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番外編 (クリスマス) 後編

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番外編 (クリスマス) 後編

そして25日の朝、ドルナード王城では、朝から子供たちの元気な声が響き渡っていた

メル「ベルお兄ちゃん!見て!プレゼントがあったよ!」

メルちゃんは目を輝かせながらとっても笑顔で両手でプレゼントを持ち、前に出して自慢げに見せていた

ミラ「ベルお兄ちゃん、プレゼント!プレゼントがあった!」

ミラちゃんは目を輝かせながら両手でプレゼントを持ち、どこかソワソワしながらプレゼントを見せていた

ヘングル「見て見て!プレゼントだよ!」

ヘングルくんは他の子に比べると控えめだが、両手でしっかりとプレゼントをお腹の辺りで持ち、目や表情からはとても嬉しそうにしているのが伝わってくる

アヤ「見て、私も貰えたの…貰えるなんて思ってなかった…こういうの、貰ったの初めてだから…すごく嬉しい…」

アヤちゃんは自分は貰えないと思っていたようで、プレゼントが自分にも届いて驚きと喜びでいっぱいだった。両手で大切にプレゼントを持ち、その嬉しさが限界を突破したのか、目から少しずつ涙が流れていた

ヒナ「プレゼント貰えた…」

ヒナちゃんはかなり控えめに喜んでいるようで、プレゼントは両手で胸の辺りで持っていた。その表情はとても嬉しそうな笑顔が浮かんでおり、控えめながらもその喜びが伝わってきた

キラ「プレゼントだよ!私も貰えたの!嬉しい!」

キラちゃんは両手でプレゼントをしっかりと抱え、少し照れながらも嬉しさが溢れる笑顔を見せていた。その笑顔にはどこか子供っぽさが溢れていて、プレゼントを貰えたことに心から喜んでいる様子が伝わっていた

サクヤ「プレゼント!見て!プレゼント貰えたよ!」

サクヤくんは目を輝かせながら、両手でしっかりとプレゼントを持って、前に突き出すように見せてきた。その顔には嬉しさが溢れ、元気いっぱいに自分のプレゼントを誇らしげに見せていた

アミ「見て!ベルお兄ちゃん!プレゼント貰えたんだ!」

アミちゃんは目を輝かせながら両手でプレゼントを持ち、手を前に出して嬉しそうに見せていた。その時、背中の翼が軽くバサバサと音を立て、尻尾も嬉しそうに大きく揺れていた

ベル「一気に言われても困っちゃうな、だから1人ずつね?」

優しくそう伝えた

ベル「まずはメルちゃん、良いプレゼントを貰えてよかったね!」

メル「うん!良いプレゼント貰った!」

そう言われて、メルちゃんは嬉しそうにニコニコと笑顔を浮かべていた

ベル「次はミラちゃん、いい子にしていたからプレゼントを貰えたんだよ!良かったね」

そう言いながら頭を撫でてあげていた

ミラ「うん!」

ミラちゃんは顔を赤くしながら、嬉しそうに少し照れながら笑っていた

ベル「次はヘングルくん、ヘングルくんもいい子にしていたからプレゼントを貰えたね、良かったね!」

ヘングル「うん!」

少し控えめに喜んでいるようだった

ベル「次はアヤちゃん、アヤちゃんがいい子だったから、きっと大きくてもサンタさんがプレゼントをくれたんだよ、良かったね」

優しくそう言いながら頭を撫でてあげると、

アヤ「うん…嬉しい」

先程よりも沢山の涙が溢れ、アヤちゃんは手で顔を拭いながら、止まらない涙が頬を伝っていった

ベル「次はヒナちゃん、ヒナちゃんは頑張って沢山の人と話せるようになったし、いい子にしてたから、サンタさんもプレゼントをくれたんだね。嬉しいね」

ヒナ「うん…」

ヒナちゃんは嬉しそうにニコニコと笑いながら、少し照れた様子で持っていたプレゼントで顔を軽く隠すようにしていた

ベル「次はキラちゃん、キラちゃんも頑張っていい子にしてたから、サンタさんから素敵なプレゼントが届いたんだね。良かったね!」

キラ「うん!」

子供のように元気な笑顔を見せながら返事をしていた

ベル「次はサクヤくん、サクヤくんもたくさん頑張っていい子にしてたから、サンタさんから素敵なプレゼントが届いたんだね!やったね!」

サクヤ「うん!嬉しい!」

元気な笑顔と共に嬉しそうに返事をしていた

ベル「次はアミちゃん、アミちゃんは色々と大変だったかもしれないけど、それでもいい子にしていたから、サンタさんがプレゼントをくれたんだね。良かったね!」

アミ「うん!嬉しい!!」

そう言いながら、アミちゃんはとても素敵な笑顔を見せて、嬉しさを全身で表現していた。両手でプレゼントをしっかりと抱え、その目はとても輝いていた

ベル「とりあえず部屋に入って、中でプレゼントを開けてみようか!」

〔ハデス、子供達がプレゼントを開けるから、朝ごはんの時間に遅れるかもって伝えておいて〕

ハデス〔わかりました、ベル様と子供達、それから専属メイド達ですよね?〕

ベル〔そうだよ〕

ハデス〔わかりました、料理人と配膳するメイドに伝えておきます〕

ベル〔ありがとう〕

ベルの部屋の前でプレゼントを見せていたため、今は廊下にいるよ

メル「開ける!!」

ミラ「やった!」

ヘングル「開ける」

アヤ「うん!」

ヒナ「楽しみ…」

キラ「開けたい!」

サクヤ「早く開けよう!」

アミ「早く!」

みんなの期待に満ちた声を背に、子供たちは勢いよくベルの部屋へ駆け込んだ。部屋の中は一瞬で賑やかになり、すぐにプレゼントを開ける音が響き始める

ベル(ああ、喜んでいる姿が見られて俺はもう満足だよ…)

ベルはそう心の中で呟きながら、目を細めて穏やかな笑顔を浮かべていた。その表情は、まるでこの世の未練が全て消え去ったかのようだった

ピンシー《もう満足でしたら、これから見られると思われる喜びの姿を見なくてもいいですね》

その一言でベルはハッと正気を取り戻し、慌てて言い返した

ベル《いいやみるよ、絶対みるからね!》

ピンシー《……これが満足しているんですか》

淡々と冷静なツッコミが入り、ベルは苦笑いを浮かべていた

正気に戻って前を見てみると、子供たちがプレゼントを開けて、目を輝かせながらベルの元へと駆け寄ってきた

メル「ベルお兄ちゃん!見て見て!このぬいぐるみ可愛いよ!」

ミラ「見て!杖が入ってたよ!」

ヘングル「この世界の本ってのが入ってたよ、何が書いているんだろう?」

アヤ「ベルドくん、これ…私が欲しいって書いたものだよ!」

ヒナ「綺麗なヘアピンが入ってた…嬉しい…」

キラ「見て見て!これ、可愛い!」

サクヤ「魔法のパズルって書いてるやつ貰ったよ!」

アミ「ノートみたいなやつと、ペンが入ってたよ!」

ベルは笑顔で話を聞きながら、みんなの喜びを感じ取っていた

ベル「順番に見せてね?まずはメルちゃん、どんなぬいぐるみを貰ったの?」

メル「見て!うさぎさんのぬいぐるみ!」

アミちゃんは目を輝かせ、両手でうさぎさんのぬいぐるみを持ち、前に出してベルに見せていた。そのぬいぐるみは、柔らかな毛並みと、丸い大きな耳が特徴的で、まるで本物のうさぎのようだった

ベルはその可愛らしい姿に微笑みながら、優しく言った

ベル「わぁ、ほんとに可愛いね!メルちゃんは、ぬいぐるみが大好きだもんね」

(この後が楽しみだ)

メルはぬいぐるみを大事そうに抱きしめて、嬉しそうに顔を輝かせた

メル「うん!これ、お気に入り!嬉しい!」

その光景を見て、他の子供たちは自分の番が来るのを待ちきれずにウズウズしていた。みんなも早く自分のプレゼントを見てもらいたい様子で、ベルの方をキラキラとした目で見つめている

ベル「じゃあ次はミラくん、ミラくんは何を貰ったの?」

ミラ「魔法の杖をサンタさんにお願いしたの!そしたらね?魔法の杖を貰えたよ!」

ミラくんはそう言って目を輝かせながら、右手に貰った杖を持ち、ベルに見せていた。その杖は、シンプルでありながらも温かみのある木の質感と、優しい色合いの石が付けられていた

ベルはその杖を見て、微笑みながら言った

ベル「おぉ!これで魔法が簡単に使えるようになるね!」

ミラくんは嬉しそうに杖を握りしめ、軽く振ってみせた

ミラ「これで魔法を使うのがもっと楽になるんだ!早く使ってみたい!」

ミラくんはそう言いながら、貰った杖を大事そうに握りしめ、じっと見つめていた。その瞳は、期待と喜びに満ち溢れていた

ベル「じゃあ次はヘングルくん、ヘングルくんは何を貰ったの?」

ヘングル「これ」

ヘングルくんは両手で本を持ち、タイトルの書かれている面をベルに向けて見せていた。表情には、この本がどんなものなのか全くわからない戸惑いと、ベルなら何か教えてくれるかもしれないという期待が見て取れた

ベル「この世界の本か、とてもいいものを貰ったね」

ヘングル「いいものなの?」

ヘングルくんは両手で本を持ちながらタイトルをじっと見つめ、少し首を傾げていた。その仕草には、本の価値を測りかねている純粋さが滲んでいた

ベル「すっごくいい物だよ。その本が1つあったら、このお城が買えちゃうかもしれないね」

ヘングル「お城が…買える?」

ヘングルくんは目を丸くして驚き、本を抱きしめるようにして持ち直した。まさかそんなにすごいものを自分が持っているなんて、信じられないような顔をしていた

ベル「ほんとだよ?その本は知りたいことをイメージしながら本を開くと、知りたいことを教えてくれる特別な本なんだ」

ヘングル「知りたいことをイメージしながら本を開くの?」

ベル「そう、例えば……魔物のスライムは分かるかな?」

ヘングル「すらいむ?…ううん、分からない」

ベル「そういう時は、名前を思い浮かべて本を開いてみて」

ヘングル「やってみる」 (すらいむ…スライム)

