3-13
3-13
そう、告げるかの様に。意識の、波の中へと、溶け込んでいく。ウリエル、その愛が…。本物になった時に、私は、きっと。『貴方を、刺す事が出来ないわ』その、決断が、運命を変える事になっても、私は、見守る事しか出来ない。どんなに、殺したい相手が…。ー…目の前に、居ようと。静かに、息を潜めていないといけない。それが…。歯痒くって、どうしようにもならないくらい辛いのは、解る。ただ。時の鐘が鳴る前になったら、開いてみたいと思う。冥の華を生んだ、母親との約束は、長い年月を経てから、叶えられる。それまで…。それまでは、戯曲の鑑賞といきましょうか。何時か、見た夢の物語が、開かれるわ。タイトルは『罪と囚』。この、本を書いたのは…。七大天使が、一人、ウリエルの落とし胤である御子が、ある人物に頼んで、書いてもらった作品。何故、タイトルが『罪と囚』なのか。それは、後からのお楽しみ。此処に…。記されるとしたら、愛憎よりも、綺麗で、儚い物語なのでしょうね。兄様も、一度は、読んでみるべきだわ。この世の、全てを、敵に回そうとも、一人の男を愛した魔族。何と、尊く、勇ましい勇姿なのでしょう。必死になる光景が、浮かんできそうだわ…。『汝の、尊き行いに、神は、許すでしょう』これ、ユダの福音書にも書かれてある『創世記』に、加わらないかしら。大昔、白き絶対神が読んだら『創世記第一節-三章から、勉強とか、アイツは、フザケてるのかしら』と、返ってきそう。でも、それは、それで、楽しそうかも知れないわ。今宵のプレデュ-ドは…。甘い甘いシャンパンで、味わうとしましょう。そっと、開きかけたページから、貴方達の恋の物語が始まろうとしている。