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548話 ボス部屋での試練②

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548話 ボス部屋での試練②

その声がボス部屋に響き渡ると、長い間凍りついていたような空気が、少しずつ解け始めた

テレス「良かった…」

ミーファ「ひとまず安心、あとはこのボスを倒さなきゃ」

テレス「そうだね、じゃあ一旦私とレミアが交代。レミアがミーファと一緒にボスを引き付けて、その間に私はベルくんを守る結界を張ってくる」

ミーファ「了解、任せて!」

レミア「すぐ行くね」

2人はそれぞれの場所へと素早く移動し、すぐに役割を入れ替えた

ミーファ「もう大丈夫?」

レミア「うん、ごめんね、私がしっかりしてないから」

ミーファ「大丈夫よ、とりあえずこの怪我を治してくれる?」

ミーファはボスの注意を引き付けている間に攻撃を受けてしまった自分の足を指さしていた

レミア「ごめん!すぐ治す!」

『完全治癒!』

レミアはすぐにミーファの足を治療した

ミーファ「ありがとう。ベルくんが言ってた通り、ここに来るまでの魔物とかボスとは比べ物にならないくらい強い、だから油断しちゃダメよ」

レミア「わかった!」

レミアはベルが無事だと分かり、少しずついつもの元気を取り戻し始めていた

一方、別れたテレスの方は、レミアたちの様子を見守りながらも、冷静さを保とうと必死だった

テレス「血はついているけど、レミアが治してくれたから傷は塞がってるわね……良かった」

(私が冷静でいないと、2人が余計に焦ってしまう…)

『完全結界×10』

テレスは自分を落ち着かせようと深呼吸し、冷静に見えるように振る舞った。しかし、その心の中では焦りが渦巻いていた。

何があっても壊されないように、ほぼ破られることのない結界を10枚も重ねて張った

テレス「あとでちゃんと起きてくれないと私泣くからね?」

そう言い残して、テレスは2人のもとへと戻った

テレス〔ベルくんは私たちでもこいつに勝てるって言ってた、だからいつもの感じで行くよ!〕

ミーファ〔了解〕

レミア〔うん!〕

テレスは2人のもとへ戻る際に念話で指示を出した

テレス〔私とレミアが魔法で攻撃、ミーファがタゲを取って隙を見て攻撃。けど、何より避けることを優先して。攻撃は二の次、絶対にね〕

ミーファ〔もちろん、任せて〕

レミア〔わかった!〕

指示を聞いた3人は一斉に行動を開始した

ミーファは即座に空間収納から剣と盾を取り出し、ボスに向かって突進した。鋭い一撃をボスに与えると、瞬時に距離を取り、盾を構えながらも、常に隙を狙っていた

ミーファが作った隙を突いて、テレスとレミアは攻撃魔法を同時に発動した

テレス『フレアバースト!』

レミア『アイスメテオ!』

ボスに向かって放たれた炎と氷の魔法は、見事にその体を捉えた。魔法は命中したが、怯むことなくボスは瞬時に反撃に転じた

ミーファはすぐに盾を構え、ボスの攻撃を避けるためにその状態で横へ飛び退いてボスとの距離を取った

テレスとレミアは、ボスの反応を見逃すことなく、魔法を放つ準備を整えた

テレス 〔次は強いの行くから離れてて!〕

ミーファ 〔わかったわ!〕

レミア 〔その間に回避用のバフをかけるね!〕

テレス 〔お願い〕

ミーファ 〔了解!〕

テレスの指示を受け、ミーファはボスをできるだけテレスやレミアの反対側へ誘導し、レミアはミーファが逃げ遅れないように移動速度を上げるバフをかけた

テレス「炎よ、我が掌に集いし力よ」

「極限の熱を一点に集め、爆裂せよ!」

「周囲を焼かず、ただ一撃で壊滅をもたらせ!」

『焦雷焰爆!』

テレスが詠唱を終えると、ボスの足元に赤色の魔法陣が現れ、その光が強く輝き始めた

それを確認したミーファは、即座にボスとの距離を一気に取った

ミーファ(強いのが来るとは言ってたけど、ここまでとは思わなかった...)

魔法が放たれると、魔法陣から炎が溢れ、瞬時にその場を包み込んだ。

ボスの足元が爆発し、雷鳴のような轟音が響いた

爆発とともに広がった強烈な炎がボスを瞬時に包み込み、周囲を焼くことなく、ただボスだけを燃やし続けていた

ボスはその一撃を受けて体が揺れ、全身を貫くような激しい痛みによろめいた

火の勢いが収まると、ボスの皮膚は赤く焦げつき、骨が見えるほど深く焼け焦げていた。

反応は鈍く、目に見えてダメージを負っているが、依然と立ち続けている

ボスの体は焼け爛れ、煙を上げながらもわずかに動いていた。

その目は虚ろで、かろうじて立ち続けている様子だが、動きが完全に鈍くなっていた。

今にも崩れ落ちそうなほど弱っているが、まだしぶとさが残っていた

テレスの魔法は間違いなく強力で、ボスに大きなダメージを与えた。

しかし、完全に倒すにはもう少し時間が必要なようだ

テレス「これで倒せないの!?今の、究極級の魔法なんだけど!」

ミーファ「かなり手強いね...でも、もう少しで倒せるよ」

レミア「もう少し、頑張ろう!」

テレス「そうだね。ボスもかなり弱っているはずだから、距離を取りながら、各自得意な魔法で攻撃!」

ミーファ「了解!」

レミア「わかった!」

その後、ボスの動きが鈍くなった隙をつき、3 人は連携して数十発もの魔法を次々とボスへと打ち込んだ

ドスン!

テレスの究極級魔法を当てた後、次々に魔法を叩き込み、ついにボスが力尽きて地面に崩れ落ちた