ヘングルくんはそう思い浮かべながらゆっくりと本を開いた。その瞬間、本のページが淡い光に包まれ、まるで水滴が跳ねるような音が響くと、立体的なスライムの姿がページの上に浮かび上がった。ぷるぷると揺れるスライムの姿に、ヘングルくんは目を輝かせて声を上げた

ヘングル「わぁ!これがスライムなの!?すごい、本の中から飛び出してきたみたい!」

ベル「そのまま次のページを捲ったら別の種類のスライムが出てくるよ」

ヘングル「えっ、本当!?やってみる!」

ヘングルくんは興奮気味にページを捲った。すると、新たなページが淡い光を放ち、さっきとは違う色や形をしたスライムが立体的に浮かび上がった

ヘングル「これもスライムなの!?さっきのと全然違う!」

ベル「そうだよ。スライムにもいろんな種類があって、この本はそれを全部教えてくれるんだ」

ヘングル「すごい…!じゃあ次のページは?」

ヘングルくんはさらにページを捲り、次々と現れるスライムの種類に目を輝かせていた。それぞれのスライムをじっくりと観察しながら、まるで新しい世界を覗き込んでいるように興奮を隠せない様子だった

ベル「楽しいでしょ?でも、この本はスライムだけじゃなくて他にもいろんなことを教えてくれるから、ゆっくり試してみるといいよ」

ヘングル「うん!」

そう元気に返事をすると、ヘングルくんは少し離れた場所に移動して、床に本を丁寧に置いた。興味津々の表情で、次は何をイメージしようかと考え込みながら、本の表紙に手を伸ばす

ヘングル(次は、魔法をイメージしてみよう!)

そんなことを思いながらページを捲ると、本の中からまた新たな光が広がり、次々と未知の情報が目の前に浮かび上がっていった

{ヘングルくんの貰ったプレゼントは、この世にたった1つしか存在しない特別な本だった。知りたいことをイメージしながら本を開くと、その情報が全て現れるという魔法の本だ。その機能から、“この世界の本”という名にふさわしい、唯一無二の存在である}

ベル「次はアヤちゃん、アヤちゃんは何を貰ったのかな?」

アヤ「これだよ」

そう言ってアヤちゃんが見せてくれたのは、細長いリボンのようなものだった。リボンは普通のものに見えるが、アヤちゃんはただ嬉しそうにそれを大事そうに持っていた

アヤ「これが私がお願いしたものだよ!」

ベル「お願いしたものを貰えて良かったね!でも、どうしてリボンをお願いしたの?」

アヤ「お城で見かけたメイドさんたちがこんなリボンで髪を結んでて、ずっと欲しかったの。でも街では見つけられなかったから、サンタさんにお願いしてみたんだ!」

アヤちゃんは手にリボンを持ち、嬉しそうにそれを眺めていた。その瞳は、まるで夢が叶ったかのように輝いていた

ベル「せっかく貰ったんだし、髪を結んでみせてよ!」

アヤ「いいよ!ちょっと待ってね」

そう言ってアヤちゃんは髪を結び始めたが、少し焦った様子でリボンを手に取ったり引っ張ったりしながら、なかなか上手く結べていなかった。何度もやり直しているうちに

アヤ「うーん、できない!」

と言って肩を落としてしまった

結局、専属メイドのミコにお願いして結んでもらうことに。ミコは微笑みながらリボンをきれいに結んでくれ、アヤちゃんは嬉しそうに鏡を見て

アヤ「完璧!ありがとう!」

と満足げに言った

そしてアヤちゃんは、サンタさんに貰ったリボンを使ってミコに結んでもらった髪を急いでベルに見せに来た

アヤ「どう…かな?」

少し照れたように、でも目を輝かせながらベルに尋ねると、ベルは優しく微笑んだ

ベル「とっても似合っていて可愛いよ!」

その言葉に、アヤちゃんの頬がほんのり赤くなり、照れ笑いを浮かべて

アヤ「ありがとう」

そう答えた。その笑顔は、まるで積もった雪が溶けてしまいそうなほど温かかった

ベル「アヤちゃん、あそこに鏡があるから、鏡で自分でも見ておいで」

アヤ「うん!」

嬉しそうに走って鏡の元へと向かった。そして直ぐに急いで戻ってきて

アヤ「ベルお兄ちゃん!……さっきまで白色だったリボンが赤くなってるよ!?」

アヤちゃんは目を大きく見開き、驚きのあまり言葉を一瞬失っていた。普段は“ベルドくん”と呼んでいるのだが、“ベルお兄ちゃん”と呼んでしまうほど驚いていた。彼女の髪に蝶蝶結びで結ばれたリボンは、元々は真っ白だったのだが、今や炎のような赤色がじわじわと広がり、オレンジ色へのグラデーションがかかっていた

{もしこの状態でリボンを真っ直ぐに伸ばすと、真ん中は真っ赤で、端に近づくにつれて色がオレンジへと変化しているよ}

ベル「ほんとだ、不思議だね。アヤちゃんは理由はわかるかな?」

アヤ「えっと…魔法?」

ベル「そう、そのリボンは魔法のリボンで、流した魔力の属性によって色が変わったり、色をイメージしながら魔力を流すとその色に変化するんだよ」

アヤ「へぇ…すごい!」

アヤちゃんは、ただの普通のリボンをお願いしたつもりだった。しかし、実際に貰ったリボンは予想を超えるもので、色が変化する不思議な魔法の力を持っていることに気づき、とても嬉しそうにしていた

ベル「そのリボンはとても凄いものだから、ちぎれたり使えなくなることはないよ。だから、安心して沢山使ってあげてね」

アヤ「うん!毎日つけるね!」

そう言ってアヤちゃんはミトの元へと走って行った

ベル「次はヒナちゃん。ヒナちゃんは何を貰ったの?」

ヒナ「これ…」

彼女の可愛い猫のお耳の少し横には、白いお花の髪飾りがそっと飾られていた。その髪飾りは、まるで命を宿しているかのように、柔らかな光を纏いながら、ヒナちゃんの動きに合わせて本物のお花のように優しく揺れていた

ベル「可愛いお花の髪飾りだね、とっても似合っているよ!」

ヒナ「っ!…」

そう褒めてあげると、ヒナちゃんは思わず顔を隠し、小さく身を縮めながら、嬉しそうに耳がピクピクと動いていた

ベル「その髪飾りはね、魔力に触れることで本物のお花の香りが出たり、ヒナちゃんがイメージしながら魔力を流してたら、好きなお花の形とか好きな色に変化する魔法の髪飾りだよ」

ヒナ「えっ、本当に…?」

驚いた表情でベルを見つめていたヒナちゃん、その目には好奇心が輝いていた

ベル「試してみてごらん。例えばヒナちゃんが好きなお花のことを考えながら魔力を流してみて」

ヒナ「試してみる!」

好奇心に誘われたヒナちゃんは、目を輝かせながらすぐに頭につけていた髪飾りを外した。そして、もらった髪飾りを両手で大切そうに持ち、お花の形を思い描きながら、そっと魔力を流し始めた

ヒナ「変わった!」

ヒナちゃんの手の中から温かな光が溢れ出し、髪飾りは新たな命を宿したかのように優しく輝き始めた。そして、先ほどまでとは異なる形と色を持つ美しいお花へと姿を変えていた

ヒナ「すごい…!私の思った通りのお花になった!」

驚きと感動が入り混じった声を上げ、ヒナちゃんは輝く瞳で髪飾りを見つめていた。その笑顔はまるで満開の花のように眩しかった

ベル「本当に綺麗だね!ヒナちゃんの魔力がちゃんと伝わったんだよ」

ヒナ「…えへへ、嬉しい!」

そう言って、頬を少し赤らめながら喜ぶと、ヒナちゃんは照れ隠しするように軽やかに専属メイドのモナの元へと駆けていった

ベル「次はキラちゃん、キラちゃんはどんなものを貰ったの?」

キラ「これだよ!」

と、目を輝かせながら嬉しそうにイヤリングを見せてくれた

ベル「とっても素敵なイヤリングを貰ったんだね!」

キラ「うん!」

と元気よく返事をし、嬉しさを隠せずに小さく跳ねるようにして喜んでいた

ベル「せっかくだから付けて見せてよ」

キラ「ちょっと待っててね!」

そう言うと、キラちゃんは急いで専属メイドのテトの元へと向かい、イヤリングを付けてもらった。しばらくして、キラちゃんは嬉しそうに戻ってきた

キラ「どうかな?」

ベル「うん!とっても似合っていて可愛いよ」

優しく微笑みながらそう褒めてあげると、キラちゃんは顔を赤らめながら、照れくさそうにニコニコと笑顔を見せていた

ベル「そのイヤリングって、今は星の形でしょ?」

キラ「うん!」

ベル「形を思い浮かべながら、そのイヤリングに魔力を流すと、キラちゃんの思い通りの形や色に変わるんだよ」

キラ「そうなの!?試してみる!」

そう言うなり、キラちゃんはイヤリングを外して手に持ち、どんな形にしようかと考えながら、魔力を込め始めた

キラ「すごい…!」

手の中のイヤリングが暖かな光に包まれ、やがて光が消えると、青く輝く水の雫の形をしたイヤリングへと変化していた。驚きと感動に満ちたキラちゃんの瞳は、まるで宝石そのもののように美しく輝いていた

ベル「今夜はクリスマスパーティーがあるから、キラちゃんが選んだドレスに合わせてつけてみるといいよ」

キラ「これに合わせたらもっと素敵になりそう!」

ベル「もちろんだよ!キラちゃんがそのイヤリングをつけたら、みんなが“可愛い!”って言うに決まってるよ」

キラ「…じゃあ、後でテトにお願いして、一緒に見てもらう!」

ベル「いいね。それにしても、本当にそのイヤリング、キラちゃんにぴったりだね」

キラちゃんは照れくさそうに笑いながらイヤリングをそっと触れた。その仕草からは、彼女がイヤリングをとても気に入っていることが伝わってきた

その後、キラちゃんはイヤリングを手に持ち、小さく跳ねるような足取りでテトの元へ向かって行った。嬉しさを隠しきれない笑顔を浮かべながら、イヤリングを早く見てもらいたいという気持ちが彼女の後ろ姿からも感じ取れた

