541話 テレス達と冒険者体験へ③
541話 テレス達と冒険者体験へ③
あれからすぐに誰もいない路地を見つけて、そこで転移してSS迷宮までやってきた
ベル「ここがSSランクの迷宮だよ」
テレス「ここが?」
ミーファ「これが?」
レミア「ほんとに?」
ベル「そうだよ?」
テレス:「意外と普通に見えるね」
ミーファ:「これが本当にSS迷宮?」
レミア:「なんだか拍子抜け」
ベル「EXを除いて大体どこでもこんな感じだよ?」
テレス「そうなの?」
ベル「そうだよ」
今目の前にあるSS迷宮は、一見すると白い石造りの神殿のようだ
その美しい外観からは、とても危険な場所とは思えないが、正面中央の入口に足を踏み入れると、すぐに地下へ続く階段が現れる
階段を下った先は、静寂と薄暗さに包まれており、そこに待ち受けるのは強力な魔物たちだ
ベル「EX迷宮だけが違う形なんだけど、それ以外の迷宮は全て今目の前にあるこの迷宮と同じ形だよ」
テレス「そうなんだ、じゃあEX迷宮はどんな形をしているの?」
ベル「EX迷宮だけは特別製で、タワー型なんだよね。だから、ドーンと目を引くような大きな塔がそびえ立っているんだよ」
テレス「そうなんだ、どのくらい目立っているの?」
ベル「かなり禍々しいオーラが出てるから目立ってるし、見ただけでそれがヤバいってわかるよ」
テレス「そんなに存在感がすごいんだ、じゃあ」
ベル「絶対ダメ!」
テレスの言おうとしたことを察して、強い口調で否定した
テレス「ダメなの?」
先程と同じように上目遣いで見つめていた
1度同じ戦法でお願いを聞いてもらっているため、どうやら今回も通用すると思っているらしい
ベル「外から見るだけならいいけど、EXだけは何があっても絶対に入らせないからね」
テレス「じゃあハルさんとかがいてもダメ?」
ベル「ハルさんが許可したとしても絶対ダメ」
テレス「そんなに危ないの?」
ベル「こことは比にならないよ」
テレス「ダメならこれだけ教えて?EX迷宮ってどのくらいの強さなの?」
ベル(仕方ない、適当な作り話をしよう)
ベル「1回だけハルさんに連れていってもらったんだけど、気が付いたら片腕がなくて、全身が震えてた。もしハルさんがいなかったら絶対助からなかったよ。だから俺1人では1層も進めないよ」
テレス「ベルくんでも無理なの!?」
ミーファ「ベルくんでも無理なの?」
レミア「ベルくんで無理なら無理だね」
それを聞いてテレス達3人は今日で1番驚いていた
テレス「腕は大丈夫なの?」
ベル「そこは全然大丈夫、ハルさんがいる時点で死んでなければなんでも綺麗に治してくれるからね」
テレス「ならいいけど、そんなに危ないなら諦めるわ、さすがにまだ死にたくないもの」
ベル「それが一番いい、じゃあ行こっか」
そう言って入口へと近づいた
ベル「入ってもいいですか?」
入口管理人「ここは最低でもSランクを含むパーティ、もしくはSSランクならソロでも大丈夫です。確認のため、冒険者カードの提示をお願いします」
ベル「…はい」
空間収納から冒険者カードを取り出して見せた
入口管理人「っ!…失礼しました!SSSランクの方でしたらご自由にお入りください、後ろの御三方も提示をお願いします」
テレス「持ってません」
ミーファ「持っていません」
レミア「持ってないよ」
入口管理人「それなら入ることはできません、冒険者ギルドで登録をして、それからランクを上げてから戻ってきてください」
優しくそう言っていた
ベル「特別許可書があるのでいいですか?」
特別許可書も提示した
入口管理人「確認します」
そう言って特別許可書を確認していた
入口管理人「確認できました、大丈夫です。ただし、SSSランクのベルド様から離れないようお気をつけください」
ベル「わかりました、じゃあ行こっか」
テレス「楽しみ!」
ミーファ「どんな感じなのかな?」
レミア「早く行こう!」
そう言ってベルとテレス達は一緒にSS迷宮へと入って行った