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552話 最後の体験内容の共有

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

552話 最後の体験内容の共有

冒険者ギルドから城へと戻り、夕食を食べてから、再度ベルの部屋へと集まっていた

ミーファ「明日には…もう帰るんだよね。なんか寂しい」

ミーファは、寂しさを隠しきれない声で静かに呟いていた

テレス「そうだね…1週間、長いようで本当にあっという間だった」

レミア「一緒に過ごしていたからこそ、余計に寂しく感じるね」

2人も、ミーファの言葉に影響されたのか、しみじみとした声で呟いた

ハンク「本当に色々できて楽しかったよな……でも、もう終わりって考えると、なんか寂しいな」

3人の寂しさが伝わったのか、ハンクも同じ気持ちを滲ませるように呟いていた

ベル「しみじみしてるところ悪いんだけどさ、ハンク以外いつでも来れるよね?」

ハンク「……確かにそうだよな」

ベルの言葉を聞き、テレスたち3人は揃って目線を逸らしていた

テレス「だってここでみんなと遊べるの、明日までだよ? 寂しいでしょ」

ベル「いや、だったら今ここに集まってる場合じゃなくない?」

テレス「それはそれで、これはこれ! ……それに、今行ってもたぶんみんな帰る準備してるよ?」

明日はもう帰るだけ、ほとんどの生徒が荷物をまとめたり、帰る準備に追われていた

ミーファ「そうだよ、だから今行っても邪魔になるだけだからね」

ベル「まぁそれならいいけどさ。それで、集まったはいいけど、何する?」

ハンク「いつもの流れなら、今日やったことの共有か?」

レミア「私たちはみんな同じ場所だったし、ハンクくんの話が聞きたい! どこ行ってきたの?」

レミアは身を乗り出すようにして聞いていた

ハンク「俺か? 俺はベルに行ってみたらすごいのが見れるって言われたから、四葉孤児院に行ってきたんだ」

レミア「言われてたね。で、実際どうだった? すごかった?」

ハンク「すごかったよ!普通の孤児院とは全然違って、まるで公爵家の屋敷みたいに広くて、施設も充実してる。しかも子供たちが寂しさを感じることなく、みんなが楽しそうに過ごしてるのが印象的だったよ」

テレス「ふふ、四葉孤児院はベルくんが資金を出してるからね。さすがに普通の孤児院とは違うよ」

ミーファ「あれを見たら、ベルくんの子供愛がすごく伝わるよね」

レミア「うん、私たちは知ってたけど、初めて行ったらびっくりするよね」

ハンク「あれにどのくらい使ってるんだ?」

ベル「どっちのこと? 建物とか施設? それとも生活費?」

ハンク「両方」

ベル「建物とか施設系はほぼ全て魔法で俺が作ってるから、お金はかかってない」

ハンク「あれ全部か……?」

ベル「そうだよ?」

ハンク「いや、どう考えてもやりすぎだろ……」

四葉孤児院のすべてを見てきたハンクは、半分呆れたようにそう呟いた

ベル「不幸な子供たちが集まるのに、施設が狭くて何もなかったら、もっと悲しくなるでしょ? だから、やりすぎなくらいがちょうどいいの」

ベルは当然と言わんばかりに言い切っていた

ハンク「それもそうか」

ベル「それに、この帝都の近くにはSS迷宮があって、冒険者が多いんだよね。もちろん、その冒険者に子供がいることもある。でも、もし親が死んでしまったら……?」

ハンク「子供たちが生きていけなくなるな」

ベル「そう。だからこそ、そんな時に安心して子供を任せられる場所が必要だと思ってる。俺は、子供たちがいつそうなっても大丈夫な環境を作ることを心がけているよ」

ハンク「でも見てた感じ、外に帰っていく子たちもいたけど、あの子たちはどういうことなんだ?」

ベル「四葉孤児院はただの孤児院じゃなくて、子供たちの遊び場としての役割もあるし、学園に行けない子たちには簡単な勉強ができる環境を整えてる。それにまだ幼くて1人でお留守番ができない子たちも預かっているんだよ」

ハンク「そんなことまでしているのか…孤児院で生活している子や、外から遊びに来る子を含めたら、かなりの数になるだろ?それなら、生活費とかすごいことになるんじゃないか?」

ベル「一応、3日おきに白金貨3枚渡しているよ」

ハンク「はぁ!?それは、いくらなんでも多すぎだろ…!」

ベル「だって、お金がなくて欲しいものが買えないのって可哀想でしょ?だから、ついつい沢山渡しちゃうんだ。でも、その度に孤児院の院長に怒られちゃうんだよね」

ハンク「そりゃ怒られるわな…白金貨1枚で数ヶ月は余裕で生活できるはずなのに、3日おきに3枚渡すとか頭おかしいだろ」

ベル「俺も高ランク冒険者の1人だから、強い魔物倒してその素材売れば、結構な額が手に入るんだよ。だから問題ないんだけど、増やしたのが悪かったのかな?」

(もっと増やしてもいいと思うんだけどな)

ベルはお金が増えるのはいい事のはずなのに、なぜ怒られているのか純粋に疑問に思っているようだった

ハンク「それもそうか、それで元々はどのくらいだったんだ?」

ベル「3日おきにってのは最初から変わらないけど、元々は白金貨1枚だったんだよね」

ハンク「それでも多いんだよな…」

ベル「来年からは3日おきに10枚くらいに増やそうかと考えてたりするけどね」

ハンク「もうどうでもいいや、怒られとけ」

ベル「もう十分怒られてるよ。だって初期費用として白金貨50枚渡したんだけど、その分が最近ようやく全部使い終わったみたいだし」

(さすがにもう少し食費で消えると思うんだけど、減りが遅すぎるんだよね)

ハンク「やりすぎなんだよな」

ベル「初期費用で50枚、それから今日までに合計211枚渡してるけど、初期費用以外ほとんど使ってもらえてないんだよね。悲しいね」

ハンク「単純に渡しすぎなんだよ」

ベル「俺のお金がどれだけ消えようといいの。子供たちが喜んでもらえるならね」

(子供たちにもっと贅沢してもらうために、いつかしれっと黒金貨でも入れてあげよう。金庫に両替機能もつけたから、多すぎても大丈夫だし)

ハンク「お前がいいならいいが、本当にお前のお金はなくならないのか?」

ベル「全然?むしろハンクはなくなると思うの?」

ハンク「いや……無くなる気がしないな」

空間収納の中を整理する際に見たドラゴンの山を思い出し、納得したように答えていた

ベル「そういうこと」

ハンク「じゃあもう資金の話はお腹いっぱいだから、次は施設に関して教えてくれよ」

ベル「いいよ、何が知りたい?」

ハンクはベルの狂った金銭感覚の話を放棄し、次の話へと移った