ベル「じゃあ次はサクヤくん、サクヤくんは何を貰ったの?」

サクヤ「これだよ!」

サクヤくんは両手で‘‘魔法のパズル”と書かれた四角いガラスのケースを持ち、ワクワクしながらベルに突き出して見せた。そのケースの中には、まるで生きているかのように動き回るパズルのピースがいくつも組み込まれていて、ただのケースのように見えても、魔法の力が秘められていることが一目でわかった

ベル「見た感じ、その‘‘魔法のパズル’’って書かれているところをピっと触ったら、何かが起こるかもしれないね」

サクヤ「ほんと?」

サクヤくんは少し疑問に思いながらも、タイトルの書かれている場所にそっと触れてみた

すると、ガラスケースの中で動き回っていたピースが飛び出し、ケースの上部に放射状に広がっていった

サクヤ「わぁ、いっぱい出てきたよ!」

ベル「わぁ!いっぱい出てきたね!」

サクヤくんの目は驚きと興奮で輝き、その笑顔はまるで宝物を見つけたかのようだった

ベル「パズルってことは、これを完成させたらどうなるんだろうね」

サクヤ「うーん、完成させたらどうなるんだろう?絶対すごいことが起こるんだろうね!」

ベル「どうだろう、まずはこれを完成させてみないと分からないけど、楽しみにしてるよ!」

サクヤ「うん!絶対に頑張って完成させるから、ベルお兄ちゃんも楽しみにしててね!」

そう言うと、サクヤくんは魔法のパズルをしっかりと持ち、ワクワクしながら専属メイドのクラの元へと急いで向かった

ベル「じゃあ次はアミちゃん、アミちゃんはどんなプレゼントを貰ったの?」

アミ「じゃん!」

そう言って、アミちゃんは嬉しそうに右手にペン、左手にノートを持って元気に見せてくれた

ベル「おお!アミちゃんが好きな絵が沢山描けるね!」

アミ「うん、絵を描くの好きだから、いっぱい描けるよ!」

ベル「そうだね、これを使えばきっともっともっと素敵な絵が描けるよ!」

アミ「うん、楽しみ!」

アミちゃんは目を輝かせながら、ワクワクした様子でペンとノートを見つめていた。

ベル「ノートは開いてみた?」

アミ「まだ開いてない!」

ベル「じゃあ、1ページ目を開いてみて」

アミ「わかった!」

アミちゃんは嬉しそうにノートを開き、少し期待した様子でページをめくった。すると、ページを開いた瞬間、驚いたように目を見開いて言った

アミ「ベルお兄ちゃん、何か書いてるよ?」

ノートの1ページ目には、ペンとノートそのものが描かれ、文字も書かれているのが見えた

ベル「本当だね!なんて書いてる?」

アミ「1つ目が、えっと…このペンで書いた文字や絵はノートから飛び出して動き回るよ。それに、描きたい色に自動で変わるって書いてる!あと、ペンの裏で書いたものをトントンってタッチすると飛び出して動くんだって!」

アミはその説明を読んで、興奮気味にノートを見つめていた

ベル「すごいペンだね!じゃあ、もう1つはなんて書いてあるの?」

アミ「もう1つは、えっと…このノートは、どれだけたくさん書いてもページがなくならない魔法のノート!それに、ペンを使って書いて飛び出したものは、ノートを閉じると消えるって書いてる!」

アミは文字を読み上げながら、嬉しそうに目を輝かせてベルを見上げた

ベル「ページがなくならないってことは、アミちゃんがどれだけたくさん絵を描いても、次々に新しいページが出てくるから、思いっきり絵が描けるね!」

アミ「やったー!」

アミは両手を大きく上げて、飛び跳ねるように嬉しそうに喜んでいた。その無邪気な姿を見て、ベルの顔に満足そうな表情が浮かんでいた

ベル「どっちもすごいものだね。ペンの書いたものが動くってどんなものだろう?描いて見せてよ!」

アミ「いいよ、ちょっと待ってね!」

アミちゃんはベルに絵を見てもらう喜びと、絵が飛び出す不思議な現象に興味津々で絵を描き始めた。アミちゃんは絵を描きながら、何度もベルが自分を見ているのを確認し、そのたびに嬉しそうににっこりと笑っていた

少しすると、可愛いうさぎの絵が完成した

アミ「見て見て!うさぎさん!」

アミちゃんはベルに褒めてもらえることを楽しみにしながら、嬉しそうに完成した絵をベルに見せていた

ベル「わぁ、とっても可愛い!このうさぎさん、すっごく上手に描けてるね!」

アミ「うん!」

褒めてもらえてとても嬉しいようで、背中の翼が喜びに合わせて軽やかにバサバサと動いていた

ベル「じゃあペンの裏側でそのうさぎさんをタッチして、絵が飛び出すところを見せてよ!」

アミ「わかった!」

ベルに褒められた喜びのまま、アミちゃんはペンの裏側でうさぎの絵をタッチした。すると、アミちゃんの描いた平面のうさぎがノートを飛び出して、まるで生きているかのように立体的に現れた

アミ「わぁ!ほんとに出てきた!」

ベル「アミちゃんが描いたうさぎさんが出てきたね!」

自分の描いたうさぎが目の前に現れ、しかもそれが動いているのを見て、アミちゃんは驚きと興奮で目を大きく見開き、両手を胸の前でぎゅっと握りしめていた

アミ「さ、触ってもいい?」

ベル「いいんじゃない?触ってみな」

アミ「う、うん!」

目の前にいる自分の描いたうさぎへ、アミちゃんは一瞬戸惑いながらも、恐る恐る手を伸ばし、ゆっくりとうさぎを撫でてみた

アミ「っ!…ふわふわしてる!」

アミちゃんに撫でられたうさぎは耳をピクピクと動かし、まるで本物のうさぎのように気持ちよさそうな顔をしていた

アミ「すごい!気持ち良さそうにしてるよ!」

ベル「良かったね」

ベルはアミちゃんの嬉しそうな顔を見て、優しく微笑みながらそう言った

ベル「ちょっとだけ試してみようか。ノートを閉じると、本当に消えるのかな?」

アミ「いなくなっちゃう?」

アミは少し寂しそうに、うさぎが消えてしまうことに不安を感じていた

ベル「ううん、いなくならないよ。ノートに戻るだけだから、うさぎさんのお家に帰るんだよ。でもまた呼びたくなったら、ペンの裏側でタッチしてあげれば、いつでも出てきてくれるよ」

アミ「また出てきてくれる?」

不安そうに、小さな声で聞いていた

ベル「もちろん、アミちゃんがこのうさぎさんの絵を消してしまわない限りずーっと出てきてくれるよ。だから安心してね」

アミ「…うん」

寂しそうにうさぎを見つめていた

ベル「寂しいかもしれないけど、うさぎさんがお家に帰れないと大変でしょ?だから試してみないと」

アミ「うん、試してみる!うさぎさんがお家に帰れないと大変だもんね!」

少し気分が戻ったようで、アミの表情が明るくなった

ベル「うん、本当に帰れるかを試すだけだから、またすぐに呼んであげていいからね」

アミ「うん……ノートを閉じたらいいの?」

ベル「そうだよ」

その言葉を聞いて、アミちゃんは少し不安そうにノートをパタンと閉じた。閉じたと同時に、先程までいたうさぎも消えて、居なくなった

アミ「ちゃんとお家に帰ったかな?」

ベル「居なくなったから、しっかりお家に帰ったよ」

(よしよし、ちゃんと機能してるみたいだね)

アミ「またうさぎさんを呼んでもいい?」

ベル「その前にお腹すいたでしょ?朝ご飯を食べたら、またうさぎさんを呼ぼうね」

くぅ〜〜

それを聞いたアミちゃんのお腹から可愛い音が聞こえてきた

アミ「うーん、分かった……早く朝ご飯食べてうさぎさんを呼びたい!」

ベル「そうしよっか、じゃあみんな!一旦終わりにして、まずは朝ご飯を食べに行こうか?お腹空いてるでしょ?」

貰ったもので遊びたい気持ちを抑えながら、みんなで朝ごはんを食べに向かった

朝ご飯を食べたあと、それぞれがクリスマスプレゼントで貰ったもので遊んだりしているうちに、いつの間にかクリスマスパーティーの始まる時間が迫っていた

メル「ベルお兄ちゃん!見て!」

メルちゃんはクリスマスプレゼントで貰ったうさぎのぬいぐるみを持って走ってきて、ベルにぬいぐるみを見せていた

ベル「どうしたの?」

メル「あのねあのね!今ね!エルノ様ぬいぐるみと、うさぎさんで遊んでたら、うさぎさんが笑ったの!」

メルちゃんは興奮気味に目を輝かせ、手に持っていたぬいぐるみを見せながらそう言ってきた

ベル「うさぎさんが笑ったの?」

メル「うん!ねぇねぇ、ミトも見たよね!」

メルちゃんは本当だと言うことを伝えるために、専属メイドのミトに視線を向けて確認していた

ミト「はい、しっかり笑っていましたよ」

メル「ほらね!うさぎさんが笑ったの!」

ベル「そっか、この子は、もう笑うようになったんだね」

メル「?」

ベルが何を言っているのかわからず、メルちゃんの頭にはハテナが浮かび、首を傾げていた

ベル「実はね、このうさぎさん、ただのぬいぐるみじゃないんだよ」

メル「どういうこと?」

ベル「この子はね、メルちゃんがうさぎさんを大切にして、沢山遊んであげたら、少しずつ成長していくの」

メル「成長するの?」

ベル「うん。最初はただのぬいぐるみかもしれないけど、メルちゃんが愛して育てることで、どんどん成長するよ」

メル「すごい!じゃあ、エルノ様ぬいぐるみみたいに色んなことができるようになるの?」

ベル「どうだろう?どうなるかは成長してみないと、お兄ちゃんでも分からないな、お兄ちゃんがわかるのはその子はメルちゃんが大切にしてあげて、沢山遊んであげたら成長するってだけだからね」

メル「いっぱい遊んであげたらいい?」

ベル「うん、遊んでいたら成長していくよ。だから、どんなことができるようになるのか楽しみだね」

メル「うん!いっぱい遊ぶ!」

そう言って、嬉しそうに駆け出すと、メルちゃんは自分の部屋へと走って行った

ベル(さて、俺は色々と準備を始めようかな)

