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557話 職験体験からの帰り道

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557話 職験体験からの帰り道

テレスたち3人の髪をセットしてあげてから、少しして朝ごはんを食べ、その後にそれぞれが荷物を持って生徒全員が集められた

システィーナ「みんな揃ったみたいだから、この後の説明をするわね。この後は、ここへ来た時と同じように冒険者の方と一緒にマーベルドへと帰るわ」

生徒1「完全に行きと同じですか?」

システィーナ「お昼ご飯の場所と、護衛対象、そして5班以外の馬車の場所が変わるわ。順番はその時伝えるわね」

生徒1「わかりました」

システィーナ〔ベルくん、ここの騎士さんがやってくれる冒険者役の準備はできてる?〕

ベル〔できてるよ、馬車のところで待機させてる〕

システィーナ〔了解よ〕

システィーナ「とりあえず荷物はここに置いて、あとは準備ができるまで待機。準備が整い次第、呼びに来るから、その時に挨拶をして帰るわ」

生徒たちはそれぞれ荷物を置き、待機の指示に従った。しばらくすると、すぐに使いの人が呼びに来た

使いの人「謁見の準備が整いました」

システィーナ「わかりました。じゃあみんな、改めて言うけど荷物は置いて、私たちについてきてね」

生徒たちは少し緊張した面持ちながらも、先生たちや冒険者たちと共に使いの人の後ろをゆっくりと進んでいった。城内の静かな空気の中、足音だけが響いていた

使いの人「作法などはあまり気にせず、ここへ来た時と同じようにしていただければ大丈夫です」

システィーナ「わかりました」

そう返事をすると、重厚な扉がゆっくりと開かれた。

厳かな雰囲気が漂う中、扉の向こうに広がる謁見の間が姿を現した

全て開いたのを確認したシスティーナは、生徒たちを促しながら前進し、カーペットの切れ目のところまで進むと、静かに膝をついた

ハデス「遠路はるばる帝国までお越しいただき、ご苦労でした。滞在中、何かご不便などはありませんでしたか?」

システィーナ「はい、帝国の皆さまのお心遣いのおかげで、滞在中は全く不便なく過ごすことができました。このような貴重な機会をいただけたこと、心より感謝申し上げます」

ハデス「それは何よりです。陛下がご不在のため、私が代わりにご挨拶させていただきます。陛下は子供好きでいらっしゃるため、皆さんのご活躍を楽しみにされておりました。直接お会いできなかったことが残念ですが、また機会があればぜひ」

システィーナ「ありがとうございます。生徒たちにとって、この経験は大きな糧となることでしょう」

ハデス「それでは、どうぞ道中お気をつけてお帰りください。再びお会いできる日を楽しみにしております」

システィーナ「本日は、お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。どうかお身体にお気をつけて、私たちもこれから帰路につきます」

ハデス「こちらこそ、ありがとうございました。再びお会いできる日を楽しみにしております。どうぞ、皆さんも道中ご無事で」

システィーナ「では、失礼いたします」

軽く頭を下げ、そっと一歩後ろに退いた

その後、システィーナは生徒たちと共に静かに部屋を後にした。扉が閉まる瞬間、皆が最後に振り返りながら、ゆっくりと歩を進めていった

謁見を終え最初に集まっていた部屋まで戻ってきた

システィーナ「それでは、挨拶も済んだことだし、帰るわよ。全員、ここに来たときに馬車を停めた場所へ移動!」

その合図で、生徒たちは自分の荷物を持ち、馬車が待つ場所へと足を進めた

システィーナ「じゃあ、みんな集まったみたいだから、班分けの説明をするわね。今から、どの馬車にどの班が乗るかを伝えるから、呼ばれたら荷物を荷物専用の馬車に乗せて、その後、自分の班の馬車に移動してね。まずは、1番の馬車に7班」

呼ばれた7班の生徒は荷物を馬車へ乗せ、速やかに1番の馬車へと移動した

システィーナ「じゃあ次は2番の馬車に9班」

この後も順番に呼ばれていき、全員が指定された馬車に乗り込み、出発の準備が完全に整った。馬車の中には半分の生徒たちが乗り込み、残りの半分の生徒たちは護衛のために馬車の外で整列して待機している。外にいる生徒たちの横には護衛の冒険者たちも並び、荷物も所定の位置に積み込まれている

{並びはこんな感じ、行きは1 2 3 4 5 ボルト 荷物 6 7 8 9 10 の順番で帰りは7 9 1 10 5 ボルト 荷物 2 4 3 6 8の順番になった}

システィーナ「あ、忘れてた!帝都内では迷子になるかもしれないから、全員馬車に乗っておいて!」

システィーナ「あ、忘れてた!帝都内では迷子になるかもしれないから、全員馬車に乗っておいて!」

システィーナが前方から大きな声で伝えたが、1番の馬車にいるため後ろには届かない。そこでシスティーナは念話を使い、各馬車の先生たちにその旨を伝えた。先生たちはすぐに自分の担当している生徒たちに、その注意を伝えに行った

そうして全員が馬車に乗り込み、改めて出発の準備が整った。

システィーナ「じゃあ出発します」

〔出発します〕

そう合図を出し、生徒たちの乗った馬車はゆっくりと城門を潜り、帝都の街中へと進んでいった。賑やかな市場の音や、商人たちの呼び声が耳に響いた。11月中旬の朝、冷え込みが増してきたものの、空気は澄んでいて、肌に感じる秋の終わりのひんやりとした感触が心地がよい。

馬車が街の道を進むたびに、周囲の景色が次第に広がり、混雑した市街地を抜けていく。街路樹の葉が少しずつ色づき始め、道端に散る黄葉や紅葉が秋の深まりを物語っていた。

やがて、街の外れが見えてきて、馬車が都市の境界を越えると、広大な景色が広がり、空が一段と広く感じられた

システィーナ〔少し離れた場所で馬車を止めるので、そこから護衛の体験開始です〕

念話で先生たちにそう伝え、馬車はドルナードの外壁門から少し離れた場所で静かに止まった

システィーナ「じゃあここから護衛の体験を開始します。生徒たちは班のメンバーごとに順番に護衛に参加してください」

馬車が止まると、事前に指示を受けていた先生が生徒たちに声をかけ、それぞれの班で話し合いながら馬車の周りに並んだ

システィーナ「準備もできたみたいだし、出発します」

〔出発します〕

全ての班の馬車の周りに生徒たちが配置されたのを確認し、一行はマーベルドを目指してゆっくりと馬車を進めた

そこから行きと同じようにベルが霧を発生させ、転移を使いながら移動した。お昼ご飯の時以外は特に止まることもなく、順調に進んでいった

??「帰りも必ず通るだろう……このまま静かに、確実に……絶対に逃がすな」