556話 職業体験中最後の身支度
556話 職業体験中最後の身支度
投稿を忘れていました
なので時間をずらして投稿しました
職業体験最終日の朝
ベル「あれ?…メルちゃんとアミちゃんだけじゃなくて、知らないうちに子供が3人も増えちゃった?」
テレス「お願い!」
ミーファ「お願いします!」
レミア「おねがーい」
そう言って朝の身支度の時間にテレスたち3人が、髪のセットをやってもらおうとベルの部屋へ来ていた
ベル「見た感じ、そのままでもいいんじゃない?」
ニコッと笑ってそう言った
その理由は、テレスたちが朝からしっかり身だしなみを整えていて、寝癖一つない綺麗な髪だったからだ
テレス「えぇ……」
ミーファ「そんなぁ…」
レミア「そのまま来ればよかった……」
ベルの言葉を聞き、3人はしゅんと落ち込んだようになっていた
けれど、ちらりと部屋の姿見を見れば、そこには綺麗に整った自分たちの姿が映っている
ベル「でも、可愛いからいいじゃん?」
ニコッと笑うベルの一言に、3人は思わず頬を赤らめた
テレス「で、でも……昨日ベルくんがやってた髪のやつ…すごく綺麗だったから、ベルくんなら他にも色々出来ると思って」
そう言いながら、テレスはもじもじと指をいじりつつ、控えめに視線を落とした
ベル「はぁ……仕方ないなぁ。こんなワガママな子供たちのためだもん、やってあげるよ。だから、ちゃんと並んでね」
テレス「やった!ありがとう、ベルくん!」
ミーファ「ありがとう!」
レミア「やったね、ベルくん最高!」
テレスたちは嬉しそうに、そしてワクワクした表情でベルの前へ置かれていた椅子へ順番に座った
{ベルは3人が来るのがわかっていたため事前に、椅子を3つ横に並べて置いていた}
ベル「じゃあ始めるから、3人はいいよって言うまで目をつぶっていて」
テレス「どうして?」
ベル「楽しみは取っておかなきゃね」
テレス「そういうことなら任せるね!」
ミーファ「任せるね」
レミア「お願い!」
ベル「楽しみは取っておかなきゃね」
テレス「そういうことなら任せるね!」
ミーファ「任せるね」
レミア「お願い!」
3人は目をつぶり、ワクワクした表情を浮かべながら、ベルの手の動きを感じ取るようにじっと待っていた
ベル「じゃあちょっと時間かかるけど、我慢してね」
そう言って、ベルはまずテレスの髪にそっと触れ、優しく指先を通しながらセットを始めた
テレスの髪が少しずつ形を変えていく様子を、ミーファとレミアは想像しながら静かに待っていた。
次にベルはミーファ、そしてレミアの髪を同じように丁寧に整えていった
ベル「はい、できたよ。じゃあ、3人の前にそれぞれ姿見を置いてあるから、好きなタイミングで同時に目を開けてね!」
テレス「わかったわ。じゃあ2人ともいい?」
ミーファ「いつでもいいよ」
レミア「うん、いいよ!」
テレス「じゃあ……せーの!」
3人はドキドキしながら目を開け、鏡に映る自分たちの姿を見て
テレス「すごっ!?なにこれ!」
ミーファ「めちゃくちゃ綺麗!」
レミア「……凄すぎる。私たちの技術じゃ比べ物にならないくらい……!」
3人はベルにセットしてもらった髪型を見て、目を輝かせながら嬉しそうに顔を見合わせていた
鏡を覗き込みながら、自分の髪型をじっくりと見つめた
テレス「これ……編み込み?でも、普通のとは全然違う!」
ミーファ「うわぁ…編み込みももちろん綺麗だけど、後ろの髪飾りもすごく可愛い!」
レミア「私のは……出来ないと思ってた編み込みに花飾りまで!?ベルくん、これどうやって……?」
ベル「一気に言われても困っちゃうから、1人ずつね」
にこりと笑うベルに、3人は思わず顔を見合わせながら笑った
テレスの金色の髪は、サイドから後ろにかけて編み込まれ、プリンセスハーフアップブレイドという髪型に仕上げられていた。編み込みは耳上からスタートし、髪の流れを自然に引き立てるように、丁寧に編まれていて、編み目がほどよくふわっとした仕上がりで、一本一本が軽やかに流れるように編み込まれているため、動きがとても美しい。編み込んだ部分は後ろでひとまとめになり、少しずつ毛先に向かってふんわりと広がりを見せていた。
編み込みのラインはしっかりとした美しい曲線を描き、テレスの顔周りを優しく包み込むように仕上がっている。ふんわりとした毛先は、髪全体に柔らかい印象を与え、その動きが彼女の可愛さや優雅さを一層引き立てており、見る者を魅了するだろう。
編み込まれた部分が完璧に調和し、まるで絵画のように美しいハーフアップスタイルに仕上がっている。彼女の金色の髪は光を受けてキラキラと輝き、まるで黄金の輝きを放っているかのように、彼女の魅力を増幅させていた
テレス「すごい……本当に私なの?」