『会場へ 転移』

クリスマスパーティーに向け、ベルも準備を始めた

ベル『分身 100』

一瞬でベルの分身が100体現れ、辺りは一気に賑やかになった

ベル「よし、じゃあまず半分が料理班!料理の準備をお願いね。配膳班は出番が来るまで料理班の手伝いをしてて。見た目も自由に変えていいからね!」

分身たちはベルの指示に従い、それぞれの役割を決めて動き始めた。料理班は一斉にエプロン姿になり、材料を並べたり、キッチンで調理を始めた。一方、配膳班はまだ仕事がないため、料理班に入って一緒に調理を始めた

ベル「ふふっ、これで準備も順調に進むね!」

それから時間が経ち、料理の準備も順調に進んだ。そしてついに、パーティーの始まる時間がやってきた

ベル「じゃあ今から参加する人を呼んでくるから、ちゃんと見た目を変えておいてね!」

分身たちは「はいはい」と返事をしつつ、それぞれ好きな見た目に変わり始めた。しかしちらっと見ると、数人がまだ変えずにおしゃべりしている分身もいた

ベル「ちょっと、そこ!ちゃんと見た目を変えておいてね!」

分身たちは「はーい」と軽く返事をしながらも、しっかり姿を変え始めた。命令にはきっちり従うその様子に、ベルは苦笑いしながら小さくため息をついた

ベル「ふぅ、これでオッケーね。それじゃ、迎えに行ってくるから、ちゃんと準備しててよ!」

そう言うと、ベルは軽やかにその場を後にした

ベル(じゃあ開始の10分前に迎えに来るってみんなに言っちゃったし、分身してまとめて呼びに行こう)

『分身 9』

ベル「それぞれ迎えに行ってくれる?俺は待機空間で待ってるから、参加者を転移させたらそのまま消えていいよ」

分身「了解、任せて!」

分身たちは笑顔で返事をすると、一斉に転移して参加者たちの元へ向かった。その瞬間、静かになった部屋にベルは一人残る

ベル「さて、全員ちゃんと時間通りに来てくれるかな?」

微笑みながら、ベルは集合場所で迎えの準備を整えた

ベル〔ハデス、そういえばサトカさん達はどうなった?〕

ハデス〔少し前に到着され、パーティーで着るお召し物がないという事でしたので、今衣装を選んでもらっているところです〕

ベル〔了解。選んで着替え終わったら、俺が今いるこの空間へと連れてきて〕

ハデス〔わかりました〕

ベル〔それが出来たらハデスも仕事は終わりね〕

ハデス〔まだやることが残っているのですが…〕

ベル〔そのやることは急ぎ?〕

ハデス〔いえ、急ぎではありませんが、やらなければなりません〕

ベル〔急ぎじゃなければ後回しでいいよ、だから仕事は終わり!〕

ベルは半ば強引にハデスに仕事を辞めるように伝えた

ハデス〔…わかりました、サトカ様方をお連れしたら、大人しく参加させていただきます〕

ベル〔うん、そうしてね〕

ここからはそれぞれの分身視点

まずはテレスの所へ

ベル「準備はできてる?」

ボルト「もちろんだ」

サナ「問題ありませんよ」

アマリア「準備は完璧よ。何時でも始められるわ」

テレス「準備できてるよ!」

ベル「了解。使用人の方々の準備も整ってる?」

ボルト「ああ、しっかり準備済みだ」

ベル「わかった。それじゃあ転移先の空間で少し待っててね」

ボルト「了解だ」

ベル「じゃあ…転移!」

ベルはそう言うと、テレスの家族と使用人たちをまとめて待機空間へと転移させた

お次はミーファの所

ベル「準備はできてる?」

タクト「もちろん、準備万端だ」

ミラ「ええ、整っています」

シモン「準備できてるぞ!」

ミアラ「問題ありません」

ミーファ「準備できたよ!」

アンナ「ばっちりだよ!」

ベル「了解。使用人の方々の準備も整っていますか?」

タクト「ああ、全員しっかり準備している」

ベル「よかった。それでは転移先の空間で少しお待ちくださいね」

タクト「分かった」

ベル「では…転移!」

そう言ってミーファの家族とその使用人をまとめて待機空間へと転移させた

次はレミアの所

ベル「準備できてる?」

フォルス「もちろん、準備万端だよ」

ルノア「ええ、整っています」

ミリア「準備できてる」

マリア「問題ないよ」

レミア「準備できたよ!」

セシア「ばっちりだよ!」

ルミア「私もできた!」

ベル「了解です。では、使用人の方々の準備はどうですか?」

フォルス「全員問題なく準備できている」

ベル「よかった。それでは待機空間へ転移させますので、少しの間そこでお待ちくださいね」

フォルス「分かった」

ベル「では…転移!」

そう言ってベルはレミアの家族と使用人達をまとめて待機空間へと転移させた

ベルは、実家の家族、ソルテトの使用人たち、マーベルド王国にあるベルの屋敷の人達、そして城の使用人達を次々に待機空間へと移動させた

続いて四葉孤児院へとやってきた

ベル「みんな準備は出来ているかな?」

子供たち「できてるよ!」

子供たち「できてる!」

子供たち「できたよ!」

かっこいい服や可愛い服に身を包んだ子供たちは、笑顔でそれぞれの反応を見せていた

ベル「じゃあ、みんな揃っているかな?」

子供たち「揃ってるよ!」

子供たち「揃った!」

子供たち「集まってるよ!」

ベル「そっか、じゃあパーティー会場へ行こっか!」

そう言うと、ベルは笑顔で手を広げ、転移を始めた

子供たち「うん!」

子供たち「行く!」

元気にそう返事をして、みんな一緒に転移の光に包まれた

最後に城に住む子供たちの元へやってきた

ベル「みんな、準備は出来てる?」

メル「できてるよ!」

ミラ「できたよ!」

ヘングル「できてる」

アヤ「準備万端!」

ヒナ「できた…」

キラ「できたよ」

サクヤ「楽しみ!」

アミ「できた!!」

綺麗な服に身を包んだ子供たちは、元気いっぱいにそう返事をしてきた

ベル「みんな、とっても素敵な衣装だね、今すぐに誰かに自慢したいよ!」

メル「やったー!」

褒められて、メルは嬉しさのあまり少しジャンプしながら飛び跳ねて喜んでいた

ミラ「そうかな?」

少し照れて顔を赤くしながら、恥ずかしそうに目を伏せていたが、喜びが顔に滲み出ていた

ヘングル「いいでしょ」

少し控えめ、けれど嬉しそうに着ている服を自慢するように、微笑みながら喜んでいた

アヤ「そ、そうかな?」

直球に言われて少し驚きつつ、顔を赤くしながら喜び、クリスマスプレゼントに貰ったリボンで結んだポニーテールに手を添えながら、照れた笑顔を浮かべていた

ヒナ「っ!……」

褒められてとても恥ずかしいようで、手で顔を隠していたが、猫の耳としっぽがその嬉しさを隠しきれずに、ふわりと動いていた

キラ「ありがとう」

その声からは冷静を保っているように聞こえたが、目じりが少し上がり、表情はとても嬉しそうにニコニコとしていた

サクヤ「かっこいいでしょ!」

そう言って嬉しそうに、ベルに全身を見せるように回転しながらポーズを決めていた

アミ「えへへへ」

とても嬉しそうに笑顔を見せながら、背中の翼はバサバサと激しく動き、しっぽも嬉しさに反応して激しくゆらゆらと動いていた

ベル「じゃあ楽しみにしてると思うから、早速行こうか!移動したらちょっとだけそこで待っててね?」

そう言って待機空間へと転移させた

参加者を転移させると同時に、分身は消え、本体のベルへと戻った

ベル「お集まり頂きありがとうございます」

参加者が転移してきてから約30秒後、ベルは軽くお辞儀をしながら、笑顔で挨拶をした

ベル「今から5分後にパーティーを開始するので、開始まで参加者同士ご歓談してお待ちください」

本当は開始の10分前に連れて来ているが、全員がしっかり揃っているので、少し早めに開始することにした

参加者同士がこのパーティーについて話しているのを聴きながら、ベルは5分が経つのを待っていた。笑い声や楽しげな会話が響く中、時間がゆっくりと過ぎていく

ベル「それではパーティーを始めますので、こちらの扉の前へお集まりください!」

その声を聞いて、参加者たちは一斉に集まってきた。

1番前には元気いっぱいの子供たちが並び、その後ろには落ち着いた大人たちが整然と続いた

ベル「最初に説明をします。こちらの扉が誰でも自由に楽しめる空間となっています。そしてこちらが、使用人に配慮した空間です。代表してボルト、質問をお願いします」

淡々と説明をしていると、突然指名されたボルトは驚いていた

ボルト「俺かよ」

ベル「この中で一番身分が高いから」

ボルト「お前が言うな。じゃあ、こっちの“誰でも自由に楽しめる空間”ってのは、俺たちの空間ってことだよな?」

ベル「そうですが、厳密にはここにいる全ての人が対象です」

ボルト「じゃあ、“使用人に配慮した空間”ってのはどういうことだ?」

ボルトはベルの意図を汲み取って、ベルの求めていた質問をした

ベル「使用人は主人と共に食事をすることができない、という“使える者”のルールがあるから、このパーティーを楽しめない。だから分けました。使用人以外の入室は基本禁止です」

ボルト「じゃあ子供たちはダメなのか?」

ベル「レミちゃん、アンナちゃん、セシアちゃん、ルミアちゃんの4人は、本当は入ったらダメって言いたいけど、子供には自由にさせろが俺の考え、だから入って大丈夫。使用人の方々は、子供たちにあまり堅苦しくなく、リラックスして楽しんでもらって大丈夫です」

ボルト「そうか、この2つの空間の中では繋がってないんだな?」

ベル「いや、この空間には、子供たちが自由に通れる扉があって、使用人の家族も多分だけど使用人用の空間に行くでしょ?だから中に2つの空間を繋ぐ扉を作ってるよ。その扉のおかげで、使用人の子供たちと自由に楽しめる空間にいる子供たちが一緒に遊ぶことができるようにしてる。だから、レミちゃん、アンナちゃん、セシアちゃん、ルミアちゃんがその扉を使っても大丈夫だし、子供たちには身分を気にせず気軽に遊んでほしいんだ」

