ベル「なんで爆発するんですか?」
マグメル「簡単に言うとギュッと圧縮された魔力が魔石の中に入ってる状態のものが魔力入りの魔石、この魔石にヒビとかが入るとその弱い場所を起点に中で圧縮された魔力が外に出ようと外側へと力を加える、その結果魔石自体が耐えられなくなって爆発するの」
ベル「なるほど、よくそんなこと調べましたね」
マグメル「別に私が調べた訳ではないよ」
ベル「そうなんですね」
マグメル「あなたって魔法系とか魔法具系のそういう研究結果とか見ないの?」
ベル「興味ありません」
マグメル「あら、そうなの?」
ベル「はい」
マグメル「そっか、とりあえず体験を進めようか」
ベル「分かりました」
改めて体験を始めた