自分の髪をそっと触れながら、感嘆の声を上げた。
その瞳は驚きと喜びで輝いていた
ベル「うん、テレスの髪は綺麗だから、もっと輝くようにセットしたんだよ」
ベルの優しい言葉に、テレスの頬がほんのり染まった
テレス「ありがとう、ベルくん……!」
感謝の言葉を伝えるテレスを見て、ミーファとレミアはますます期待に胸を膨らませていた
ベル「次はミーファね、その髪飾りは俺の手持ちから適当にセットしておいたよ」
ミーファ「えっ、適当に?でも……すごく可愛いんだけど!」
ミーファはベルが選んだ髪飾りを見て、嬉しさと驚きが混ざっていた
ミーファの髪は肩くらいの長さで、鮮やかな赤色が特徴的。ベルがセットした髪型は、ダブルサイドハーフアップブレイド。編み込みは、耳上辺りの髪を使って、左右からそれぞれ編み込んでいき、後ろで交差させて1つに束ねる形に仕上げられている。編み込み部分には、小さめの白やピンク色の桜の花や葉っぱがちりばめられ、編み目の隙間に自然な感じで飾られている。編み込んだ髪の後ろで束ねた部分に、大きな桜の花が一塊に集められて飾られており、花の鮮やかなピンクが赤い髪と相まって華やかさを引き立てている。
残りの髪は自然にふんわりとしたボリューム感を持ち、やわらかな流れで肩に沿って落ちている。編み込み部分の細やかな装飾と、後ろで束ねられた桜の花が、春の暖かさを感じさせ、上品で華やかな印象を与えており、全体的に優雅で上品な雰囲気を醸し出している
ベル「ミーファの髪が綺麗だからね。髪飾りも、ミーファがつけるともっと可愛く見えるんだよ」
ベルの優しい言葉を聞き、ミーファは赤い髪に引けを取らないくらい頬を染めていた
ミーファ「ベルくん、ありがとう!」
2人の様子を見て、レミアは今か今かと待ちわびているようだった
ベル「じゃあいよいよ、お待ちかねのレミアの番ね。編み込み自体は短くてもある程度はできるんだよ。だから、やってみた」
レミア「そうなんだ!昨日見て羨ましかったけど、短いから諦めてたんだ。でも、こんな風にしてもらえて嬉しい!」
レミアは心の底から嬉しそうに笑顔を見せていた
レミアの髪は柔らかな薄い紫色で、首の真ん中あたりまでの長さ。ベルがセットした髪型は編み込みサイドアップ。左右の耳後ろあたりの髪を編み込み、後ろで合体させ、自然に流れるラインを作りながらひとつにまとめられている。編み込み自体は短い髪でもうまく生かされ、繊細で華やかさを放っていた。
編み込み部分には、ラインストーンが流れるように配置されており、光が当たるたびにほんのりと輝きを放つ程度に控えめに散りばめられている。その繊細な輝きが、レミアの髪に上品さを与えている。そして、編み込みの合流部分にはカンヒザクラをモチーフにした桜の形をした宝石の髪飾りがついており、外側は清潔感のある白、中央に向かうにつれて深く鮮やかなピンク色に変わり、花びらのグラデーションが美しく、まるで本物の桜の花のように見える。濃淡のピンクがレミアの髪の色と絶妙に調和し、華やかでありながらも優雅な印象を与えていた
ベル「レミアの髪も綺麗だね。短くても、工夫をすればいくらでも綺麗になるんだよ」
レミアは微笑みながら、嬉しそうにセットされた髪を見つめていた
レミア「ありがとう!!」
こうして、3人の髪は今までにないくらい豪華に仕上がった
テレス「見た感じ、3人とも編み込んで後ろでまとめてるけど、理由はあるの?」
ベル「特に理由はないけど、昨日3人とも俺がセットした髪を羨ましそうに見てたから、編み込みは決定して、あとは自然な成り行きだね。テレスの髪をやってるうちに、その髪型がいい感じだったから、寄せていったんだ。おそろいみたいな感じでね」
テレス「そうなんだ、じゃあ私だけ髪飾りがない理由は?」
ベル「それは単に髪の長さかな。テレスは髪が長いから、それを目立たせるために何もつけてないんだよ。そしてミーファとレミアはテレスと並んだ時に見劣りしちゃうと可哀想だから、髪飾りをつけた。2人の髪飾りが違うのは、一緒だと面白くないと思って被らないようにって感じ」
テレス「そっか、色々と考えてくれていたんだね」
まるで意外とでも言うように言っていた
ベル「やらせておいてなんだいその言い草は」
軽い冗談でそう言うと
テレス「ごめんね!じゃあ私は友達に自慢してくる!」
そう言って逃げるように部屋の扉へと向かった
ミーファ「また後でね」
レミア「私も行く!」
テレスに続き、ミーファとレミアも扉へと向かった
ベル「邪魔しないようにね」
そう言って、ベルは微笑みながら3人を見送った。見送る3人の背中には温かい雰囲気の中で、どこか楽しそうな気配が漂っていた
最後に今日、3月30日は私の誕生日だったりします
多分21歳になりました、多分……
(覚えてないや)