ボルト「そうか、なら俺が全員を代表して、使える者に伝えていいか?」

ベル「お願い」

ボルト「わかった」

そう言って1番後ろに並んでいる使用人達を見た

ボルト「今俺たちは他国へ来ているわけだ、だからマーベルドでの身分もクソもない、ここにいる時点で皆平等だ。なんなら国王である俺でもここに来た時点で簡単に死ぬぞ、こいつは相手が国王だろうと関係なく殺しにくるからな」

こいつと言いながらベルを指さしていた

ボルト「簡単に言うとだな、ここにいる時点で、お前達使える者と俺たち王族や貴族も同じだ。なぁベル、この中で一番偉いのは誰だ?」

ベル「子供たち」

なんの疑問もなくスっと答えた

ボルト「な?国王である俺ですら、子供たちよりも下だ。ここでは身分なんて考えるだけで馬鹿らしいことだ。だから、お前たちも、使える者だとか気にせず、存分に楽しむといい」

ボルトの言葉を、ここにいる全員が真剣に聞いていた

ベル「ちなみに、パーティー中に子供たちに迷惑をかけた場合、この場にいる子供たちを除く誰でも関係なく外へ30分締め出すので、気をつけてくださいね。もちろん、どんなお願いをされても、時間が経つまでは一切入れません」

ボルト「だそうだ。怖いだろ?」

ボルトはそう言いながら、真剣な雰囲気を壊すように軽く笑った

ベル「皆、知っているとは思いますが、外は雪が降るほど寒くなっています。そんな場所に30分もいたら、凍え死ぬかもしれませんよ?」

最後にもう一度、念入りに忠告しておいた

ベル「今話した内容を踏まえて、思いっきりクリスマスパーティーを楽しんでください!」

そう言って、ベルは遠隔で同時に2つの扉を開けた

会場への扉が開くと同時に、参加者たちは一斉に会場へと足を踏み入れた。最初に目に入るのは大きなツリーで、参加者たちはその壮大さに多種多様な反応を示していた

ベル『音魔法 声を2つの空間全体に聞こえるように』

「中央の大きなツリーの前に飾り付け用のツリーの飾りを用意しました。そちらを使って、お好きなタイミングで会場にある小さなツリーを自由に飾り付けてください」

そうして参加者全員が会場に入り終わったのを確認すると、クリスマスらしい衣装に身を包んだ者たちが次々に料理を運んできた

ベル「入ってきた扉を正面とし、料理が並べられたテーブルはツリーの裏側にあります。最初は混雑するかもしれませんが、料理はたくさん用意していますので、自由に取って、各自楽しんでくださいね」

その言葉を聞いて、参加者たちは一斉に料理の方へと駆け寄った

ベル「みんなが食べ終わったり、落ち着いたら、お楽しみの時間も始まりますので、その時はまたお知らせします。まずは料理を存分に楽しんでください!」

その後はベルも参加してパーティーを楽しみ始めた

ベル「楽しい?」

メル「うん!」

まだ始まって30分も経っていないのに、メルちゃんの口の周りはチョコレートだらけだった。それを見るだけで、相当楽しんでいるのが伝わってきた

ベル「たくさん汚れてもいいけど、可愛いお洋服は汚さないようにね」

そう言って微笑みながら、メルの口の周りのチョコレートを優しく拭いてあげた

メル「うん!気をつけるね!」

そう言って元気に次の食べ物を探しに行った

さらに少し進んで

ベル「どう?」

ボルト「お前の料理は何度も食べているが、相変わらず全部美味いな」

ベル「そう?」

ボルト「あぁ、お前うちで働くか?」

冗談混じりでそんなことを言っていた

ベル「さすがに勘弁して、俺はやりたくてやってるだけだから仕事にはしたくない」

ボルト「そうか、この味なら世界取れるぞ?」

ベル「ありがとう」

軽くあしらっていた

ボルト「それと、久々に飲んだが相変わらず酒も上手いな」

ベル「飲んだことないからわからないけど、気に入ってくれたなら作ったかいがあるよ」

ボルト「お前が作ってるのか?」

ベル「うん、アルコールって飲みすぎると体に悪いでしょ?」

ボルト「そうだな」

ベル「だから、アルコールの有害な成分を全部取り除いて、酔いと独特な香りを再現しているんだ。これ、魔法で成分を精製するんだけど、結構手間がかかるんだよね」

ボルト「へぇ、すごいな」

ベルの説明に、ボルトは「さっぱりわからん」といった顔をしていた

ベル「簡単に言ったら、そのお酒、本物のお酒と違いがわからないでしょ?」

ボルト「そうだな、言われても疑うくらい本物だな」

ベル「でしょ?飲んでる感じは本物なのに、有害な成分は一切入ってない、だからどれだけ飲んでも安全ってこと」

ボルト「そりゃいいな、酒コーナーに置いてあるのは全部そうなのか?」

ベル「そうだよ」

ボルト「ならちょっと試してくるわ」

言うが早いか、ボルトは足早に酒コーナーへ向かい、ベルが止める間もなく姿を消してしまった

ボルトが居なくなってしまったため、ベルは違う場所へと移動した

ベル「楽しんでる?」

テレス「あ、ベルくん!楽しいよ!」

ベル「なら良かった。アマリアさんも楽しんでますか?」

テレスもしっかりクリスマスパーティーを楽しんでくれているようだった

アマリア「楽しんでいるわよ。でも、それはそうとして、招待してくれた時に料理はあなたが作るって言ってたわよね?それなのに、なんでここにいるの?」

ベル「そのことですか。それならこういうことです」

『分身』

ベルがそう言うと、横にもう一人のベルが現れた

アマリア「えっ……分身?本当に使えるの?」

分身はこの世界でも5本の指に入るほど扱うのが難しい魔法だよ

ベル「はい。この分身の俺が、ちゃんと料理を作っていますよ」

アマリアは目を丸くして、分身をじっと見つめた

アマリア「分身魔法って、この世界でも五本の指に入るくらい扱うのが難しいって聞いたけど……あなた、本当にすごいのね」

ベル「そう言われると嬉しいですね。でも、これくらいはできないと、皆を楽しませるなんて無理ですよ」

アマリア「じゃあ……あの料理を運んでいる人たちも分身なの?」

アマリアは少し視線を動かしながら、料理を運ぶ人々を鋭く観察していた

ベル「さすがアマリアさん、鋭いですね。その通りです。あれも全部、僕の分身ですよ」

アマリア「やっぱり……全員、動きが同じだと思ったのよ。ちょっと不自然だったわ」

ベル「ちなみにアマリアさんなら、この大きいツリーに1つだけある特別なそうs」

アマリア「あの黄色い宝石の星のこと?」

ベルが全てを話終わる前に気付かれてしまった。

どうやら、他の飾りよりも少し輝きが強いのを見逃さなかったようだ

ベル「そうです、後でそれを使ったイベントがあるので絶対に誰にも言わないでくださいね?特に子供たちには、何があっても教えないでください。言ったらお外行きですよ?」

アマリア「わかったわ。そもそも私があれに真っ先に気付くと思って聞いたんでしょ?」

ベル「はい、あなたが一番の不安要素なので。でも、そのおかげで助かることも多いですよ」

アマリア「つい癖で何でも観察しちゃうのよね。でも、褒められても何も出ないからね?」

ベル「わかっています。パーティーを楽しんでください。では、失礼します」

テレス「また後でね!」

アマリア「ええ、あなたの望み通りにね」

ベルは二人に軽く微笑みかけると、その場を離れ、静かに別の場所へと移動していった

ベル「楽しんでる?」

アヤ「楽しいよ!」

アヤちゃんの顔には嬉しさが溢れ、目を輝かせて答えてくれた。その様子から、彼女が心から楽しんでいることが感じ取れた

ベル「楽しむのもいいけど、はしゃぎすぎて綺麗なお洋服は汚さないようにね」

アヤ「ごめんね、もう遅いや」

アヤちゃんの服を見ると、所々に何かをこぼしたようなシミがついていた。楽しさと少しの後悔が入り混じった表情で、彼女は苦笑いを浮かべていた

ベル『クリーン』

「綺麗にしておいたから、次からは気を付けるんだよ」

アヤ「っ!ありがとう!」

ベルはそれだけ言って去っていった。アヤちゃんは目を輝かせ、心からの感謝を込めてお礼を言った後、汚れがなくなった服を嬉しそうに見つめていた

ベル(みんな楽しんでくれているようで嬉しいよ)

会場をのんびりと歩きながら、参加している人たちを眺めていた

レミア「ベールくん!」

歩いていると、後ろからベルの肩をトンっと軽く叩いてきた

ベル「どうしたの?」

レミア「特に何も無いけど、見かけたから思わず声をかけちゃった!パーティー、すっごく楽しいね!」

クリスマスパーティーの雰囲気に感化されたのか、レミアのテンションは高くなっていた

ベル「そっか、パーティーはまだ続くから楽しんでね」

レミア「もちろん!また後でね!」

そう言って足早に消えていった

ベル(次はどこに行こうかな?)

その後もベルは色々な人のところを回りながら、楽しい時間を過ごしていた。あっという間に時が過ぎ、パーティーは賑やかさを増していった

ベル(そろそろやるか)

『音魔法 声を2つの空間全体へ』

「食事を楽しみ、そろそろ腹休めをする頃合だと思います。なので、簡単なゲームをしましょう!ルールは簡単です、誰でも参加できるので、みんなで楽しんでくださいね!」

パーティーが始まって約2時間が経過した頃にそうアナウンスした

ベル「ゲームの内容は簡単です。会場に装飾として置かれているプレゼントの中に、一つだけボタンが入っているプレゼントがあります。そのボタンを見つけたら、大きな声で“見つけた!”と宣言してください。そして、ボタンを押すと、素敵なサプライズが待っているかもしれませんよ!」

そう伝えると、主に子供たちが置かれている装飾のプレゼントへと駆け寄って行った

ベル「さぁ、みんなで協力してボタンを探してみよう!ボタンは、皆の空間にも1つ、使用人の空間にも1つ隠れているよ。見つけたら大きな声で宣言してね!」

しばらく経った後、大人たちは子供たちのために遠慮していたが、なかなか見つけられない様子。そこで、ついに大人たちもゲームに参加し始めた

ベル「じゃあ、どちらの空間でもまだ見つかっていないみたいだからヒントをあげるね!みんなの空間には大きいプレゼントの中に、使用人の空間には小さいプレゼントの中にボタンが入っているよ!さぁ、探してみてね!見つけたら大きな声で‘‘見つけた!’’って宣言してね!」

それからさらに少しして

「見つけた!!」

みんなの空間から元気な声が上がった。

ベル「お!ここでみんなの空間の方でボタンが見つかった!見つけた人は、入っていたプレゼントボックスとボタンを持って、ツリーの正面に来てくれるかな?」

そう言うと、すぐにプレゼントボックスとボタンを手にした女の子がやってきた

ベル「みんなの空間ではこの子が発見したようだ、どんなプレゼントボックスに入っていたの?」

女の子「これ!」

そう言って、女の子は自分の体がほとんど隠れるほど大きなプレゼントボックスを持ち上げて見せた。そのボックスはとても軽い素材で、女の子でも簡単に持ち上げることができるようだった

ベル「みんなの空間に隠されていたボタンは、大きい黄色の赤いリボンがついたプレゼントボックスに隠されていたようだ!」

そう言って、ベルはそのボックスを指差し、みんなにその特徴をしっかりと伝えた

「ありました!」

ベル「おっと!ここで使用人の空間でもボタンが見つかった!ミミちゃんはお兄ちゃんがいいよって言うまでまだ押さないでね?」

ミミ「うん、待ってる」

ベル「ありがとう」

そう言ってベルは使用人の空間へと移動した

ベル「確認のために一旦お邪魔しますよっと」

そう言って使用人の空間に足を踏み入れる

ベル「使用人の空間でボタンを見つけた方はプレゼントボックスも一緒に持ってツリーの正面に来てください!」

すぐに、1人の女性が小さなプレゼントボックスを持って歩いてきた

女性「これで間違いないですか?」

ベル「はい、あっていますよ。では、どんなプレゼントボックスに入っていましたか?」

女性「こちらです」

そう言って女性は、みんなに見えるように手を上に伸ばして、小さなプレゼントボックスを見せた

ベル「使用人の空間に隠されていたボタンは、小さい青色の白いリボンをつけたプレゼントボックスに隠されていたようだ!」

ベルはそのボックスを指差し、皆にその特徴を強調して伝えた

ベル「じゃあ俺が合図をしたらそのボタンを押してください」

女性「わかりました」

ベル「じゃあ、失礼しました」

そう言って、ベルはそそくさと使用人用の空間を離れた

ベル「では、俺が“ポチ”って言ったらボタンを押してくださいね!準備はいいですか?」

少しだけ間を取って、ベルは続けた

ベル「3!…2!…1!…ポチ!」

その瞬間、ミミちゃんと女性が同時にボタンを押すと、会場の明かりが一瞬で暗くなり、次の瞬間、大きなツリーと小さなツリーが一斉に煌めき、まるで星々が降り注ぐように光り輝き始めた

それと同時に大きな歓声が上がった

ベル「会場に入った時に疑問に思った人もいるでしょう?どうしてこのツリーが光っていなかったのか…それは、この瞬間のためだったんです!」

まだまだ光るサプライズに、会場中から驚きの声が上がり、その音はしばらく鳴り止まなかった

その後、10分ほどが経過し、ベルがにっこりと笑いながら言った

ベル「ずっと暗いと不便だから、そろそろ明るくしちゃいますね!」

そう言って、ツリーのイルミネーションを消すと同時に部屋の明かりをつけた

ベル「みんなー!これから30分後に、子供たちのプレゼント交換会を始めるよ!用意してきたプレゼントを持って、大きなツリーの前に集まってね!」

ベルの言葉が終わると、子供たちは一斉に待機空間へと走り出した。参加者には事前に、招待状に「お子様がいるご家庭は、出来ればプレゼント交換用のプレゼントをご用意ください」と書かれていた。パーティー中に邪魔にならないよう、用意されたプレゼントはすでに待機空間に整然と置かれていた。子供たちは、誰かに渡すために準備されたプレゼントを見つけると、それを手に取って嬉しそうに大きなツリーの前へと急いだ。賑やかな足音が響き、ワクワクとした空気が会場を包んでいった

?「お兄ちゃん…私、プレゼント用意してないよ?」

ベル「大丈夫だから安心してね」

悲しそうな顔をした女の子がそう聞いてきたが、女の子を安心させるように優しい笑顔でそう伝えた

ベル「突然のお誘いでプレゼントを用意できなかった子もいると思うので、その子たちは、みんなの空間のツリー前に集まってね。僕が用意したプレゼントの中から好きなものを選んで、交換に使えるから安心してね!」

ベルの言葉を聞くと、用意できていないことを心配していた子供たちは、ぱっと明るい顔を浮かべて、一斉に嬉しそうにツリーの前に駆け寄っていった

しばらくしてから、ベルは静かに場を見渡して言った

ベル「そろそろみんな集まったかな?」

会場を見渡しながら、集まっていない子供たちがいないか確認した。その優しい目は、どの子も楽しめるようにと気を配っていた

ベルは再び周囲を見渡し、にっこりと笑って言った

ベル「みんな揃っているみたいだね。じゃあ、みんな!僕についておいで!」

その言葉とともに、目の前に輝くゲートが出現。虹色に揺らめくその光景に、子供たちは目を輝かせながらベルを見つめていた。

ベルは振り返り、優しく手を振りながらゲートの中へと姿を消した。それを合図にしたかのように、子供たちは興奮した様子でベルの後を追い、次々とゲートへと入っていった

ベル「ここに置いてあるプレゼントの中から、1人1つ、好きな物を選んで持って行ってね!仲良く順番に選んでくれたら嬉しいな。それが終わったら、会場に戻ろう!」

その言葉に、子供たちは目を輝かせながら周りを見回した。この空間には、数え切れないほどのプレゼントボックスが所狭しと並べられている。それぞれの箱には美しいリボンや模様が施されていて、見るだけで心が弾むようだ。まるで夢の中のテーマパークに迷い込んだかのような、不思議で楽しい空間が広がっていた

ベル「選んだものが自分のものになるわけじゃないけど、自分がもらったら一番嬉しい!って思うものを選んでみてね!」

ベルは優しく微笑みながら子供たちに伝えた

それから30分が経過し、子供たちはそれぞれしっかりとプレゼントを抱え、大きなツリーの前へと集まった。期待に胸を膨らませた表情が揃い、場にはワクワクした空気が漂っていた

ベル「ではこれより、子供たちによるプレゼント交換会を始めます!」

その言葉とともにベルが手を叩くと、それに合わせるように会場全体から温かな拍手が湧き起こった。拍手の音が響く中、子供たちは一層期待に満ちた表情を浮かべていた

ベル「それでは子供たちはみんなで大きな円を作ろう!真ん中は何も置かないで、プレゼントの動きが見えるようにしてね。自分が用意したプレゼントが誰の所に行くか、しっかり見ておくと楽しいよ!」

子供たちはワクワクとした表情を浮かべながら、楽しそうに円を作り始めた。しかし、机などを壁際に寄せたにもかかわらず、子供たちの人数が多すぎて空間が足りず、きれいな円を作るのは難しいようだった。困った顔をする子供たちを見て、ベルは笑顔を浮かべた

ベル「ふむ、どうやら少し狭いみたいだね。それなら、もっと広くしてあげるよ!」

そう言いながら、ベルは両手を軽く壁に向けて伸ばし、まるで押すような動作をしながら、空間魔法を使った。瞬く間に、壁がゆっくりと後ろへと移動し、部屋全体の空間が広がっていく。その瞬間、子供たちの目が一斉に輝き、魔法の力が作り出した広がりに驚きと興奮の声があがった

ベル「よし!これで、みんなで円を作れるよ!」

ベルは満足げに頷きながら、子供たちを見渡した。空間魔法で広がった部屋の中、子供たちは目を輝かせて円を作る準備を始めた

ベル「さあ、みんな、円を作ってね!」

空間が広がり、円を作るには十分すぎるほどのスペースができた。子供たちは目を見開いてその変化に驚きながら、少しずつ円を作り始めた

子供たち「広くなった!」

子供たち「ひろーい!」

子供たちは楽しそうに、ベルの分身たちに手伝ってもらいながら、みんなで手を取り合って円を作り上げていった。

「こっちにおいで!」と分身が指示を出し、他の子供たちもそれに従って笑顔を交わす。

「みんな、もうちょっと拡がって!」と声を掛け合い、何人かが少し手を伸ばしながら、円は少しずつ完成に近づいていった。

「はい、もうちょっとだよ!」「あと一歩!」と分身が励まし、子供たちはその言葉に応えるように手を取り合い、子供たちによる最終的に綺麗な円が完成した

子供たち「やったー!」

子供たち「できたー!」

と歓声が上がり、子供たちはお互いに笑顔を交わしながら円の中心を見つめた。

その瞬間、円がひとつの大きなまとまりとなり、みんなの協力の証が、大きな形となって一つになった

ベル「円も完成したから、早速プレゼント交換を始めようか!」

ベルは円の中心へ立ち、そう宣言した

子供たち「やったー!」

子供たち「楽しみ!」

ベルが宣言すると、子供たちは一斉に声を上げ、期待に満ちた笑顔が広がった

ベル「じゃあまずは簡単な説明ね。プレゼント交換会は、音楽に合わせて右隣の人に順番にプレゼントを渡していくよ!音楽が止まった時に手元にあるプレゼントが、君の新しいプレゼントになるんだ。みんな、準備はいいかな?」

子供たち「いいよー!」

子供たち「うん、やるぞー!」

子供たち「わーい、楽しみ!」

と、それぞれが楽しそうに声を上げると、期待の空気が会場に広がった

ベル「それでは、よーい!」

ベルがそう言うと、分身たちが一斉に楽器を取り出した

ベル「音楽、スタート!」

その合図とともに、クリスマスの華やかなメロディが演奏され、会場が一気に祝祭の空気に包まれた

ベル「さぁ!この音楽が止まるまで、どんどんプレゼントを右隣の人に渡して行ってね!」

分身たちが奏でるのは、クリスマスの定番曲『ジングルベル』軽快なメロディが会場に響き渡り、子供たちは笑顔でリズムに合わせながらプレゼントを渡し合っていた。

音楽が約1分ほど流れ、プレゼントが満遍なく回ったことを確認して

ベル「はいストップ!」

ベルのその声と同時に、ジングルベルの演奏もピタリと止まり、会場には一瞬の静寂が訪れた

ベル「みんなしっかりプレゼントは持っているね?」

そう言いながら、ベルは子供たちの様子を確認するようにグルッと1周見渡した。子供たちはプレゼントを手に抱えながら、小さくうなずいたり、ベルの目を見て笑顔を見せたりしていた

ベル「それじゃあ、みんな!プレゼントを開けていいよ!」

子供たち「やったー!」

子供たち「わーい!」

子供たち「何が入ってるかな!」

などと興奮した声があちこちから聞こえる中、子供たちは勢いよくプレゼントを開け始めた。包み紙を破る音やリボンを解く手元の動きが賑やかで、会場中に楽しそうな笑い声が広がった

子供たち「見て!かわいいぬいぐるみが入ってた!」

子供たち「剣が入ってた!やった!」

子供たち「髪飾りだ!すっごくかわいい!」

子供たちは互いに見せ合ったり、家族の元へ走っていったりしながら、嬉しそうな声をあげていた。

「ねぇ、君のプレゼントは何だったの?」と話しかける子や、「これどうやって使うのかな?」と首をかしげる子も。

会場の大人たちも微笑ましそうにその様子を見守り、賑やかな空気が会場を包んでいった

子供たちはまだ笑顔でプレゼントを見つめたり、お友達と見せ合ったりしていたが、徐々に落ち着きを取り戻していった

ベル「子供たちも落ち着いた頃だと思うので、次は小さいツリーのてっぺんに星の飾りを飾るよ!」

ベルの言葉に、参加者たちは小さなツリーに視線を向けた。そのツリーは美しい装飾で彩られていたが、てっぺんだけはまだ何も飾られていなかった

ベル「みんながいる会場には15個、使用人用の空間にも15個、合わせて全部で30個の小さなツリーがあるんだよ。今から言う条件をクリアした最初の30人の子供たちに、この小さなツリーに星を飾れる権利をあげちゃうよ!」

子供たち「飾りたい!」

子供たち「やりたい!」

などの、ワクワクした声が会場中に広かった

ベル「子供たちには小さなツリーに星を飾れる権利を、大人の方には先着30人に特別な報酬を用意しています。ここでは、15歳が成人の基準なので、15歳未満の人を子供たち、15歳以上の人を大人として分けています。それを踏まえて、子供も大人もみんなで頑張ってくださいね!」

ボルト「俺たちも参加できるんだな」

タクト「じゃあ、ちょっとは頑張りますか」

フォルス「参加できるなら、やらないわけにはいかないね」

大人たちは意外にもやる気満々なようだった

ベル「使用人の方々も1度、みんなの空間へ移動して、イベントにご参加ください」

とベルが告げると、使用人たちは少し戸惑いながらも、楽しそうに足を運んできた。全員が集まることで、場が一層賑やかになった

ベル「それでは、条件を発表します。僕が条件を言ったらすぐにゲームがスタートしますよ、準備はいいですね?」

その声が響くと、会場に緊張が走った

ベル「会場中央の大きなツリーの飾りの中に、1つだけ特別な飾りがあります!その飾りを早く見つけた人が条件クリアです!」

ベルがそう言い終わると、勝負がスタートした。参加者たちは一斉に目を凝らし、大きなツリーに視線を注ぎながら、特別な飾りを探し始めた

ベル「見つけたと思った人は、近くにいるサンタやトナカイなどの格好をした人に、周りにバレないように小さな声で聞いてみてください。合っていれば‘‘合っています’’、間違っていれば‘‘違います’’と答えてくれるはずですよ」

会場の中で、参加者たちは緊張した表情を浮かべながら、大きなツリーに注目していた。誰もが特別な飾りを見つけようと、目を凝らしているが、なかなかそれを見つける者は現れなかった

アマリア「これがさっき言っていたアレよね?」

ベル「はい、言わないでくださいよ?」

アマリア「もちろん、そんなことしないわよ」

ベル「じゃあ、とりあえず見つけてるので発表しますね」

アマリア「いいわよ」

ベル「わかりました! それでは、ここで発表!大人枠から1人、発見者が現れました!」

大人枠から1人の発見者が現れたことで、大人たちの間に焦りの色が見え始めた。目を凝らしてツリーを見つめる者、すでに動きながら探す者もいた

それから10分ほどが経過したが、アマリア以外の発見者は現れていなかった。会場にはどこか焦燥感が漂い、参加者たちは目を凝らしてツリーを見つめ続けていた

ベル「そろそろヒントを出します!1つ目のヒント!特別な飾りは子供たちでも見えやすいように比較的低いところにあります」

ベルのその声で、大きなツリーに集まる視線が一斉に低い位置へと集中し、参加者たちは一歩前に出て、さらに目を凝らし始めた。子供たちにヒントが上手く伝わっていない可能性があるため、分身達が子供たちにヒントを伝えて回っていた

大人枠「あれがそうなのか、これは難しいな」

ベル「おっと、ここでようやく、大人枠から2人目の発見者が現れた!」

会場にいる大人たちが、少し焦ったように互いを見つめ合った。

さらに少しして

子供枠「…あった」

小さな声だったが、ベルの耳にはしっかりと届いた

ベル「おっと!ここで、子供枠から1人の発見者が現れたぞ!」

その場の空気が一気に変わり、周りから驚きと喜びの声が上がる中、ベルは笑顔で大きく発表した

それを聞いた子供たちは歓声を上げながら、特別な飾りを一生懸命に探し続けた

1つ目のヒントを出してから10分が経過した頃

ベル「そろそろ2つ目のヒント!2つ目のヒントは、特別な飾りは正面からツリーを見て右側に飾られています!」

そのヒントを聞いた参加者たちは、一斉にツリーの右側に集まり、目を凝らして特別な飾りを探し始めた

2つ目のヒントを出して直ぐに

大人枠「あぁあれか!」

大人枠「あれがそうなのね」

子供枠「見つけた!」

子供枠「見つけたよ!」

ベル「おっと!ここで大人枠から3人目と4人目が同時に見つけたようです!そして子供枠から新たに2人の発見者が現れたぞ!」

少しずつ発見者が現れる中、会場内は一気に熱気を帯びてきた。大人たちは焦りの色を隠せず、「全然ないが?」や「どこにあるんだよ」など、半分文句のような声を上げている。一方で、子供たちは楽しそうに「全然ない!」や「どこだろう?」と声を上げ、ワクワクしながら特別な飾りを探し続けていた

それから約15分ほどが経過すると、その間に大人枠から8人の発見者が現れ、現状、大人枠は計10人の発見者に。子供枠からは5人の発見者が現れ、現在のところ計8人の発見者が出ていた

ベル「そろそろ次のヒントを出しましょうか。3つ目のヒント、特別な飾りは黄色の飾りだよ!」

そのヒントが出てから5分も経たないうちに、大人枠の発見者が上限に達した

ベル「おおっと、ここで、大人枠の発見者が上限に達しました!発見した皆さん、おめでとうございます!そして、残念ながら見つけられなかった方々も、諦めずに頑張ってください!先着30名に入れていなくても、特別な飾りを発見した場合は参加賞をお渡ししますので、最後まで楽しんでくださいね!」

その後も少しして子供たちも順調に、特別な飾り飾りを見つけて行き、子供枠の発見者が上限に達した

ベル「おっと、ここで!ようやく子供枠の発見者が上限に達しました!」

見つけられなかった子供たちから、残念そうな声が聞こえてきた

ベル「子供たちにも参加賞があるから、最後まで諦めずに探してね!」

ベルは子供たちを元気づけるように言った

ベル「両方の上限が来たので、最後に大ヒント!特別な飾りは黄色い星の形をしているよ!」

そう伝えると、まだ発見出来ていな人のほぼ全てが一斉に発見した。理由は単純、ツリーの正面右側の下半分には黄色の装飾が計30個ほどあるのだが、星の形をしたものは1つしか飾られていない、そのため見つけられていなかった人は一斉に見つけたよ

ベル「これにて、飾り探しのイベントは終了になります!」

そう言うと様々な声が上がった

子供たち「やったー!見つけたよ!」

子供たち「悔しい!」

子供たち「楽しかった!」

大人たち「うーん、惜しかったな…」

大人たち「意外と面白かったな」

子供たちの嬉しそうな声や悔しそうな声、さらに大人たちの悔しそうな声が混ざり合って、会場全体が賑やかな雰囲気に包まれていた

ベル「それではこのイベントのメインである、星を飾っていきましょう!今から名前を呼ばれた子は僕の所へ集まってください!」

そう言って名前を呼び始めた

ベル「まずはタメちゃん、ミナちゃん、カイくん、リンちゃん、サンくん、アヤネちゃん、ラフラくん、マチちゃん、ニカくん、テクくんはここへ集まって!」

名前を呼ばれた子達が一斉に集まってきた。呼ばれた順番は1番遅く見つけた順番だよ、1番最後に呼ばれた子が一番最初に見つけた子

{タメちゃんが30番で、テクくんが21番に見つけました}

ベル「みんなよく頑張ったね、楽しかった?」

タメ「楽しかったよ!」

ミナ「…うん、すごく楽しかった。でもちょっと疲れた…」

カイ「頑張ったよ!次はもっと早く見つけられる気がする!」

リン「疲れた。でも、面白かった。ちょっと難しかったけど…」

サン「楽しかった!でも、もっと難しくても良かったかも!」

アヤネ「楽しかったです!みんなと一緒に探せて嬉しかった!」

ラフラ「楽しかった!やっぱりみんなと一緒にやると面白いね!」

マチ「頑張った…!でもちょっと悔しかった!次は絶対に早く見つける!」

ニカ「やったね!見つけた時、すごく嬉しかったよ!」

テク「嬉しい!でも、もっと早く見つけたかった!」

タメちゃんは目を輝かせながら跳ね回り、ミナちゃんは少し照れくさそうにうなずき、カイくんは満足げにガッツポーズをして、リンちゃんは疲れた顔をしながらも微笑んで、サンくんは嬉しそうに手を叩き、アヤネちゃんはにっこりと笑顔を見せ、ラフラくんは満面の笑顔で拍手をし、マチちゃんは悔しそうにしていたがそれでも嬉しいようだ、ニカくんは手をひらひらさせながら喜びを表現し、テクくんは興奮しながらその場で跳ねていた

ベル「じゃあ星の飾りを渡すから、呼ばれた順番に並んでね」

ベルがそう言うと、1組目の子供たちは少しソワソワしながらも順番通りに整列し、ベルの前に真っ直ぐと並んだ。

ベル「はい、おめでとう!」

タメ「ありがとう!」

ベルは順番に星の飾りを手渡していった。星を受け取った1組目の子供たちは、それぞれ嬉しそうな顔を浮かべている。

ベル「じゃあその飾りは僕がいいよって言うまではまだ持っておいてね?」

1組目の子供たち「はーい!」

ベル「まだ星を渡す子がいるから、ちょっと待っておいてね」

星を受け取った1組目の子供たちは、興奮を抑えきれない様子で星の飾りを大事そうに抱えたり、友達と見せ合ったりしながら、飾りつけの時を心待ちにしていた

ベル「さっきと同じように、今から呼ばれた子は集まってね」

ベル「キキきゃん、ナナちゃん、ミナくん、シマくん、カエちゃん、セイちゃん、トミくん、ソリくん、リンカちゃん、ナナオくん。今名前を呼ばれた子はここに集まってね!」

最初と同じように、順番に子供たちに星の飾りを渡していく。

星を手にした子供たちは、「ありがとう!」と笑顔で礼を言ったり、小さくガッツポーズをしたりして、それぞれ嬉しそうな表情を見せていた

ベル「そして、いよいよ最後のグループ!1位から10位の発表です!ここからは順位も発表していくよ!」

そう伝えると、場内が少し盛り上がりを見せた

ベル「もう呼ばれた子たちは安心してね。もう呼ばれたこと今から呼ぶ子は、呼ばれ方が違うだけで、みーんなできることは同じだからね!」

順位の発表に緊張していた子供たちも、この言葉を聞いて安心した様子を見せていた

ベル「それでは、10位から4位まで一気に発表します!」

その宣言に場が一気に盛り上がる中、ベルは順位とともに名前を呼び始めた

ベル「10位、ミラくん!9位、ニルくん!8位、ミンちゃん!7位、ヘングルくん!6位、キラちゃん!5位、メルちゃん!4位、アミちゃん!今名前を呼ばれた子は前に集まって!」

名前を呼ばれた子たちが順番に並び、皆が嬉しそうに星の飾りを受け取っていた

ベル「みんなおめでとう!その飾りは、後でみんなで飾るから大事に持っていてね」

10位から4位の子たちは、それぞれ星を貰って嬉しそうにしながら子供たち同士で見せあったり、大人たちに自慢していた

ベル「さて、いよいよ3位から1位の発表です!順位も特別ですが、みんなよく頑張ったことには変わりありません!それでは、発表していきます!」

ベルがそう告げると、会場全体が静まり返り、子供たちも大人たちも固唾を飲んで発表を待っている。

一部の子供たちは「次は誰が呼ばれるのかな?」とささやき合いながらも、ドキドキした表情を浮かべていた。

大人たちも「誰が1位なんだろう」と笑顔を浮かべつつ、温かい目で子供たちを見守っている

会場の空気が緊張感と期待感に包まれる中、ベルは楽しそうに微笑みながら、3位の発表に進んだ

ベル「3位は…サクヤくん!」

名前を呼ばれたサクヤくんは目を丸くして驚いた様子を見せたが、すぐに満面の笑みを浮かべて前に出てきた

サクヤ「やったー!3位だよ!」

ベル「おめでとう!サクヤくんの努力が実ったね。はい、これが星の飾りだよ!」

ベルから手渡された星の飾りを大事そうに受け取ったサクヤくんは、目をキラキラさせながら飛び跳ねた

サクヤ「わあ、本当にキラキラしてる!ツリーに飾ったら、もっと素敵になるよね!」

彼の喜びが伝わったのか、他の子供たちや大人たちから「すごい!」「おめでとう!」と拍手や声援が上がる。サクヤくんはその声にも笑顔で応えながら、飾りを胸の前に掲げてじっと見つめていた

ベル「サクヤくん、本当に頑張ったね。きっとツリーの一番輝く場所で、その星が映えるよ!」

サクヤ「うん!」

サクヤくんは嬉しそうに返事をすると、手にした星の飾りを大事に抱えて、少し飛び跳ねながら受け取った子たちが待っている場所へと移動していった

ベル「続いて2位の発表です!2位は…アヤちゃん!」

アヤちゃんは名前を呼ばれると驚きで一瞬固まり、その後、恥ずかしそうに頬を赤く染めながら前に出てきた

アヤ「本当に私なんかが2位でいいのかな…?」

不安そうに顔を曇らせるアヤちゃんに、周りの子供たちや大人たちは応援の笑顔を向けていた。その姿を見て、アヤちゃんは少し安心したように頬を緩めた

ベル「始める前に言ったでしょ?子供枠は15歳以下の子達って、だからなんにも気にしなくていいよ。はい、これが星の飾りだよ」

アヤちゃんは少し照れながらも、星を手に取るとその輝きをじっと見つめ、静かに微笑んだ。周りの歓声に恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、どこか嬉しそうな表情を見せていた

アヤちゃんは星をしっかりと手に持ちながら、少し恥ずかしそうに周りを見回し、他の子たちが待つ場所へと足を運んだ

アヤ「ありがとう…みんな」

周りの子供たちが手を振りながらアヤちゃんを迎え、その優しい雰囲気にアヤちゃんは安心したように微笑んだ。そして、他の子たちが喜ぶ様子を見守りながら、自分の星を大切そうに胸に抱きしめていた

ベル「さあ、そして栄えある1位の発表です」

その言葉に会場の雰囲気が一気に高まり、子供たちも大人も注目した

子供たち「誰だろう…!」

大人たち「誰なんだろうな」

小さなざわめきが広がり、子供たちはわくわくとした目でベルを見つめ、大人たちは微笑みながらも少し緊張した面持ちで見守っていた

ベルが一呼吸置くと、会場は次第に静まり返り、全員が発表の瞬間を待ち構えた

ベル「それでは発表します。飾りを一番最初に発見した第1位は…ヒナちゃん!」

名前を呼ばれたヒナちゃんは、小さく体を縮こませながら、おそるおそる前に出てきた。その姿に、会場全体から温かな拍手が湧き上がった

ベル「おめでとう、ヒナちゃん!頑張ったね!」

ヒナ「…ありがとう」

ほとんど聞き取れないほどの小さな声で答えたヒナちゃん。それでも星を手に取ると、少しだけ顔を上げてベルに微笑んだ

子供たち「ヒナちゃんすごいね!」

大人たち「緊張してるみたいだけど、よくやったなぁ」

周囲からの応援の声を聞きながら、ヒナちゃんは顔を赤くしつつも、星を両手でしっかりと抱きしめていた

ベル「それでは、星を貰った子供たちは会場に置かれている小さいツリーから好きな物を1人1つ選んでね、もちろん仲良く選んでね」

子供たち「わかった!」

子供たち「どれにしようかな!」

それを聞くと、子供たちは目を輝かせながら貰った星を大事に持ち、お気に入りのツリーを探して会場中を楽しげに歩き回り始めた。それぞれのツリーをじっくり観察したり、他の子と相談したりする姿でベルは癒されていた

ベル「子供たちがツリーを選んでいる間に大人枠の人達への報酬をお渡しします」

そう言って分身と共に大人枠の上位30人に、チョコケーキを配っていった

ベル「そして同時に参加賞も配っていきます」

参加賞も同じく、分身と共に参加者にクッキーorチョコレート菓子のどちらかを選んでもらい全員に配っていった

それから少しして、子供たちは仲良くツリーを選び、1人1つのツリーの前へ並んで待機していた

ベル「みんな準備はいいかな?」

子供たち「いいよ!」

子供たち「できた!」

会場のあちこちから元気いっぱいの声が飛び交い、笑顔が溢れていた

ベル「それじゃあみんな!ツリーに星を飾ってください!」

ベルがそう伝えると、子供たちは「せーの!」という声とともに、一斉に星の飾りをツリーの1番上へと飾った

キラキラと輝く星がツリーをさらに華やかにし、子供たちは達成感に満ちた笑顔を浮かべてい

ベル「子供たちのおかげで、この会場がようやく真の意味で完成することが出来ました。本当にありがとう!」

優しい声と笑顔でそう告げると、会場中が温かな拍手に包まれた。子供たちは誇らしげな表情を浮かべ、大人たちも彼らを称えるように微笑んでいた

ベル「会場が完成したので、残りの時間はイルミネーションの灯りを控えめにしつつ、ツリーを優しく点灯させておきます」

そう言って、先程よりも柔らかく抑えた明かりが灯り、イルミネーションが先程よりも淡い光を放ち始めた。きらめく光がツリーを包み込み、会場全体が幻想的な雰囲気に包まれた

ベル「時間も残りわずかですが、装飾を見て回るもよし、最後まで料理を楽しむもよし、各自自由にお楽しみください」

ベルの言葉を聞き、子供たちはツリーの輝きに目を輝かせながら駆け回り、大人たちは微笑みながら談笑を楽しんでいた

残りの時間、子供たちは自分が完成させたツリーを他の子と共有したりして楽しそうに過ごし、大人達は子供たちが楽しそうにしているのを眺めたり、会場を眺めながら談笑していた

ベル「では、そろそろクリスマスパーティーも終了の時間となります。みんな、楽しい時間をありがとう!」

子供たちと大人たちは、笑顔を浮かべながら互いに感謝の言葉を交わし合った

ベルは会場を見渡し、温かな灯りに包まれたツリーと、楽しそうに過ごす人々を見つめながらほっと一息ついた

ベル「みんなの笑顔が見られて、とても嬉しいよ。今日の思い出が、これからもずっと心に残りますように」

そして、会場に集まった全員が一緒に

「メリークリスマス!」

と声を合わせ、心温まる一日を締めくくった

クリスマスの夜、ゆっくりと静けさが訪れ、ライトアップされたツリーの下で、皆の笑顔が一層輝きを放っていた

本来なら25日に投稿したかったのですが、想定よりも長くなり、投稿がかなり遅れてしまいました

クリスマスの番外編は前編、中編、後編と別れていますが、これらを元は1つで投稿しようとしていたと言ったら信じますか?